12月18日(日)に景信山・小仏城山にて、地図読みの実地講習を開催しました。
コースは小仏バス停~景信山~小仏峠~小仏城山~日影バス停です。
特徴的な地形や展望に恵まれた、読図の練習にピッタリのコースです。
読図は迷ってからではなく、迷わないようにするもの。なのでこまめな現在地確認は不可欠です。
小仏バス停で下車したら、まず現在地の確認から行います。
周りに見える特徴物から現在地を特定します。
現在地が把握できたらプレート付きコンパスを使って目的地の方向と距離を確認します。
目的地に着いたら、また次の目的地にコンパスを設定します。
この作業を繰り返し行って行きます。
各目的地を通り過ぎてしまわないように、向かう間の距離や周りの地形や特徴物を注視しながら進みます。
針葉樹に囲まれた沢状の地形を進んでいきます。
途中、沢の二股から山頂に向かって伸びる尾根に取り付きます。
高度が上がるに連れて、徐々に傾斜が緩やかになっていき、やがて景信山の一般登山道とぶつかります。
11時30分頃、景信山に到着。ここで少し早めの昼食を取ります。
この時期は餅つきで人気の景信山ですが、夏と比べると登山者は少なく、展望も効いて快適です。
展望を利用して、地形図と実際の地形とを一致させる練習をします。
小仏峠に向かいます。展望の効きづらい尾根道で周りの地形、標高差や歩行距離などから現在地を把握しながら歩くのは、なかなか難しいです。
それでも緩やかな下り基調の道は歩くのに快適で、会話が弾みます。
小仏峠に到着。いつからあるのか、タヌキの置物がお出迎え。
小仏峠は影信山と小仏城山に挟まれた「コル状の地形」です。ここから小仏城山への登りが始まります。
木漏れ日が暖かい緩やかで快適な登り。
小仏城山に到着。今朝はかなり冷え込んだのか、氷が張っています。
ここでも展望を利用して、地形を読み取っていきます。
うっすら富士山も見えます。
下山路は山頂からの林道の途中で、北東に伸びる尾根に移ります。
やがて針葉樹林の見通しの聞かない尾根道になっていきます。
根こそぎ倒れた倒木。自然のチカラは恐ろしいです。
展望がきかないので周りの地形(派生している尾根など)や目印となる人工物などから現在地を把握します。
14時頃、山のグラデーションが綺麗です。
今まで周りの木々が針葉樹だったのが、時々広葉樹が生えているところがあります。
こういった植生の変化も現在地の特定に役立ちます。
最後は小川を渡り、日影沢林道に合流します。
林道からはバス停まで5分ほどで到着します。
今回、小仏城山からの下山で使った城山北東尾根コースは登山者が少なく、静かに歩きたい人にはうってつけです。登山口が少し分かりづらいですが、読図の練習も兼ねて、ぜひ遊びに行ってみてはいかがですか?