2018年5月29日(火)
地元埼玉県の山に行ってきましたので、レポートします。
◆コース紹介◆
[黒山三滝無料駐車場]START---[顔振峠]---[役行者像(寄り道)]---[傘杉峠]---[花立松ノ峠]---
[関八州見晴台]---[折返し地点(飯盛峠0.8km手前]---[関八州見晴台]---
[花立松ノ峠]---[黒山三滝]---[黒山三滝無料駐車場]GOAL
埼玉県入間郡越生町にある観光スポット[黒山三滝]をメインに、
[顔振(かあぶり)峠]や[関八州(かんはっしゅう)見晴台]と言ったポイントを巡る周遊コースです。
特定の山に登るというよりは、峠や小ピークを繋ぐ感じですね。
今回は標高1000mにも満たない低山で、舗装路も多いので、
トレーニングがてら走れるところは走るようトレラン装備で来ています。
まぁそんなこと言ってますが、疲れたり歩きたいときはガッツリ歩きます(笑)
スタート&ゴール地点となる[黒山三滝無料駐車場]です。
例の如く早朝スタートですので車は1台も止まってませんでした。
観光スポット[黒山三滝]へは、この駐車場から写真奥の方向へ歩いて20分です・・・・・・・・・・・・・・が
私はまず[顔振峠]へ向かうので、逆方向に進みます。
「おつかれさまでした」 「またおこしください」 から始まる山歩きとは珍しい・・・・・・・・。
まずは緩やかな坂道の道路を、ジョグで顔振峠への登山道を目指します。
(写真左)ゲート入口(表面)日本観光百選に選ばれたと書いてありますね。
(写真右)道路をジョグで進みます。ちなみに朝の気温は20℃でそこまで暑くはないです。
道路沿いに標識があるので、それを頼りに登山道へ入ります。
顔振峠までの登山道は、距離はそう長くはないですが、ひたすらジグザグに登りなのでいつの間にか汗だくです。
走ったらここで引き返したくなりそうなので、この区間は自重して歩きました。
登りきればそこが[顔振(かあぶり)峠]です。
顔振峠も周囲の展望が期待できたのですが、この日は曇天でしたので景色はイマイチでした。
足早に傘杉峠方面へ向かいます。
顔振峠からは、奥武蔵グリーンラインと呼ばれる林道(舗装路)に出ます。
緩やかな登り斜面なので、こういうところは待ってましたと言わんばかりに走ります。
車やバイクも通る道なので、通行時は注意しましょう。
下りに差し掛かるところで、右側に登山道が出現しましたのでそちらに進みます。
その先では更に分岐があり「役の行者」と書かれています。
山と高原地図では「役行者像」と書かれていて、事前の調べでは石像があるとのこと。
この分岐から役行者像まで「往路=20分/復路=25分」と地図に載っていたので、
折角ですから寄り道してみることにしました。
こういう時にトレラン装備だと、コースタイムが短縮できるので行きやすいです。
↓こちらが「役行者(えんのぎょうじゃ)像」です。
中央上段に鎮座しているのが修験道の開祖とされる「役行者」
伝承では鬼を使役していたといことで、鬼の石像も二体確認できます。
ちなみにこの像へは黒山三滝方面からも来ることができますが、登山道になるので
観光目的で来られる場合も、ハイキング装備推奨です。
傘杉峠へ向かうために来た道を戻ります。
(写真左)復路は一部急な登りになります。
(写真右)傘杉峠への登山道。小ピークを越えます。
[傘杉峠]に到着すると、一旦グリーンラインに合流します。
ハイキングコースはグリーンラインを横断して反対側に渡ります。
今回は地図に表記されている「展望台」なるものが気になったので、展望があるグリーンラインを選択。
坂道になりますが、そこまで急ではなかったので走って進みます。
少し左にカーブした先に[黒山展望台]と書かれた木の標柱があり、階段がありました。
黒山展望台からの眺めは、曇天に加えて木が邪魔しててそこまで開けてませんでした。
季節や天気が合えば関東平野が一望できるようです。
コチラを選ぶメリットとしては、正直微妙なところですね。
展望台を後にしてもう少し登ると、本来のハイキングコースと合流して今度は左側の登山道に入ります。
道中では花の群生に出会いました。
調べてみましたが、多分ミヤマガマズミだと思います(違ってたらスミマセン)
↓[花立松ノ峠]です。
はなたてまつの峠と読むのでしょうか?
