パタゴニア(アルゼンチン)ツアー中の鈴木です
パタゴニアの夏ももう終わりで、ハイカーやクライマーでごった返していた町は、だいぶ閑散としてきました
先日、悪天の中アグハ・ギヨメ(2580m)のエーミー(Amy-Vidailhet,)というクラシックルートを登ってきたので報告させていただきます
(エーミールート取り付きへと向かう)
ベースとなる氷河まで初日は5時間歩き、アタックは二日目のAM5から開始しました
エーミールートは下部5ピッチのアイスクライミングと、稜線に出てから5ピッチのロッククライミングで構成されています
(岩のルンゼを登る)
ルンゼはコンディションがいい時期はピッケルなしでも登れるそうですが、今回は降雪後で何度も雪崩を浴びながら、カチカチのアイスを登りました
(核心の5.8をこなす)
尾根上は立っていられないほどの風が吹いていましたが、冬靴にグローブの状態で、軽い凍傷になりながら日暮れ直前の午後8時に頂上にたどり着きました
(アグハ・ギヨメ山頂にて)
ここから強風の中10ピッチの懸垂下降で、氷河のビバーク地に戻ったのは午前1時でした
その日はそのまま町まで降りる予定でしたが、行動時間が18時間を超えていたためクレバスの中でもう一泊し、翌朝下山することにしました
極限に空腹で冷え切った体に、ザックの雨蓋からα米とコーヒーを取り出し、お湯を沸かして食べ、地面にたどり着いた喜びをかみしめました
(クレバスの中、コーヒーで疲れ切った体を癒す)
<提供>
実は今回のツアーではユニバーサルトレーディングさんからα米やコーヒーブリューワーなどの食品を沢山提供していただき、また尾西食品さんからもα米を提供していただいております
特に僕のお気に入りはコーヒーブリューワーです
上からお湯を入れ4~6分待つだけで、コップ2~3杯分の淹れたて本格コーヒーが楽しめます
注ぎ口がユニークで、テントやクレバスの中、壁の上などの狭い場所でもこぼしたりという心配が少ないです
(絶妙な注ぎ口)
内部フィルターの性能も非常によく、一杯分をいれた時点で抽出プロセスが停止し、最後の一杯が苦くなるということがなくなるように作られています
しかも、このブリューワー本体は洗って乾燥させることによって何度でも再利用が可能で、環境に配慮された作りになっています
コーヒーの種類も沢山あり、アップルティーなどの紅茶も発売されています
(写真の「ホンジュラス」コーヒーは税込み定価324円です)
インスタントには出せない深い味は、テントや小屋に戻り「ホッ」と一息リラックスする時に最高で、いつも愛用させていただいており自信を持ってお勧めできます!