2018年7月4日(水)
埼玉県秩父市と横瀬町の境にある[武甲山(1304m)]と、その周辺の山々[小持山(1273m)] [大持山(1294.1m)]を
周遊日帰り登山してきましたので、レポートします!
↑武甲山山頂(最高点)
◆今回の登山ルート◆
[一の鳥居駐車場]START ⇒ [妻坂峠] ⇒ [大持山] ⇒ [小持山] ⇒ [武甲山] ⇒ [一の鳥居駐車場]GOAL
距離:11.29km/高度上昇値:1,119m。 標準コースタイム:6時間25分(山と高原地図調べ)
武甲山の生川登山口にある[一の鳥居]に車を止めて、
そこから[妻坂峠]を経由して[大持山⇒小持山⇒武甲山]と縦走し下山する時計回りの周遊コースです。
この三山周遊コースは、武甲山のピストンでは物足りない方などが歩かれるコースですが、
どちらかと言えば、反時計回り(先に武甲山⇒小持山⇒大持山)の方がよく利用されていると思います。
過去にこの反時計回りでは登ったことがありまして、今回はやったことのない時計回りで計画しました。
こちらがスタート&ゴール地点の[一の鳥居駐車場(生川登山口)]です。30~40台程度が駐車可能です。
駐車場までは、石灰岩工場地帯を抜けてから最後の2kmの林道は道幅が狭くなりますので、運転は十分ご注意ください。
電車でコチラの登山口へアクセスする方は、西武秩父線「横瀬駅」から徒歩orタクシーの選択になります。
徒歩ですと、時間がかかる上に大型車両が出入りする工場地帯の脇を通るのがかなり怖いです。
素直にタクシーを使うのをおススメします。
武甲山に登る方は駐車場奥からスタートしますが、私はまず妻坂峠へ向かうので逆方向に進みます。
(写真左)武甲山へ至る登山道入り口。熊出没注意の看板があります。
(写真右)駐車場入り口にある鳥居。
妻坂峠へは、駐車場入り口にある鳥居をくぐって林道を登っていきます。
ちなみに、鳥居をくぐったところに仮設トイレがありました(以前は無かった気がします)
少し林道を登ると、その先のカーブのところで分岐が現れます。
ここで林道を外れて直進します。
分岐には標識があるので、見落とさないようにしましょう。
登山道に入ると、まずは沢沿いのガレた登りです。
スタートから結構登らされるので、先ずは無理せず体を慣らしていきましょう
(写真左)登山道に入ってから暫くは、ガレた登りが続きます。
(写真右)ある程度登ると、歩きやすい道に変わります。
↓コチラが[妻坂峠]です。ここは大持山以外にも、武川岳や名郷にも通じています。
天気は一日曇りの予報でしたが、気温はスタートの時点で23℃あって、すでに登りで汗だくです。
夏場の登山は、水分や行動食をしっかり準備しましょう。
妻坂峠から大持山までの登りは、急坂が多くて結構長いです。
合間合間で平坦部があるので、上手に休みながら登っていきましょう。
樹林帯で景色があまり変わらないので、結構ツライ区間です。
ようやく視界が開けると、そこが[大持山の肩]です。
大持山と横倉山の分岐点でもあります。
ここまで登ればようやく一息付けます。
この大持山の肩は東側の展望が開けていて、関東平野を一望できます。
今日は天気がイマイチですので、そこまで展望には期待していませんでしたが、中々の眺めでした。
遠くにドーム状の建物が見えますが・・・・・・?
西武ドームでした~。
大持山の肩は広くはありませんが、木のベンチもありますし、休憩するには絶好のスポットです。
大持山の肩から大持山へは5~6分くらいです。
尾根に入ると風が強くなってきました。
進行方向の空はどんよりしていますし、嫌な予感がします・・・・・・。
一つ目の山頂、大持山(1294.1m)に到着!
