快晴とはいきませんが雨も風もなくて、レースするには絶好のコンディション!
大宮店 会田です。
【第6回 白馬国際トレイルラン 2016】に参戦してきましたので、その模様をレポートしたいと思います。
大会の模様を〔前日編〕と〔レース編〕の2つに分けて紹介しておりますので、宜しければ〔前日編〕も御覧ください。
〔前日編〕は⇒コチラをクリック
今回は実際のレースの模様をご紹介します。
※立ち止れない所での撮影なんかでは、走りながら撮影したりしたので写真がブレてるものもありますがご容赦ください。
AM4:00ごろ起床。朝食をとってレースウエアに着替えて荷物を片付けます。
AM6:00旅館をチェックアウト。お金は前日に支払っておいたので挨拶だけしてスムーズに出ました。
スタート地点に向かう際に見つけた看板。至る所にこういう応援の看板や横断幕が見受けられます。
私が出場するロングの部(約51km、累積標高2800M、制限時間10時間)はAM7:00スタート。
参加人数はロングの部だけでも700名以上。
スタート地点に続々と集結するランナーたち。スタートを今か今かと待ち構えます。
スタート前には、ミドルの部オープン参加の鏑木毅さんのお話や、サプライズゲストの松野明美さんのあのハイテンショントークがあり、そのまま松野明美さんがスターターを務めました。
(写真左)AM7:00ついに号砲が鳴り長きにわたる戦いがスタート!
(写真右)揉みくちゃなスタート後は凄い盛り上がり。沿道の方たちもハイタッチで送り出してくれます。
スタートしてからは、山に入る前に観光スポットとしても有名な、長野五輪でも使われた[白馬ジャンプ競技場]の真横を通ります。
(写真左)ジャンプ台に近づいていくランナーたち。
(写真右)ノーマルヒル・ラージヒルのジャンプ台が並んでるのは国内でココだけだそうです。
そしてスキー場に近づくにつれて何やら音楽の演奏が聞こえてきます。
何とこの大会は、白馬中学校の吹奏楽部の生徒たちによる応援の演奏がランナーを待ち構えてるんです!
ジャンプ台をバックに演奏する白馬中学校の吹奏楽部の生徒たち。
応援でやる気と元気を再チャージしたらいよいよ山登り。
八方尾根の登りは牛の放牧の兼ね合いもあって、昨年とは違うコースを通りました。
(写真左)まだ序盤なので集団でスキー場の直登に挑むランナーたち
(写真右)登りきったら今度は一気に下ります。下りはトレランの1つの醍醐味です。
眼下には白馬の街並みと山山が広がってます!
八方尾根を登って下ったら、次は岩岳の山を目指すためにしばらく林道や砂利道を走ります。
(写真左)こういうところにも横断幕や応援している人の姿が見られます。
(写真右)岩岳里山エイド(A2)を通過後。これから岩岳の山に挑むので気合を入れ直します。
岩岳の山はロング・ミドル・ショートの部がそれぞれ通ります。
(写真左)木段が342段続く名物の「犬の寝床」本コースの難所の1つです。
(写真右)この「犬の寝床」で、ゲストランナーの鏑木毅さん(ミドルの部は後からスタート)に颯爽と抜かれました。
その後も岩岳山頂のエイド(A3)へ向けてひたすら登っていきます。
こちらも眼下に街並みが広がっています。ここら辺から足に疲労の色が見え隠れしてきます。
登りきったらA3スカイアークエイドです。ここのエイドは一風変わってます。
大会応援バスツアーの方々がお出迎えしてくれました。
何とここのエイドでは信州そば&うどんが振る舞われるんです!しかも手打ち! これも白馬国際トレイルラン名物で、楽しみにしている人が多いんです。
(写真左)誰かが「うどんも食べたい」って言ったことがあるらしく、それからうどんも出すようにしたとか。
(写真右)もちろん私もお蕎麦頂きました。美味いっ!
(写真左)今年は数量限定で食用ほおずきも振る舞われました。
(写真右) 十分堪能したら気持ち切り替えていざ岩岳の下りへ!
