バックカントリーブーツ3選

今回はバックカントリーブーツを紹介させていただきます。ブーツはスキーをする上で一番大事なギアの1つです。一言に「バックカントリースキーブーツ」と言っても、コンセプト、フィーリングは多様です。フィット感以外で自身のスタイルとマッチしているブーツを選ぶのは意外に難しかったりします。スキー板とのマッチングも重要です。フリーライド要素が強いブーツと、山を総合的に楽しむことができるバランスの取れたブーツ。「滑り派」「登り派」と題して3機種、紹介させていただきます。

甘利さん

~滑り派~

このタイプのブーツに組み合わせるスキー板はオープンバーンでもスピードを出せる剛性の強い安定感重視のモデルになります。スキーブーツ自体の剛性が高いのでスキー場とバックカントリーエリアをシームレスに使い易いモデルです。また‘安定感‘と言うのはライディング時の安全性に直結します。

・【HEAD】KORE 130MV
・【SALOMON】SHIFT ALPHA BOA130
・【K2】DIVERGE SC

ブランド:HEAD

機種名:KORE 130MV

レースバランスと言ってRAPTORシリーズと同様の角度セッティングが最大の特徴です。相対的に他のバックカントリーブーツと比較しても前傾角が付いており、ディレクショナルスキーやベースセンターが後ろ目のスキーとの相性が良いです。競技スキーや基礎スキーがベースのスキーヤーにとっても違和感なく導入できる一足です。

ブランド:SALOMON

機種名:SHIFT ALPHA BOA130

ブーツシェルが非常にしなやかに粘り、スキー運動がしやすいのが特徴です。特質するポイントは斜め方向への動きやすさですね。この感覚がはまるユーザーにとっては良いフィーリングを与えてくれます。

ブランド:K2

機種名:DIVERGE SC

サミーカールソンシグネチャーモデル。空中戦を得意とするスキーヤーや、モーグル、フリースキーをベースに持つスキーヤーにお勧めしたい一足です。ブーツサイドの高い剛性感の中にブーツフロントのしなやかさを合わせ持つブーツです。スキー板との組み合わせもツインチップ形状のスキーやスキーセンターが前目にセットされているスキー板との相性が良いですね。

~登り派~

山中にどっぷり浸かり、山を丸ごと楽しみたい方にお勧めです。滑走性能も補填できるモデルを選定しています。軽さや歩きやすさと言うのは長時間行動するスキーヤーにとって体力を温存する大事な要素になります。ただし抑え解いてほしいポイントが1点。確実なスキー技術が必要になります。滑走安定感がハイ剛性ブーツより劣る分、自身のスキー技術で補う必要がある事を念頭に置いてブーツ選びをしていきましょう。

・【SCARPA】マエストラーレRS
・【DYNAFIT】RADICAL PRO
・【ATOMIC】BACKLAND XTD CARBON120

ブランド:SCARPA

機種名:マエストラーレRS

ベストセラーモデル「マエストラーレ」のアップグレードモデルです。
剛性の補強とラスト幅の改良で多くの山スキーヤーにマッチしやすくなりました。マエストラーレの強みはヒンジの位置です。人間のくるぶしポイントに近い位置にセットする事でハイクがより滑らかに行なえます。この要素はスペック表の稼働幅数値では決して表現できないポイントです。実際に足入れして感じ取っていただきたいですね。

ブランド:DYNAFIT

機種名:RADICAL PRO

DYNAFITが展開するハイ剛性ツアーリングモデルです。ブーツアングルも足首にストレスの少ないセッティングです。またバックルをリリースしなくてもクライミングモードチェンジができるポイントは、複雑なTERRAINでの移動に力を発揮します。スキー板センターとの相性やスキーヤースタイルとの相性が少なからずありますので専門スタッフにご相談ください。

ブランド:ATOMIC

機種名:BACKLAND XTD CARBON120

意外にも市場にありそうで無かったウエイトスペックのブーツです。ラッピングブーツでありながらサイド剛性が高く、フロント剛性がしなやかなのが随一のポイントです。極寒の地でもシェル硬度が固くなりすぎず、山中ベースキャンプでもブーツ構造も相まって脱ぎ履きがeasyなのもこの手のブーツでは重要なポイントです。

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