大宮店 会田です。
中央アルプスの木曽駒ケ岳(標高2956m)に登ってきました。
木曽駒ケ岳と言えば・・・・
バスとロープウェーで標高2600mまで楽々アクセス。
千畳敷カールに広がる絶景や高山植物を楽しみながら、往復3時間程度で絶景のアルプス歩きを楽しめる。
登山道も整備されており危険個所も少ないので初心者でも比較的登りやすい。
等々、手軽に高所のアルプス歩きを堪能できるのがウリです。
今回、木曽駒ケ岳を登山するに当たって 普通に登るのでは面白くないなと思い、
ロープウェーを使わず、標高1400mから伊那前岳を経て木曽駒ケ岳山頂を目指す通称【北御所コース】に挑戦してきました。
今回はこの北御所コースについてレポートします。
木曽駒ケ岳は通年マイカー規制ですので、マイカーの場合[菅の台バスセンター]でバスに乗り換えます。
バスの時刻は時期によって前後します。この時期はまだハイシーズンではないので始発は7時15分でした。
6時50分ごろにチケット売り場のシャッターが開いたので、準備を済ませてチケット売り場へ向かいます。
他の方々が「バスとロープウェー往復で」なんて言ってササっとチケットを購入している中、
私は「えーっと、行きは北御所登山口で降りて、帰りはロープウェー使って、しらび平からバスを使って・・・」と面倒くさいことこの上ない注文をしました。
顔色一つ変えず対応して頂きありがとうございました売り場の方。さすが慣れてますね。
ちなみにチケットはこのように行き帰りの切符がまとめて1枚になって発券されます。なので、登山中に無くしたり汗でボロボロにしないよう気をつけましょう。
7時15分バス乗車。座席の列自体は全部埋まってたと思いますが、平日のこの時期ですので相席とはならず。
バスがギリギリ通れるような道幅の峠道を登っていきます。毎日この道を運転してるのかと思うと頭が下がる思いです。本当お疲れ様です。
ロープウェーを使う方は終点の「しらび平」で降車しますが、私は一つ前の「北御所登山口」というバス停で降車。
ここで降りたのは私1人だけでした。降りるときジロジロ見られましたが何か?。
最初はひたすら林道を歩きます。誰もいませんのでとても静かです。
蛇腹沢登山口から山道歩きとなります。
落ち葉と木の根が張り巡らされたトレイルをひたすら登っていきます。
北御所コースは区間ごとに立札がたっているので目安になります。
木曽駒ケ岳を目指してるとは思えない程静かで、常に熊鈴を鳴らしながら歩いてました。
うどんや峠から周囲の様相が変わります。
樹林帯を登っていきます。道はハッキリしてます。
小屋場から上はいよいよ森林限界となって視界が開けてきます。
ハイマツ等の木々が行く手を遮ります。
ある程度登るとハイマツ帯の道となって周囲が完全に開けます。
今まで樹林帯をひたすら登ってきただけにこの景観の感動はひとしおです。
足元はかなりガレてます。
ハイマツ帯を登り切ったら伊那前岳がドドーンと姿を現します。
コイツを越えない限り木曽駒ケ岳には辿り着けません。
八合目までさしかかるとようやく伊那前岳での登りもあと少しとなります。
この先少し雪が残っていますが、ごく一部で危険個所もないのでアイゼンはつけませんでした。
伊那前岳を越えれば宝剣山荘までもう少しです。
左手方向には宝剣岳も姿を現します。
結局、宝剣山荘まで誰とも合わずに登ってきました。
ロープウェーと千畳敷カールがあるからこその完全1人旅だったと思いますが、これはこれで楽しかったです。
ちなみにこの後、疲れた体にムチ打って宝剣岳と木曽駒ケ岳に登頂して帰りは時間的な面からロープウェーを使って下山しました。
という訳で、かなりザックリですが北御所コースの紹介でした。
標高1400Mからスタートして伊那前岳を越える必要がありますので距離も10km越えになりますし、登りごたえは結構あります。
道中は静かな登山が楽しめますし、森林限界を超えた先にあるハイマツ帯とアルプスの山々のコントラストは
ここでしか見ることのできない絶景です。
地元の学生登山でも利用されているらしいルートですので、登山道自体は明瞭で迷うことはないと思います。
コースタイムやご自身の体力と相談して是非一度、北御所コースも登られてみてはいかがでしょうか?
ちなみに、千畳敷カールはこんな感じになってます。
雪と土のミックスルートになってて踏み跡がかなりクッキリしてるので今回はアイゼンは使いませんでしたが、この時期は念のため軽アイゼンは持って行った方がいいと思います。
大宮店 会田