大持山の山頂は、木立に囲まれているので展望はイマイチです。
山頂自体も狭いので、ここら辺で休憩するなら、先ほどの[大持山の肩]がおススメです。
大持山⇔小持山の道は、ヤセ尾根や岩場もあって変化に富んでいます。
初めて来た時は結構面食らった印象ですが、知っていれば逆に楽しめます。
↑↓岩場が数カ所出てきます。軽登山靴でも歩けるレベルですが、岩が濡れてたり強風時は要注意です。
そして、ここに来て嫌な予感が的中。ついに雨が降り出しました。
本来なら[雨乞岩]という絶景ポイントが道中にあるのですが、
丁度この区間で雨脚が強くなり、完全にガスってしまったので、展望は諦めて先を急ぐことにしました。
足元も濡れているので、気を付けながら歩きます。
二つ目の山頂 [小持山(1273m)]に到着した頃には、雨は弱くなりました。一安心。
地図は1273m表記ですが、標識は1269mになっていますね。
こちらも木立に囲まれた山頂で、相変わらずガスってて何も見えなかったので、
小休憩したらさっさと武甲山へ向かいます。
いよいよ[シラジクボ]を経由して武甲山を目指します。
[シラジクボ]は小持山⇔武甲山のコル(鞍部)なので、先ずは下りになります。
(写真左)一気に下ります。下った分だけ後で登り返すことになるので嬉しさ半減ですが。
(写真右)気持ちのいい尾根歩きが楽しめるポイントもあります。
下りきると[シラジクボ]です。
ここから武甲山まで登り返しなので覚悟を決めて出発します。
雨は止みました。
シラジクボ⇔武甲山の間は、本コース最大の急登ポイントです。
今回の時計回りコースの場合、ここが後半の登りになるのがツライところです。
妻坂峠⇒大持山の長い登りで思ったより脚を使ってしまったのか、ここにきてペースダウン。
距離はそこまで長くはないので、最後は気合で登ります。
登りきれば、そこは武甲山山頂手前の広場です。木のベンチもありました。
中々の広さで、エコトイレもあります(赤丸で囲った建物)
※エコトイレは雨水を使っているので、渇水時や冬季は使用不可になる場合があります。
広場の奥には「御嶽神社」がありますので、山頂に向かう前に手を合わせます。
立派な社殿。
山頂は若干分かりにくい位置にありますが、神社の裏手にある道を少し登れば見えてきます。
最終的には、フェンス沿いに左に進んでいきますと・・・・・・・
[武甲山(1304m)]の展望台に到着します!
大分遠回りして、武甲山に辿り着きました。
晴れていれば谷川連峰や浅間山、筑波山なども臨めるようですが、
今回は代わりに?雲海を見られたので、まぁヨシとしましょう!?
平日の午前中ですが、結構登ってこられる方は多かったです。
山頂下の広場に戻ってきたら、お腹も空いたことだしレッツ!ランチタイム!
今回は、ココで山ごはんをするのを念頭に置いて計画を立てていました。
先に大持山⇒小持山と歩くことで、時間とお腹の調整は完璧です(笑)
当店でも販売してます、定番のサタケのマジックパスタや尾西のアルファ米を食べてみたり、
ソーセージを切って焼いてみたり、
広場は風が強かったので防風(ウインドシールド)が役に立ちました!
虫も寄ってくるので虫よけ対策も!
豚ホルモンの缶詰を炒めて、乾燥ネギを振り掛けて食べてみたり、
どれも手の込んだ料理ではありませんが、山で食べるとどうしてあんなに美味しいんですかね?!!
山の中で温かい食事を取ると、体だけでなく心も元気になりますよ!
片付け含めて1時間くらい山ごはんをやって、色々と再チャージできたところで下山を開始します。
一の鳥居駐車場までひたすら下ります。
割とガレてるので怪我しないよう注意です、
途中では大杉のある広場があったり、
デカイ!
不動滝があったりと、この登山道は見どころもあります。
「武甲山山頂のトイレの水維持のため、ペットボトルに滝の水を入れて、山頂まで運ぶのを協力してほしい」
という旨の看板があって、水が入ったペットボトルが沢山置いてありました。
今回は下りでの利用なので、残念ながら協力はできませんでしたが、
こちらから登る機会が次回あったら、今回の分を上乗せして頑張りたいと思います!
不動滝を通過したら、後は林道を交えながら下っていけば一の鳥居駐車場に戻ってきてゴールです。
お疲れさまでした!
久しぶりに武甲山やその周辺の山々に登りましたが、
樹林帯・稜線・急登・岩場・ヤセ尾根などなど、低山ながら変化に富んでいて飽きずに歩けるコースだと思います。
(車での)アクセスが楽な割には歩行距離や高度上昇値も稼げますし、トレーニング目的での山行にも向いてますね。
一方で、標高が低いので夏場は暑いですし、虫も多いです。
加えて熊の目撃情報も多い山域ですので、そういった点には十分に配慮する必要があります。
水場は不動滝しかありませんので、水分・行動食はしっかり用意していきましょう!
装備や体力・技術レベルに応じた適切な登山計画を立てて、無理なく登山をお楽しみください!
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ちなみに、下山後は是非[武甲温泉]に立ち寄ってみて下さい。
帰りに立ち寄るには丁度いい場所にあって、広めの露天風呂やジャグジー、サウナ、水風呂などもあるので、
下山後の体の汚れと疲れを癒すには、最適のスポットですよ!
大宮店 會田