岩岳の下りは、それはそれは思いっきり下りっぱなしのジェットコースター状態です。
カッ飛ばせる人は楽しいですが、そうでないなら大変です。
ちなみに、岩岳の下りの後のA4エイドから〔制限関門〕が設定されています。完走目標の人は注意が必要です。
(写真左)こういうところは走ってると気持ちいいです。
(写真右)写真だと分かりづらいですが結構な斜面を下っています。スリップする人が続出。
岩岳の山を下りきったら最後の山へ向かうために再び林道や舗装路を走ります。
(写真左)岩岳の登り下りで疲労が溜まってますが、走れるところは走ります。
(写真右)ロングの部最大のハイライト、通称「ハイランド」の登りに向かうところです。
エイドステーションはロングは8ヶ所設定されていますが、それ以外でも白馬村の方々のご厚意で〔私設エイド〕が置かれていることがあります。
しかも私設エイドならではの食べ物や飲み物が置いてあったりして密かな楽しみになってたりします。
(写真左)ハイランド登り突入前の私設エイドで、冷たいお茶を頂き気持ちをリフレッシュ。
(写真右)ハイランドは道幅が狭くてうっそうとしてます。こういうところは大会とかじゃないと中々行けないところです。
ハイランドの登りは、八方尾根や岩岳の登りに比べると標高差はやや少ないものの、既に35km以上進んできて足が疲労困憊な上に、斜度もあるのでロングコース最大のツライ区間です。
逆に言えばここを登り切れば後は下りや平たん部が殆どとなるので、力を振り絞って登っていきますが・・・・・・・・・ここでまさかのアクシデント発生。
(写真左)ハイランドの登りはかなりキツい。
(写真右)渋滞が発生して立ち往生するランナーたち。斜面で立ち止まらされるのもある意味ツライ。
3分の1程登ったところで突如として大渋滞が発生していて停滞を余儀なくされました。
本来、レース終盤ではランナーはバラけているので自然渋滞は有り得ないのですが・・・・・。
そう
↓コイツの仕業でした。
コース付近の木にハチが出現したので先に進めなかったのです。
運営の方が駆けつけて対処して頂けたので被害はなく通過できましたが、5~10分くらい?ここでロスがあったのではないでしょうか?
でも自然を相手にするスポーツですから、こういったアクシデントは仕方がないと割り切って先へ進みます。
やっとの思いでハイランドの登りを登り切ったら、いよいよゴールを目指して下山を開始します。
(写真左)ハイランドを登ったら残りは「きこりの道」約10km。
(写真右)膝や太もも、ハムストリングスが痛かろうと、ここまできたら気合で走る!
きこりの道から川沿いに出ると吊り橋が見えてきます。ここを渡ると最終エイド(A8)となり、ついに山とはオサラバです。
吊り橋が見えると「あぁ、あと少しだ!」って思いますし、完走を確信します。
最終エイド(A8)で最後の休息を取り、いよいよゴールへ!残り約3km!
(写真左)最終エイド(A8)白馬中学校の学生さんたちが飲み物を提供してくれたり水をかけてくれたりします。
(写真右)道中、白馬中学校の校庭を突っ切りますが、ここでも待ち構えている学生さんたちに水をかけてもらって最後の気合入れ。
ラスト3kmはゴールに向かって川沿いの道を走ります。
昨年もそうでしたが、ここまでくると疲労困憊だったはずの体に再び力が湧いてきて走れてしまうんですよね。
【絶景を走る。】今年の大会テーマだったりします。
そしてゴール間近では、地元の方や学生さんたち、既にゴールしたランナーが沿道に出て声援とハイタッチで出迎えてくれます。
50kmを進んできて後はゴールするだけという中、この熱い声援とハイタッチは、込みあげてくるものが有ります。
そしてゴール!無事今年も完走!
タイムは9時間24分。目標としていた昨年のタイム越えを何とか達成することができました!
(写真左)ゴール後の会場は達成感に包まれています。
(写真右)レース後は隣にある「八方の湯」で疲れと汚れを洗い流しました。
ちなみにこの大会は、レース後に〔後夜祭〕も催されます。私は仕事の関係で出られず。
という訳で長くなりましたがレースの紹介でした。
私のような[完走を目標とする]方へのアドバイスとしては、前回大会でのコース説明会で運営の方が仰ってましたが「登りで頑張らない、下りでも頑張らない、走れるところでキッチリ走る」というのを意識して、後半にも走れる力を残しておくことだと思います。ただしA4での制限関門には要注意です。
この大会はエイドも充実していますし、運営の方々の努力で迷いにくく走りやすいコース整備がされています。
ビギナーから上級者まで、誰もが雄大な自然の中をトレランできる環境が整っています。
でも、最大の魅力は何と言っても【白馬村の人々の温かさに触れること】だと思います。
最後の沿道で、皆さんとハイタッチを交わしながらゴールが見えてくると「道中は辛かったけど、またここに(ゴールに)戻ってこれて本当に良かった!」って達成感とともに思いが込みあげてくるんです。
本当に素晴らしい大会だと思います。
こういった地方のトレラン大会は、地元の方の協力なくして成り立ちません。
応援や、エイドで奮闘してくれた白馬中学校の学生さんたち。我々ランナーを快よく受け入れてくれた旅館の方々、大会の企画・運営・コース整備等に尽力してくれた運営の方々―。
白馬国際トレイルランに関わった全ての人に感謝です!
大宮店 会田