ここ最近は、埼玉県もうだるような暑さが続いていますねぇ~。
こういう時は、エアコンをガンガン効かせた部屋に閉じ籠こもって、ダラダラと1日過ごすのがイチバン・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
イヤ イヤ イヤ イヤ
そんな事では、この暑い夏を乗り切ることはできないぞ!多分!
という事で?
いっその事「開き直って思いっ切り動き回って汗をかいてやる!」と覚悟を決めて、
埼玉県飯能市の低山を結ぶ、通称『飯能アルプス』にトレイルランニングしてきました!(2018年7月17日)
↑天覚山と多峯主山の間(多峯主山寄り)にある、永田尾根で見つけた看板。
◆コース紹介◆
吾野駅(5:35)START ~ 大高山(6:17) ~ 天覚山(6:54) ~ 多峯主山(8:40) ~ 天覧山(9:06)~ 飯能駅(9:27)GOAL
※カッコ内の時間は、各ポイントの到着時刻。
●距離:15.8km/タイム:3時間52分(TOTAL)/累積標高(登り):800m※実測値
西武鉄道の吾野駅をスタートして、飯能アルプスを縦走し、飯能駅をゴールとするコースです。
地図上でルートを見ると、西武鉄道の線路沿いに登山道が続いているのが分かります。
距離調整(スタート地点を選べる)やエスケープが容易なので、トレイルランナーにもよく利用されているコースです。
≪AM5:06 飯能駅で西武秩父線の始発電車に乗る≫
ゴールの飯能駅付近に車を止めた方が後々楽なので、駅近くのコインパーキングに駐車して吾野駅までは西武秩父線を利用しました。
平日の始発はAM5:06分発だったので、それに間に合うよう車を止めて、トレランの恰好で乗車です。
(写真左)まだ人もまばらな飯能駅北口。
(写真右)電車のドアはボタン開閉式だったのですが、私以外誰も乗る気配がなくて押して乗っていいのかちょっと悩む(笑)
≪AM5:26 吾野駅下車≫
飯能駅から吾野駅まで電車で20分です。
結局私の乗った車両には誰も乗ってこなくて、貸し切り状態でここまでやってきました。
吾野駅で、トイレと準備体操を済ませます。
≪AM5:35 吾野駅をスタート!≫
先ずは大高山を目指す訳ですが、登山口は線路の反対側になります。
登山口までのアクセス方法がやや分かりづらいと感じたので、吾野駅からのルートをご紹介したいと思います。
先ず改札を出たら左(西)に進みます。
登山口は吾野湧水の近くですので、写真右にあるような[吾野湧水]の案内看板に従っていけばOKと覚えておいてください。
坂を下った直ぐ右手にも案内看板がありますので、そこの階段を降りて下さい。
吾野湧水の青い看板を探しながら歩いていれば、階段も見つけられると思います。
階段を降りた先にはトンネルがあるので、看板が示した方のトンネルを通って下さい。
ちなみにこのトンネル、身長170cmの私でもつい頭をかがみたくなるような低さでした。
トンネルを出ると線路の反対側に出られるので、坂を上っていき、その先の看板に従い坂を折り返してください。
折り返した先には、右手には墓地があります。
少し進むと左手に「大高山・天覚山」の小さな標識がありますので、それに従い墓地の横を右折して下さい。
ちなみに標識の奥に、吾野湧水があります。
その先、左手に大高山・天覚山への登山口があり、ここから登山道となります!
いくぞー!
