関東も梅雨明けしたというのに、ここ最近は不安定な天気が続いてますね。
山の計画を立てようにも、こうも不安定だと遠方の山には行き辛い・・・・・・・・。
ということで今回は、東京都と埼玉県の都県境に位置する棒ノ折山(棒ノ嶺:標高969m)に行ってきました!
この棒ノ折山ですが、色んなルートで山頂を目指すことが可能です。
今回は一般的なルートの一つで、人気のある[白谷沢ルート]で登り、[滝ノ平尾根ルート]で下る周回ルートで歩きました。
(写真左)白谷沢ルートの登山口。赤丸のところに登山ポストもあります。
(写真右)登山口からちょっと先にある駐車場に車を止めました。有間ダムから道幅は狭いので歩行者やすれ違いには注意です。
ちなみに駐車場は他にも白谷橋手前にもありますし、下ったところにある「河川駐車場」も営業時間なら利用できるようです。
ではスタート。登山道は明瞭です。
ちなみにこの日のスタート時の気温は22℃で曇り。歩くと汗ばみますが、7月としては比較的マシな気温。
道幅はそんなに広くありませんし、切り立ったところもあるので油断せずに歩きます。
スタートから沢音が聞こえています。
少し進めば白谷沢にぶつかります。
ここから先は、ちょっとした沢登り状態になるのがこの[白谷沢コース]の特徴です。
小さいながらも滝もあって涼しげです。
白谷沢を何度も横切ります。
ルートは一見すると分かり辛いかもしれませんが、周囲を見渡せば道標は必ずありますので、落ち着いて行動すれば大丈夫です。
水量に関しては、雨の後などは増水が予想されますので、注意が必要です。
沢沿いは本当に清々しいです。
あ~~癒される~。
時には巻きながらも進んでいきますと、いよいよ白谷沢の核心部のゴルジュがお目見えです。
正直な話、「え?ここを進むの?」って一瞬思いました。
ゴルジュ内部はこんな感じになっており、岩の上を伝って登っていきます。
両手を使えるように、ストックは仕舞いましょう。
上の写真でも写ってますが、次は鎖場が登場します。
距離は短いですが、斜度はあるので両手両足で確実に支持しながら進んでいきましょう。
ここで、振り返ってみて一枚・・・・・・・・。
この一枚だけ見ますと、「アレ?・・・・・・・今日は棒ノ折山に山登りに来たんだよね?・・・・・」って思わずにはいられない風景です。
この白谷沢の登りですが、全体的にはゆるやかに登っていく感じですし、通常の登山装備が整っていれば登ることができます。
「沢登りの世界の一端に触れることも出来る」という意味でも大変興味深いコースとなっています。
とは言え、増水時や冬季は危険性が上がりますし、岩を伝っていくので歩行技術に自信がない方は単独での入山は控えた方が無難です。
核心部を突破して少し進めば白谷沢とはオサラバです。
どんどん沢音が遠ざかっていくと、心なしか何だか寂しい気持ちになりました。
そして先に進むと「岩茸石」という大きな岩がある分岐点に出ます。
(写真左)[白谷沢ルート]と[滝ノ平尾根ルート]、そして[棒ノ折山山頂]への分岐点
(写真右)岩茸石。高さ5mほど。
お次は[権次入(ゴンジリ)峠]を目指して合流した滝ノ平尾根を登っていきます。
奥に見える階段が結構急でしんどいところです。
登り切ればそこは[権次入(ゴンジリ)峠]です。
ここは[岩茸石山]や[高水山]方面への分岐点でもあります。進むべき方向を間違えないよう必ず地図で確認しましょう。
棒ノ折山へはあと一息です。
木の根が張り巡らされた尾根を登っていきます。ここは滑りやすいポイントの一つなので注意です。特に下り。
棒ノ折山(棒ノ嶺:標高969m)に到着!
北側が 開けており、周囲が一望できるのですが・・・・・・・
曇ってて何にも見えませんでした!
展望に関してはまた次回のお楽しみということで・・・・!
山頂はかなり広々しています。
ちなみに気温は22℃で無風。気温はいい感じなんですけどねぇ。
景色も見れないしさっさと下山開始。
岩茸石のところまで戻ったら、下りは[滝ノ平尾根コース]を使います。
滝ノ平尾根コースは途中で林道を3回横切ります。
(写真左)「河又」というワードを辿っていけばOkです。
(写真右)2回目の林道合流点付近の本コース屈指の滑るポイント。滑った本人が言うのだから間違いありません。素直に置いてあるロープを使いましょう。
白谷沢ルートと違いこちらは一般的な登山道ですが、木の根が張り巡らされていたり、地面が滑りやすかったりするところもあります。
白谷沢ルートより距離がありますので、集中力を切らさず下っていきます。
下り切ればそこは[滝ノ平尾根ルート]のスタート地点に出ます。
車は白谷沢登山口にありますので、ここからは車道を歩いて駐車場まで戻ります。
途中には日帰り入浴施設の「さわらびの湯」もあります。この好立地の入浴施設の存在も、棒ノ折山が人気の山である理由の一つでしょう。
ここにある[さわわびの湯バス停]は電車・バス利用の登山客の起点となるところです。
電車・バス利用の方は、このバス停で下車して白谷沢ルートや滝ノ平尾根ルートの登山口へ向かうことになります。
更に車道(上り道です)を少し歩きますと有間ダムが見えてきます。
この有間ダム南岸の道を進んでいけば、冒頭の[白谷沢登山口](と駐車場)へと辿り着きます。車もココを通っていきます。
さわらびの湯から白谷沢登山口までの車道歩きは意外と距離があって、20~30分くらいかかりますので予定立てる際のコースタイムに入れ忘れ注意です。
という訳で棒ノ折山(棒ノ嶺)の登山レポートでした。
全行程約8.5Km、総上昇量は約900mなので、ある程度時間的な余裕をもって日帰り登山できるコースとなります。
アクセスも良好で、バス停がある日帰り入浴施設も近くにあり、晴れてれば山頂は眺望も良くて、沢沿いは夏でも涼しげで喧騒を忘れさせてくれます。
駐車場も点在していますので、色んな登山者が各々の都合で計画を立てやすい、という点で棒ノ折山は比較的登りやすい山と言えるのではないでしょうか。
勿論しっかりと登山装備をご用意の上での話ですが。
この時期は暑いですし、虫も多いので、水分補給や虫よけ対策を万全にして無理せず山登りをお楽しみください。
大宮店 會田