ここの先は林道の分岐になっています(写真右)
奥の登りになっている方がグリーンラインの続きで、次のポイント[関八州見晴台]へ至る道。
グリーンライン右隣の下りになっている林道が、黒山三滝へ至る道(今回の下山コース)となっています。
グリーンラインを少し進むと左側に標識があるので見逃さず登山道へ入ります。
ここから関八州見晴台までの登山道は、急登があって木の根も多いので、登りも下りも苦戦するポイントです。
距離はそう長くないですが、急登が2ヵ所ほどありました。
私はもちろん歩きです。
登り切って視界が開けるとそこが[関八州(かんはっしゅう)見晴台]です。
結構開けていて、ある種山頂のような雰囲気です。
「見晴台」とあるように、展望の良さがウリのポイントです。
ですが本日は曇天。近くの山々が薄っすら見える程度でした・・・・・・・・・。
天気が良ければ富士山も見えるそうです。
~関八州見晴台(かんはっしゅうみはらしだい)は、埼玉県飯能市と入間郡越生町の境目にある高台、尾根筋の一点である。標高770m。 空気の澄んだ日には東京の高層ビル群まで一望でき、夜景などは一見の価値がある。~
(Wikipediaより引用)
いつか、この展望を堪能するためにリベンジしたいと思います。
秋や冬がいいかもしれません。
そろそろ折り返しとなりますが、折角のトレラン装備ですし、
総距離を延ばすため、北西の飯盛峠方面へ少し進んでみることにしました(コース名にある、+αはここの区間になります)
登山道を走ったりグリーンラインを走ったりしながら、飯森峠まで後0.8kmの標識のところで折り返しました。
あまり進みすぎると戻るの大変ですし、そもそも地図が見切れそうになったので、この折り返しポイントは本当に適当です。
再び関八州見晴台に出て花立松ノ峠へと戻り、もう一つの林道に入りいよいよ黒山三滝方面へ向かいます。
林道を少し進むと標識がありますので登山道へ。
この先は、今まで登ってきた分(黒山三滝無料駐車場:標高約180m→関八州見晴台:標高約770m)を一気に下ります。
草木が生い茂って道が狭かったり、クモの巣があったりしますが細かいことは気にせず走り抜けます。
下りはトレランの醍醐味ですよね。普段の登山では味わえない爽快感を、暫し楽しみました。
途中で林道に合流して、そこからは舗装路の下りです。
ここまで来たら足を温存しておく必要はありませんのでペースを上げます。
林道をある程度下ると左に「黒山三滝は→」の標識があります。
分岐の反対側、しかも少し奥まった位置にあるので見落とさないよう注意しましょう。
分岐を右に入って登山道を少し下れば、ついに[黒山三滝]に到着です!
無料駐車場から滝まで歩いて20分の道のりを、散々遠回りしてようやく辿り着きました。
「三滝」と言うくらいですから、滝は3つあります。
↑男滝(落差約10m)
結構近づけるので、走った後だと尚更涼しく感じました。
↓女滝(落差役5m)
黒山三滝は修験者の修行場としての歴史があり、7月の滝開きでは神事が執り行われるとのこと。
男滝と女滝の位置関係は↓こんな感じになっています。
男滝と女滝は二段になっているんですね。
中々面白い形です。
そして、少し離れたところにもう一つの滝「天狗滝」があります。
岩壁に挟まれている奥に、落差20mの滝がある構図で、これはこれで迫力があります。
これより奥へは立ち入り禁止の看板がありましたので、この距離からの撮影となりました。
駐車場から黒山三滝方面へ歩いてくると、先に天狗滝の標識があるので↓コチラの道を歩いてくる方も多いと思います。
濡れていて滑りやす岩の上を歩くので、転倒しないようご注意ください。
天狗滝を見たら、そのまま道路に出て下れば駐車場に戻れます。
ちなみに、戻る途中に有料駐車場を見つけました。
滝まで歩く距離は短くなりますが、道幅が狭くて車同士のすれ違いが難しいので、どちらを取るかですね。
今回のトレラン山行は、距離15.1kmで累積標高値1070mでした。
黒山三滝は清涼感とパワーを得られるおススメの観光スポットです。
天気が悪くて展望が期待できなくても、滝のお陰で一定の満足感は得られるでしょう。
今回のコース作成では、山と高原地図No.22[奥武蔵・秩父(2018年版)]を参考にしましたが、他にも、
・越生町のHP( http://www.town.ogose.saitama.jp/kankonavi/aruki/1472793849504.html )
・東武鉄道のHP( http://tabi.tobu.co.jp/playing/hiking/shizen/ogose/ )
などでも黒山三滝のハイキングコースが紹介されていますので参考にしてみて下さい。
このように、様々なコースが考えられるので、体力レベルに合わせたプランが組めるのも魅力の一つです。
標識も充実しているし登山道は明瞭ですが、分岐が多いので地図は必ず持っていきましょう。
靴は林道も歩くことを考慮して、靴底が固いタイプよりも軽登山靴の方が歩きやすいですね。
それと、これからは虫の活動が活発になります。ストレスなく歩くためにも、防虫対策もお忘れなく。
ご不明・ご不安な点は遠慮なくスタッフまでお尋ねください。
皆様の安心安全な登山ライフを全力サポート致します!
大宮店 會田