宮の沢店、斉藤人之です。
ブーツのフレックスの知識に引き続き、後編はブーツフレックスチューニングについてです。
例えば
フレックス130ではハードで、110では頼り無いから120ぐらいが欲しいとか、
フレックス110では硬く感じ、90では軟らかく感じるので100ぐらいが自分には合っているなど、
ワンフレックス下げることや、剛性やエッジグリップ力を保持しながら操作性に易しさを持ち合わせる加工、調整が出来ます。
膝下、ふくらはぎのボリュームが多く、アッパーシェルの締め付けが強く、動きづらいなども改善できます。
アッパーシェルをしなやかにフィットさせることもできます。
では アッパーシェルを外して加工いたします。
まずはカットラインを決めます。
膝下のボリューム感に合わせて、アッパーシェルの巻き込み具合をみてカットラインを書き、マスキングテープで作業時の正確差を確保します。
まずはふくらはぎのボリュームのある方への対応パターンです。
サンディングローラで削るパターンです。
アッパーシェルの巻合わせとフレックスをしなやかに、素材を伸ばしやすく、ソフトなフィーリングを引出します。
次は操作性のタッチの繊細を活かしながらソフトなフレックス、フレックス硬度を下げる加工です。
先ほどの丸みのあるラインとは違い、支点のあたり部分の強度を残しやすい、カットラインになります。
仕上げはリューターで削りますので、少し余裕をもってカット
カッターでじっくり、ゆっくりカットします。
少し温めてカッターを入れると、想像以上にスムーズに切れてくれます。
カットが完了し、リューターで平に削り、カーブ部分の形によってもフレックスは違い、
小さなカーブで少しパリッと感を保ちます。
サンドペーパーで仕上げて
Before
After
シェルの伸び具合もカット形状によって異なります。
そしてアッパーシェルの加工だけではフレックスが硬く感じる方へ
ロアシェルの加工で対応いたします。
ロアシェルのこの部分に、こんな感じでカットしてくださいと、推奨ラインが描かれているものが多いです。
このライン見たことありましたか?
ロアシェルのサイドにソリッド形状、Ⅴの字に切り込み、開きやすい形状が設定されています。
では、ノーマルの状態でのロアシェルの開き具合をチェック
ブーツの履き、脱ぎにも影響があるところです。
では推奨ラインをカットします。
カッターでVの字にカット
Vの字から割れていかないように、リューターで仕上げて
では before
after
内側もbefore
after
ロアシェルの開き具合も一目瞭然!
フレックス硬度を下げることが出来ています。
スキーの動きに合わせづらい方やブーツの脱ぎ履きに苦労している方へおすすめです。
是非、スタッフへご相談ください。
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