【大宮店】軽アイゼン『i-Trek(アイトレック)』の付け方を解説

2018-02-19

 

イワタニ・プリムスの、軽アイゼン(6本爪)の装着方法を解説!(※ページ最下部には動画もあります!)

 

 

イワタニ・プリムス

[i-Trek(アイトレック)]

¥7,200

・収納ケース(袋)、取扱説明書付き

・アイゼン本体:機械構造用炭素鋼

アイトレック

私も前回の山行で使った、コチラのアイゼンの装着方法を解説したいと思います。

取り付け方が分からない、分からなくなった方の参考になれば幸いです。

 

 

 

※注意※

アイゼンは、靴との相性があります。

装着できない靴や、装着できる靴でもアッパーやソールが柔らかい(ハイキング・トレッキングシューズ)場合は、

安全性の観点から付けるのを勧めない場合もございます。

ご不明な点がありましたら是非我々スタッフにご相談下さい。

 

 

 

まず、このアイゼンには左右が決まっています。

最後、メインテープを固定するためのバックルが外側にくるようにすればOkです。

親切にスノープレート部に大きく左(L)・右(R)と表示されていますので、分かりやすいですね。

アイトレック (3)

バックルが外、メインテープのスタートが内です。

左右を間違えない様にご注意ください!

 

 

 

左右が確認できましたら、いざ装着・・・・・・・ではなく、

前段階として先ずはアイゼンの取付位置を確認しましょう!

アイトレック (9)

↑写真の赤丸で囲った「アイゼン上部の一番大きな突起」を確認して下さい。

 

 

次に、登山靴の「靴のソールにあるかかとのリフト部」も併せて確認して下さい。

アイトレック (10)

 

以上2つを確認出来たら、靴とアイゼンを合わせてみます。

「アイゼン上部の一番大きな突起」「靴のソールにあるかかとのリフト部」の、

側面どうしが接する位置が取付位置の目安となります(↓赤丸のところ)

アイトレック (12)

登山靴によっては、かかとのリフト部の形状が斜めにカットされているタイプもあります。

その場合は片側しか接しないかもしれませんが、先に接する方を目安として位置を決めて下さい。

 

 

 

↓コチラはNG例です。

「アイゼン上部の一番大きな突起」が靴のソールに乗っかってしまっています。

上の写真と見比べると、突起が乗っかってしまったせいで、アイゼン上部と靴のソールの間に隙間が発生しています。

この状態は固定力が弱まりますので、歩行中にアイゼンがズレたり外れたりする恐れがあります。

アイトレック (13)

突起部がソールを突き上げますので、この状態で履いていると足裏に変に感じるものが出てきます。

装着中や歩行中に「アレ?なんか変だぞ?」って感じたら、一度覗いてみて下さい。

 

 

 

取付位置を把握できましたら、続いてバックテープ(赤丸で囲ったテープのこと)の位置も調整しておきます。

アイトレック (6)

バックテープは、靴のアキレス腱部辺りまで上げられるよう長さを調整します。

靴は人のかかとの形状に合わせて、靴のかかと部もやや丸みを帯びていますが、

丸みが終わって少しくびれたところが目安でしょう。

 

 

テープの左右末端部を引っ張ったり緩めたりしながら、上手くバックルがブーツのセンターにくるよう調整します。

アイトレック (8)

↑後ろから見るとこんな感じ。

 

 

ここまで調整できたら、いよいよアイゼン装着となります。

先ほどまで確認していた取付位置、バックテープの位置に気を付けてアイゼンの上に乗っかります。

 

 

①.メインテープを外側のチューブカバーに通します。

メインテープのスタート位置は内側なので、

靴の甲を通って反対側(外側)のチューブカバーに通す形となります。

アイトレック (15)

※実際は、靴を履いたままアイゼンを装着することになります。写真はイメージとして捉えて下さい。

 

この時、チューブカバーに対してメインテープを「内(靴側)から外へ通す方法」「外から内(靴側)へ通す方法」の

2パターンが考えられます。

上の写真は「内(靴側)から外へ通す方法」で、コチラ↓の写真は「外から内(靴側)へ通す方法」でそれぞれテープを通しています。

アイトレック修正 (1)

このアイゼンに限って言えば、靴との相性自体が問題なければ、どちらの方法でも使えると思います。

一応、正規の通し方は「外から内(靴側)へ通す方法」のようです。コチラの方がテープは緩みにくいです。

 

一方、「内(靴側)から外へ通す方法」でも実際に歩いたことがありますが、きちんと締めてあげれば問題ありませんでした。

テープを締め直すために、テープを引っ張りやすいのは「内から外へ―」の方法ですので、「なんか上手くテープが締められない」

という方は、一度「内から外へ―」も試してみるといいかもしれません。

 

 

 

 

②.折り返して、今度は内側のチューブカバーに通します。

アイトレック (16)

 ↑「(メインテープを)内(靴側)から外へ通す方法」

 

 

↓ 「(メインテープを)外から内(靴側)へ通す方法」

アイトレック修正 (2)

 

 

 

 

③.メインテープを再び外側(バックル側)に持っていき、バックルに通します。

バックルは外側にあるため、①で通したテープの上部で、クロスする形となります。

アイトレック (17)

↑赤丸で囲ったのがバックルです。

 

 

バックルは指で開いて、裏からテープを通す形となります。

アイトレック (18)

 

 

 

④.バックルにメインテープを通したら、緩みがないように確認しながらテープを引っ張って、アイゼンを固定します。

アイトレック (19)

一度通しただけだと、バンドの甲のところとかが結構緩んだままです。

バックルでテープが仮固定できたら、今まで通してきたテープを指で引っ張って、

たるみを無くしながら再度テープを張っていきます。

 

 

 

⑤.しっかりテープを張って固定できたら、テープ末端をバックルに設けられた穴で折り返します。

アイトレック (20)

ここら辺は靴のサイズにより末端の長さが変わってきますし、必ずしも写真のような形にする必要はありません。

長すぎると思ったらカットするのも一つの手ですが、

短く切りすぎるとテープを手で持ちづらくなり、テープを張る作業が大変になるので、ご注意ください。

 

 

 

歩行前に、アイゼンがしっかり固定されているか、取付位置が間違ってないかなどを最終確認して取付完了です!

アイトレック (5)

はやる気持ちをこらえて、最終チェックを怠らないようにしましょう。

仲間がいるなら、チェックしあうのも良いでしょう。

 

 

 

↓今回は、メインテープの取り付け方を動画にしてみました!(約1分:音声はありません)

↑ちなみに動画は、「メインテープを内(靴側)から外へ通す方法」で締めています。

「外から内(靴側)へ通す方法」も基本的な流れは一緒ですので、参考にしてみて下さい。

 

 

 

取付のポイントとしては、

・アイゼン取付位置を間違えないこと

・テープはしっかりピンと張る(一度通しただけでは、まず完璧には締まりません)

ところです。歩行中にアイゼンが緩んでズレたり、最悪外れたりすると思わぬ怪我や事故を引き起こします。

リスクを最小限に抑えるためにも、アイゼンがしっかり固定されているかは非常に重要です!

 

 

そして繰り返しになりますが、

 

※注意※

アイゼンは、靴との相性があります。

装着できない靴や、装着できる靴でもアッパーやソールが柔らかい(ハイキング・トレッキングシューズ)場合は、

安全性の観点から付けるのを勧めない場合もございます。

 

 

上手に扱えば、活動範囲が広がるアイゼン。安心安全にお使い下さい。

アイゼン選び、是非我々石井スポーツスタッフにご相談下さい!

 

 

 

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大宮店 會田

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