【キャラバン編】6/1~3
6/1 アランドゥ村(2700m)→キャンプ1(3300m)
朝起きると天気は回復しており、気持ちのいい青空と太陽が見えていた。
良さげな天気で気分はうきうき。
本日のルートは、アランドゥ村を経由して村のはずれにある橋を渡り、後は氷河の左岸の山道を登って行くが、3日間の行程の中で一番距離は短いが勾配はきつい日だ。
そして今日のキャンプ地は3300mとなっていて、自分の過去の最高標高は北岳(3193m)なので今日で過去最高記録の達成だ!ちょっと心配だがどうなるだろうか?お腹も調子がよくないし。。
僕たちが朝食を食べていると、僕たちの荷物をBCまで運んでくれるポーターたちが続々とやってくる。担ぐ荷物の上限は25kgと決められている。
程よい気温で歩きやすい
アランドゥ村を通る。こんな景色が日常にあるなんて羨ましい。
ギイギイ音が鳴る橋を渡る
アランドゥ村と汚い感じの氷河。村を超えて少し登った序盤の風景
まだこの辺りは木が生えている。ここでだいたい中間くらい。
ポーター達は高所順応ができているのであっという間に自分たちを追い越して行った。
とてもじゃないが順応していない体では追い付けない。そして、ここ辺りでお腹の痛みが再発。。
途中の牛小屋にいた可愛い子牛たち。癒しの時間。近づくとちょっと逃げていく。
眠そうな子牛。近づいてもリラックスしていた。
キャンプ1についたポーター達。
今日はゆっくり歩いて5時間半。特別苦しくて大変という感じではなかった。
キャンプ1からの風景。周りの山々がとてもきれい
キャンプ1からの風景2。奥にはまだまだいかつそうな山がある。
キャンプ1の風景。ここにも牛が飼われており、興奮した牛がテントに突撃してきたが、幸いテントは無事であった笑。夕飯後にはお腹の調子もよくなり、安心して爆睡。
明日の天気は良くないみたいだが、果たしてどうなるか。
6/2 キャンプ1→キャンプ2(3800m)
予報とは反して、最高の夜明け!スパンティークが顔を覗かせてきれいな山容を見せてくれている。朝から絶好のシャッターチャンス。
今日は3日間の中で一番行程が長いがその分アップダウンは多くない。
一見すると楽そうだが、これから先は自分が体験したことのない標高を歩くので一体どうなることやら。楽しみ半分不安半分の気持ちでいざ出発!
夜明け前の二人
スパンティークの頂上が見えた!これを見てテンションが爆上がりで写真を撮りまくったが、まだ遠くて少しぼんやりした感じ。今日歩いたらどれだけ近づくのだろうか。
今日もいい天気。序盤からポーター達に追い越されるが自分たちのペースでゆっくり進む。自分は昨日よりも高所にいることを強く実感した。
昨日よりもはるかに心臓がバクバクしてゆっくり歩いてもなかなか収まらない。牛歩みたいにというよりはそれよりも遅いんじゃないかというペースで自分は歩いていた。富士山にもみたない標高でこのしんどさだと先が思いやられるなー。
牛がそこら中で放牧されている。
だんだんと氷河が氷河らしくなってくる。スパンティークはまだまだ先だ。
対岸の山々。どれも5000~6000mくらいかな?
こういう平らな休憩地が何カ所もあり、ヤギや羊、牛たちが放牧されている。
天気は日中ほとんど晴れで特に寒さは感じず快適なトレッキング。
緑と白の、このコントラストが好き
キャンプ2前の最後の平らな休憩地。ここでエージェントからあと30分くらいでキャンプ2と聞き、喜んでいたがそれは嘘であった。実際はそこから2時間歩いてキャンプ2で、期待していた分余計疲れた。。順応できていたとしても30分ではキャンプ2には着かないはずで、どういう計算で30分なのかは謎だった。
やっとキャンプ2!心臓がしんどすぎて破裂するんじゃないかと思って歩いていたがなんとか大丈夫だった。ここからはスパンティークや周りの山々がきれいに見渡せる最高のテンバ。近くには鉱泉があり温かいお湯が流れており体や頭を洗うことができる。自分は疲れすぎていたので行かなかったが、結構いい湯加減みたい。
夕飯食べたら、疲れもあり今日も爆睡。明日も天気は微妙な予報だが、どうなるのかな。
間近からスパンティーク!
夕暮れ時のスパンティーク。
6/3 キャンプ2→BC(4360m)
今日も予報と反して快晴!
天気予報が外れて晴れるのはいいが、予報が当てにならないかもという疑念も生まれてくる。
今日はいよいよBCまで。そして、氷河の上を歩く日でもある。
クレバスは空いているのか、自分の心臓は大丈夫かな?という心配があるがキャラバン最終日でようやくBCに行けるためワクワクしてくる。
まあ、今日は昨日よりも歩く距離は短いみたいなので間違いなく昨日よりも楽にいけるはず!レッツ・ゴー!
キャラバン中で一番晴れていた。雪面に光が反射して今までとは比べ物にならないくらい紫外線を強く感じるため、サングラスがなければ目がすぐやられそうだ。
昨日よりは心臓も楽になり、氷河の上は意外と歩きやすく傾斜も緩いので快適。
昨日よりはいいペースで歩ける。
氷河の水たまり?美瑛にある「青い池」に近い感じがする。
最高の景色!時期がまだ早かったためクレバスはほとんどあいていなかった。
アランドゥ村の村長と氷河。
だんだんと近づいてくるが、まだなかなか近づかない。だんだんと疲れてくる。
途中で村長に行きの荷物を運んでくれたお礼のチップを渡したら、ポーター達が大合唱で「日本とパキスタンの友情は永遠だー!」といった感じの事を言ってくれた。チップはポーター達の貴重な収入源らしく、喜んでもらえてこちらも嬉しい。
まあまあの時間歩いて、あとどれくらい歩くのかなーと思っていると、目の前に急な斜面が現れた。どこを登るのかよくわからなかったが、近づいてみるとちゃんと踏み跡があり、急だが登れそう。足を滑らせたらあの世行きみたいなところもあるが、慎重に歩いて1時間くらいでBCに到着!
BCは尾根の末端にあり、奇跡的に平らで雪解け水豊富の最高の場所。
最高のテンバだが、自分はじゃんけんで負けて余ったテントサイトを選ばなくてはならなくなった。それはテントが尾根の端に乗っており、テント下の石が崩壊したら自分も氷河の底に真っ逆さまみたいな場所。でも中は平らで快適。
今後登って行くルートを眺めながらどこを登って行くのかを考える。いよいよ明日から本番だ。気合を入れつつ今後の登山活動の安全を願う。
食堂テント