名古屋店朝日です。
紅葉の話題があちこちで聞こえ始めましたね。
標高の高い山ではもう見頃を迎えたようです。
さてさてそんななか、石井スポーツスタッフ セイタ&朝日コンビで黒部ダムから下流へ黒部川沿いを歩く下ノ廊下を歩いてきました。
そう、皆さん憧れ?のところです。わたしたちも半年以上前から行こうと決めていました。
見たことのない光景にしびれまくりの2泊3日を写真たっぷりでお届けします!
名古屋から信濃大町駅まで行き、車を置いて扇沢行きのバスに乗り換えます。
扇沢からはトロリーバスに乗り込み、15分。黒部ダムにて下車。
紅葉と放水を楽しむ方々に交じり、今夜の寝床、ロッジくろよんのテント場に向けてのんびり歩きます。
着いたそうそう、山いちごソフトクリーム。すっかり観光客気分です。
明日はダムから下に見える黒部川をたどるように下っていきます。
にぎわう黒部ダムを後にして、少し南下したところにある今日のテント場に到着。
セイタ先輩はさすがのツェルト泊! 朝日は高級住宅ニーモタニ2Pです。
虫にたかられながら夕食を取り早めに就寝。
そして次の日、いよいよ下ノ廊下へ向かいます。
昨日はたくさんの人がいた黒部ダムもだーれもいません。
そして、登山口を示す看板が見当たりません。しばらくうろうろ。。。
やっと見つけてひとまず谷底まで下ります。
放水も下から見るとまた違って見えますね。
紅葉してます。この辺りはまだ標高が1000m以上あります。
全体としては、だんだん川下に向かって標高を下げていく感じの行程です。
左下の赤いのはセイタさんです。どれだけ深い谷なんだぁ!
さすがの豪雪地帯。木が真横に生えてます。
雪渓が出てきました。ところどころ割れてブロック状になっています。
それにしてもこの厚み。いったいぜんたい、どれだけ雪が積もるんだろうか・・・。
ひやっとするほどの高度感がある場所でもワイヤーで手すりが作ってあったり、丸太で歩道の幅が確保されていたり。ワイヤーのはじっこはわざわざテープを巻いてけがをしないようにしてありました。
わたしたちが通ったときにも作業をされている方々がみえました。
このように整備されていなければに、とても入って行けないような険しいところですから、本当にありがたいです。おかげでこんな景色を見ることができるのです。
緊張させられる絶壁の道を慎重に越え、行程の半分をすぎたころいよいよ楽しみにしていた、十字峡に差し掛かりました。
黒部川に対して十字になるように剱沢と棒小屋沢が流れ込みます。
↑この写真の中央の滝を奥には剱大滝が隠されています。
向こう側にはなにがあるんだろう・・・。
広場と呼ばれる場所から少し下りると十字峡が見渡せました。
きゃー!といいつつ、わざとはじっこによってみました。
でも、手はしっかりとワイヤーを握りしめています(笑)
仙人谷ダムです。水が碧い。そして深い。
これを過ぎると、そこには小説「高熱隧道」の舞台となった場所を見ることができるところがあります。
建物とトンネルの中を通過して行くんですが、ところどころもわっとひどく高温の湿気が襲ってくる場所がありました。まさに高熱。
こんなところで、トンネルを掘るために働いた人々がいたと想像しただけでぞっとします。
しかし、しかしですよ。高温だからこそ、温泉がある。
たどり着いた今夜のキャンプ地、阿曽原温泉に到着しました。
お湯は熱め。疲れた体を癒してくれます。
夕食を取りながら、辺りの景色を堪能しました。
最後の日は欅平を目指します。
こんな滝、ざらにあるようなところです。
そして、こんなトンネルもあったりします。
コの字型にくり抜かれた水平歩道をひたすら歩きます。
景色に見とれてふらふら歩いていると気がつけば足元は断崖絶壁。
あぶない、あぶない!
鉄塔があちこちに見えてきたころ、谷底のほうから電車の警笛が聞こえるようになってきました。
視線を上げると赤く染まる後立山の姿が。
この後、山腹をどんどん下っていくと欅平の駅に到着。
2日間かけて歩いた下ノ廊下も終わりを迎えました。
とはいえ、ここからがまた長い!
信濃大町駅においた車を回収するべく、3回乗り換え、6時間以上かけて電車で移動。
17:00に車と再会しました。
で、ここから名古屋に向かってさらに5時間以上の運転。
家に帰ると日付が変わってました。
とほほ。。。
そんなこんなで、山を歩くより移動に時間がかかったような今回の山歩きでしたが、今シーズンにもう一度歩きたい!と思わせるほどの光景に出会えた山歩きでもありました。
紅葉のベストは10月後半でしょうか。
前回の北アルプス5日間の山歩きですっかり弱気になっていたわたしですが、ひと月もないうちに山に出かけて、うきうきしてますよ!
いやー、次はどこに行こうかなぁ。
もうちょっとハードに歩くかなぁ、それとも紅葉を楽しむかなぁ。
行きたいとこだらけで困っちゃうなぁ!
石井スポーツ名古屋店 朝日