大高山へはまず[前坂]という分岐点を目指します。
スタート時点で気温は27℃あって、登り始めたら直ぐに汗だくになりました。
(写真左)前坂までは、ほぼ登りっぱなしです。最初ですし、ほぼ歩きで登っていきました。
(写真右)前坂。標識に従い大高山・天覧山方面へ進みます。
前坂からは、いよいよ飯能アルプスを縦走する訳ですが、
樹林帯の中、小ピークの登り下りを延々と繰り返しながら進んでいきます。
下りや平坦部など走れる区間んが長く続かず、歩きや走りを小刻みに繰り返すので思ったより疲労が蓄積しやすいと感じました。
小ピークでは、巻道を使うかピークを登り下りするか、選択できるところもいくつかあります。
一応に登れそうなところは登って進んでみましたが、別に景色が良いポイントがあるとかそういう訳ではなかったので、
走りを重視するなら巻道使った方がいいと思います。
途中では林道を横断したり、岩場っぽいところを通過したりもしますが、コース全体としては難所は少ないです。
(写真左)林道の横断。標識を見落とさないように。
(写真右)写真だと凄そうに見えますが、実際は距離も短いですし、岩場らしいポイントもココくらいでした。
≪6:17 大高山(標高493m)に到着≫
本コースの最高点に、早くも到着です。
山頂というよりは小ピークのひとつのような印象で、展望も木立に遮られイマイチでした。
大高山から天覚山へは、 最もアップダウンが激しい区間だと思います。
特に大高山直下で何回か急坂の下りがあり、スピードを殺しながら下らないとちょっと怖いくらいの坂でした。
もちろん下った分登り返しもあってキツいです。
途中では地図上でも[大岩]と表記されている岩があります。
大岩手前の手書き看板には「天覚山は左へ」とあったので、左へ巻きます。
ちなみに右は「プロのみ。キケン」と書かれています。
小ピークを何度も乗り越えながら、走れるところだけは走っていますが、思うように体が動きません。
暑さにやられているのもあるでしょうが、体の調子が悪い日に当たってしまった感じで先行き不安です。
↑井村屋 [スポーツヨウカン カカオ味] ¥120(1本)
胃腸が疲れていても食べやすくて、片手で食べられるのでトレランにおける最適な行動食の一つだと思います。
≪6:54 天覚山(標高445m)に到着≫
山頂は広くはありませんが、手製の木のベンチもあって一息付けます。
ここまでで予想以上に疲労したので、小休憩を挟みます。
天覚山は、樹林帯ばかりの飯能アルプスの中では貴重な展望スポットです。
山と高原地図でも「好展望」と記載されていて、楽しみにしてました。いい眺めです。
ちょっとガスってるのは残念ですが、それでも奥多摩の山々も見えました。
やる気の補充も大事!
お次は多峯主山(とうのすやま)を目指すわけですが、
天覚山から多峯主山までは結構な距離があります。駅にすると3駅分(東吾野・武蔵横手・高麗駅)の距離!
(写真左)先ずは[東峠]を目指して下っていきます。ここら辺でトレイルランナーとすれ違いました。
(写真右)東峠。林道に出ますのでちょっと林道を歩いて、標識に従って再び登山道へ。
調子を考慮して、後半の事を考えて登りは完全に歩きです。それでもペースはあまり上がりませんでしたが。
エスケープ可能なルートではありますが、なるべく完走したいですしね。
(写真左)鉄塔の横を通ります。こういうところでは、作業道があるので迷い込まないように注意です。
(写真右)何やら機械の音がすると思ったら、直ぐ横はゴルフ場でした。
途中で釜戸山分岐がありますが、ここ辺からようやくアップダウンが緩やかになってきて、
ある程度小ピークを連続して走れるようになります。
(写真左)釜戸山分岐。釜戸山へは行きません。
(写真右)ようやく走りやすい道が増えてきました。
その先には[久須美坂(くすみさか)]という分岐ポイントがあります。
↑手書きの道標。飯能アルプスでは手書きの看板をチラホラ見かけます。
実際に、これらのお陰で道を間違えずに済むので有難いです。
そこから[久須美山]や
[永田山]と言った、山と高原地図には記載されていない山頂を踏みながら、多峯主山を目指します。
どちらも手書きの山頂標識がありました。山頂というよりは小ピークですが。
この先は永田尾根ですが、丘の上公園や、住宅地の横を通っていきます。
(写真左)開けたところは、直射日光で更に暑い・・・・・・・・。
(写真右)基本下りですが、忘れたころに登り返しが出てきて脚のダメージが蓄積されていきます。
下りきると一旦道路に出るので、少し歩道を通ってから再び多峯主山の登山道へ入っていきます。
道路に出たらまず右折して、歩道を下っていきます。
標識もあるので、確認してから進みましょう。
多峯主山の登山口は左側にあるので、渡れるところで左側の歩道に渡っておきましょう。
車もそこそこ通る道なので、横断の際は十分注意して下さい。
200メートルくらい歩道を下ると、左側に標柱があって多峯主山への登山道があります。
登山口を正面から見ると↓こんな感じです。
↑標柱を見落とさないように!
