【仙台店】復活のひとつモノがたり

2017-11-21

こんにちは!ようやく復活したひとつです。3月の登山学校「風雪の栗駒山?」前夜、突然の腹痛に七転八倒し駆け込んだ救急病院で「鼠径ヘルニア(脱腸)」との診断を受け即入院、手術。登山学校にご期待頂いていた皆様・運営スタッフに多いなるご迷惑をおかけしましたことを、この場にてお詫びいたします。主治医に原因を尋ねると、「そういうお歳なので」とのことでした。よって、これからは身体に無理をかけず、楽しい範囲でお山と付き合うことといたします。

大滝沢にて

また、この病欠に店舗の移転も重なってごたごたしていたことも重なり、始めたばかりのこの投稿からも遠ざかってしまって大変に失礼いたしました。前置きはこの程度で、徐々に本題に近づけましょう。

2日目スタート!

ちょっと前のことですが、去る9月23・24日に、私は静岡県は東伊豆町にて行われた「IMM」にリザルト外(順位に入らない)で参加しました。「IMM」とは、石井スポーツ・マウンテン・マラソンの略。本家の「OMM」は、非常に厳しい自然条件の下での過酷なアドベンチャーレースですが、その過酷さのあまり敷居の高さを感じてしまう人も多いはず、ってことから穏やかな気候の下、初心者も楽しめるレースを石井スポーツ企画で始めた第1回目。ICI流、「山力(ヤマヂカラ)を高め安全に山を楽しむ」ための安全登山啓蒙ツールなのです。

imm海

スタートとゴールが決められ、指定範囲内に設置された点数の付いたポストを見つけ、通過時にICチップでチェック(加点)を受けます。制限時間内でゴールし、合計得点を競うのです。ゴールから遠い場所や見つけにくい場所(トレイルのない藪や沢の中)にあるポストには高得点が付けられ、同点の場合はタイムが速いほうが順位が上となり、制限時間に遅れると1分ごとに減点となります。

2日分装備

トレイルランニングと違う点は、エイド(救護所)がないこと、1泊2日の荷物を担がねばならないこと、トレイル(既存の道)上にポストがあるとは限らないので、地図を読めないと得点ができないこと。単なるスピード競技でないことなど。オリエンテーリングと異なる点は、各ポストを巡る順番を自分たちで決められること。

地図

このレースで使われた地図です。スタート15分前に配布され、ペアごとに踏破ルートを決めるのです。

僕のバディ、盛岡店のランナーSINGOと相談し、お泊まりセットであるクッカーとテントはこちらで用意することに。

ROCK30.facebook_1511054783668

僕が使用したザックは、ホグロフスのROCK30(容量約30ℓ)。

で、最後まで悩んだのがテント、ここからが今回の本題なのです!!

G-LITE

全天候型で超軽量、設営も撤収も簡単なオリジナルのG-liteX(上の画像)か、トレランポールをフレームに使える極限の収納性とそこそこの快適性を備えたFineTrackのツェルト2ロング(下の画像)か・・・

ツエルト2ロング

画像では分かりにくいですが、上はひ弱なトレランポールを束ねて使うことで張り込み強度を高めた状態。下は、ポールの接地部分を左右に分け、張り込み強度を維持しつつ出入りを楽にした状態です。また、床部分を取り払った分、屋根が大きくなったことで収容人数が1人分増しました。

 タープバージョン

天頂(天井の頂点)には、高強度の補強材が入り、しっかりと張り込んでも壊れない頑丈な作りこみです。

ツェルト2ロング内部

さらに、防水性と透湿性のある生地を使用したことで、男二人が寝た室内も結露なく快適でした。そしていかがです?この収納性!!従来品と同等のフロア面積にして155gも軽いのです。

収納ツェルト2ロング

 レースの結果は・・・ぼちぼちでしたが、快適な用具と素晴らしい仲間のおかげで非常に充実して楽しく過ごさせていただきました。

とくにこのシェルターは本当に素晴らしい!!行動中の天候の急変や仲間の体調不良、バックカントリーでの視界待ちなど、風や雪から身を護りたいときには最高のパートナーとなりますし、広い山小屋内で、自分だけの暖かい空間を確保したいときなどにも重宝します。僕の山岳会の友人は、街での飲み会の後、「家へ帰るのが面倒」との理由で、ビルとビルの間の50cmぐらいの空間にツェルトを張ってビバークしてました。

以上、不定期刊、仙台店一柳(ひとつ)によるモノ語りでした。

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