こんにちは。山登ってますか?
私は9月中旬に、武尊山(ほたかやま)に登ってきました。
武尊山(標高2,158m)は、群馬県のみなかみ町や川場村、片品村の境にある山でして、日本百名山の一つに数えられています。
北アルプスの穂高岳と区別するために、上州武尊山とも呼ばれている山です。
今回は、主にマイカー利用の方が周遊登山で利用する、武尊神社を起点としたコースで登りました。
〈穂高神社⇒剣ヶ峰山分岐⇒沖武尊(武尊山)⇒剣ヶ峰山⇒剣ヶ峰山分岐⇒武尊神社〉というコースです。
駐車場は武尊神社手前にあります。道路を挟んで反対側にも駐車できますので30~40台?くらいは駐車できそうです。
奥に見える建物はトイレ(チップ制:100円)です。水道もありました。
毎度のごとく早朝スタートです。駐車場で標高1100mありますので、朝は寒いです。気温は14℃でした。
登山ポストも分かりやすい位置にありますので忘れずに出していきます。
駐車場付近から[裏見の滝]という滝を見に行ける遊歩道も整備されています(登山ルートとは別です)
今回は時間の都合上行きませんでしたが、余裕のある方はついでに立ち寄ってみてもいいと思います。
駐車場からちょっと進むと武尊神社があります。
由緒正しき神社です。
武尊神社奥からは、暫くなだらかな林道歩きとなります。
「この先、危険個箇所があるため、通行する場合には、自己責任でお願いします」と書かれた看板があります。
実は、林道奥にも駐車スペースがあり、一般車もそこまで通行できます。
↓コチラがその林道奥の駐車スペースです。
武尊神社からここまで約30分歩きますので、その分をショートカットすることも可能です。
とは言え、林道は車一台分の幅しかなく退避場所もないので、リスクを承知の上で自己責任で利用することになります。
その先に進むと[剣ヶ峰山分岐]に辿り着きます。
(写真左)今回のコースでは左に進みます。直進すると剣ヶ峰山方面に行けます。
(写真右)この先では小沢を何回か渡ったりします。
次第に勾配がきつくなってきます。
足元はあまりよくないです。
登りきると尾根に出ますので沖武尊(武尊山)を目指します。
(写真左)尾根に出て少し歩くと[手小屋沢避難小屋]が見えます。カマボコ型の何とも言えない小屋です。
(写真右)この尾根歩きも結構長いですし斜度もあります。足元は木の根も多いので注意です。
暫く進むと突如として岩場が出現します。
この先岩場が続きます。
両手両足を使って確実に登っていきます。
クサリやロープがありますが、頼りすぎずに一歩一歩足場を探りながら登っていきましょう。
次第にガスってきて、足元も結構濡れてましたので少し緊張しました。
時折ボルトが打ち込んでありましたが、指を引っ掛けると滑り落ちたときに事故に繋がるので注意です。
最後の岩場!
もうお腹一杯です。勘弁してください。
岩場を攻略したら山頂までもうひと頑張りです。
もう山は秋ですね~。
岩場辺りからガスが濃くなってきて風も強くなってきました。
周囲を見渡してもガスの切れ目が全くありません。これは・・・・・・・・。
8:15 沖武尊(武尊山:標高2158.3m)に到着!
山頂は360°開けていますが、
ガスっててなにも見えない!!
[ガスってる+強風+朝早い]の3連コンボで、手元の温度計で6℃を記録。ジャケット着ないと寒いです。手袋も欲しいです。
待ってても晴れそうにないので、山頂の景色は諦めてもう一つのピークである剣ヶ峰山へ向かいます。
ここの下りは急で、小石が積み重なっていますのでとても滑ります。
ストックがあるといいでしょう。
本来なら展望抜群の稜線歩きが楽しめますが、残念ながらガスってました。
風が強いので寒いです。
稜線から林の中に入ると剣ヶ峰山への分岐があります。
剣ヶ峰山までは0.1kmとありますが、急登です。
9:05 剣ヶ峰山(標高:2020m)に到着。
こちらは山頂というよりは小ピークみたいな感じで、大人4人~5人もいたら一杯な広さです。
こちらも本来であれば展望が期待できるんですが・・・・・ ・・・・
やはりガスが邪魔してなんも見えません。
そんな中、剣ヶ峰山山頂には視界がはれるのを待っている登山者が一人いました。
その方は「下山した後に、晴れてきたら嫌だよねー」的なことを仰ってました。お気持ち分かりますよ。登山あるあるですよね。
私としても、展望を期待して武尊山にきたというのもあったので、一縷の望みをかけてその方と一緒に待ってみることにしました。
すると・・・・・・・・・・・
お?
15分後には、
キター!
祈りが通じたのかガスが晴れて周囲が見渡せるようになりました!
玉原湖も見えました。
気持ちのいい解放感。
結局上の方はガスったままでしたが、それでも素晴らしい稜線の一端は垣間見れました。
待ってて良かった。
景色を堪能したら、後は武尊神社に向けて下山を開始します。
晴れてきましたー。
この下り区間は、木の根や岩がゴロゴロしていて段差も大きく地面も滑りやすい、ツライ下りになります。
集中力を切らさず、慎重に下ります。ストックは邪魔になる場合はしまいましょう。
武尊沢を渡ると、ようやく足元が安定してきてなだらかになって歩きやすくなってきます。
時折登りや小沢の渡りも入る道を進んでいきます。
剣ヶ峰山分岐に戻ってきたら、あとは林道を下って武尊神社に戻ってゴールです。
ちなみにゴール後の武尊神社の気温は19℃でした。
という訳で武尊山の登山レポートでした。
私の時計で距離約13km、累積上昇量約1250mと計測されました。
コースタイムは標準で6時間~6時間30分ってところでしょうか。
岩場を何度も登ったり、ザレた急坂を下ったり、木の根っこや岩が露出しているスリッピーな急坂下りがあったりと、
歯応えのあるコースとなりますので、登山初心者や体力・装備に不安がある方はコースタイムはもっとかかる場合も出てくると思います。
登山靴は軽登山靴(トレッキングシューズ)だと滑りやすいし、つま先に力を入れずらいので、踏ん張りがきく硬めの登山靴推奨です。
(晴れてくれさえすれば)山頂や稜線歩きは素晴らしいものになりますし、周遊できてコースの変化に富んでいるので達成感や充実感を得られる山です。
これから迎える紅葉シーズンも要チェックですね。
関東平野部は、なんやかんやでまだ30℃近くになる日もあって、私なんかは夏の気分が抜けきりませんが、山はもうすっかり秋です。
今回は山頂付近は一桁の気温で風も強かったため、非常に寒さを感じる登山になりました。
この時期はウェアの選択が難しいですが、着ていかないにせよ、ザックの中に防寒用のジャケットやフリースを入れていきましょう。
個人的には指先が冷えるとしんどいので、手袋の着用もおススメ致します。
大宮店 會田