無事登山道に入れたらいよいよ終盤戦ですが、大きく下った分多峯主山までは再び登りが増えます。
多峯主山へも小ピークを一つ越えないといけないので、脚も疲れていて結構ツライところです。
やっとこ、多峯主山山頂手前の分岐までやってきました。
ここから山頂まではあと少しですが、先に[雨乞池]と[黒田直邦の墓]を見に行きます。
↓[雨乞池]です。
「かつて水の枯れたことのない池」だそうです。金魚が泳いでました。
↓コチラは雨乞池から少し上にある[黒田直邦の墓]です。
黒田直邦は江戸時代に飯能を統治した人物で、飯能の発展に尽力した人物とのこと。中々立派なお墓でした。
この黒田直邦の墓の横から少し登っていくと、
≪8:40 多峯主山(標高270.7m)に到着≫
意外と登山道長かった~。
山頂は大きく開けていてベンチやテーブルもあり、既に数名の登山者が休憩していました。
気温は手元の温度計で30℃を記録しています。
多峯主山は、標高が低い割に展望に優れていて人気のある山です。
伊豆ヶ岳や、走ってきた天覚山や大高山方面。
ちょっとガスってて↓富士山は見えませんでした。
残念~。
見渡せる範囲も広くて、素晴らしい景色でした。
いよいよ残すは天覧山のみ!
天覧山へは、階段が続く[見返り坂]などを下っていきます。
颯爽と下っていきたいところでしたが、脚が言うことを聞いてくれず・・・・・・・。
多峯主山へは、登ってこられる方も多かったです。
下りきったら天覧山山頂への最後の階段の登りが待っています。
正直脚が攣りそうになっていたので、天覧山を巻いて下山することも考えましたが、
正真正銘最後の登り区間ということで、力を振り絞って階段を登っていきました。
≪9:06 天覧山(標高195m)到着≫
何とか攣らないで天覧山まで登り切りました。
山頂はモロに直射日光が当たるからか、誰もいません。コンクリートの上に座ったらお尻が熱かった(笑)
天覧山については、今年の6月に一度登っているので、詳細についてはそちらもご覧ください→コチラ
結局、今回も富士山やスカイツリーは見られず。
やっぱり秋や冬にリベンジが必要ですね~。
ここまできたら後は飯能駅目指して下るだけ!
十六羅漢像の横を通ったりしながら天覧山登山口へ。
天覧山登山口です。
タイムズマート飯能店の自動販売機で、ようやく冷たい飲み物を飲むことができました。生き返る~!
ここからは一般道を走って飯能駅を目指します。
あまりの疲弊具合で、
駅までのルートの写真を撮るのを忘れてしまったため、代わりにルートを記したマップを載せました。
道中には駅への標柱がいくつか立っていたので、それに従いながら飯能駅を目指します。
最後の方は標柱を見落としたので適当にルートを取りましたが。
≪9:27 飯能駅ゴール!≫
厳密には、車を止めたコインパーキングで計測を終了しましたが、駅から直ぐ近くなのでヨシとしましょう。
いや~疲れた~。
やはりこの暑さの中での飯能の低山トレランはキツかったです。
「思いっ切り動いて汗をかく」という点から見れば、これ以上ない成果でしたが(笑)
もはや修行の領域なので、楽しくまったりトレランしたい方は季節を選びましょう(当たり前か!)
距離15.8kmの累積標高800m(登り)ということで、正直もっと楽々完走できると思ってました。
私自身の調子もイマイチだったのもありますが、中盤以降は登りで立ち止まる事も多かったですし、
胃腸が疲れて固形食もほとんど食べられず体力の消耗も抑えられませんでしたね 。ストックを持参すべきでした。
道中では水場もありませんし、熱中症のリスクも高まる時期ですので、マズいと思ったら無理をせず途中で引き返したり
エスケープルートで近くの駅へ下山するようにしましょう。
飯能アルプスは、冒頭でも書きましたがアクセスが良く、電車を利用してのルート設定・距離調整やエスケープが容易ですし、
キツイ小ピークの連続は、逆にトレーニングにはもってこいなので、トレイルランナーに人気なコースなのは頷けます。
ただし、樹林帯の低山は道迷いのリスクが意外と高い(作業道や廃道に迷い込むなど)ので、初心者の方は経験者と同行した方が無難です。
勿論、地図を持たずに入山するなんてもっての外ですよ!!
それとエスケープ時に電車や水分を補給できるよう現金もお忘れなく。
飯能周辺は飯能アルプス以外でも色んなコースが考えられるので、
今度は季節や体の状態を整えて、違ったコースにもトライしてみたいと思います!
大宮店 會田