【大宮店】軽アイゼンで登る、2月の鳴虫山登山(栃木県日光市)

2018-02-10

 

2018年2月9日(金)

 

『鳴虫山(標高1103.5M)』に登ってきましたのでレポートしたいと思います。

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やっぱり今年は雪が多い?!

 

 

鳴虫山は栃木県日光市にある、標高1103.5Mの山です。

↑マップで見ると分かりやすいですが、日光駅(JR・東武)のすぐ近くにある山です。

アクセスが良く、↓東武鉄道のHP↓でも鳴虫山のハイキングコースが紹介されています。

http://tabi.tobu.co.jp/playing/hiking/shizen/nakimushiyama/#

※必ずご自身でも最新の山情報を確認されたうえで、マップをご利用ください。

 

日光駅が標高約540Mなので、山頂との標高差もそこまで大きくなく、通年通して多くの方に登られる山です。

春の花や、秋の紅葉のシーズンが特に人気のようですね。

 

 

折角なので、この東武鉄道HPに紹介されているハイキングコースマップ通りに歩いてみたいと思います。

《コース:日光駅→神ノ主山→鳴虫山→合峰→独標→憾満ガ淵→西参道入口バス停→(日光駅)》

 

 

 

私は毎度のことながらアクセスは車なので 、

JR日光駅横の日光市営駐車場(有料)に車をとめました。

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駐車場は他にも市内にいくつかあるようです。

駅からのスタートにこだわりたいので、ココにしました(それなら電車で来いよってハナシですね

 

 

7:10 スタート地点の東武日光駅へ。

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朝早いので観光客の姿はありません。

この日は快晴・無風で非常にいい天気でしたが、結構寒くて朝は駅前でもマイナス5℃でした。

 

 

 

駅からすぐ日光街道(国道119号)に出て、日光東照宮方面へ歩きます。

道中、右手に日光消防署が見えましたら左折の合図です。

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(写真左)日光街道を少し歩きます。

(写真右)日光消防署が目印です。

 

 

ハイキングマップでは、日光消防署を過ぎて2つ目の交差点を左折とあったのですが、工事中でその道が使えませんでした。

前後に同じような道があるのでリカバリーは容易です。

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(写真左)鳴虫山登山口への案内板が数か所設置されています。

(写真右)山に入るとトイレは一切ありません。事前に済ませてから入山して、ゴミは必ず持ち帰りましょう!

 

 

 

東武日光駅から15~20分くらい歩くと登山口となり、いよいよ登山道に入ります。

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今回は登山ポストがないと予想して、登山届をオンラインで提出できるサイト

[コンパス( https://www.mt-compass.com/ )]を利用しました。

ユーザー登録が必要ですが、無料で利用できるので便利です。スマートフォンでも届け出可能ですし。

「登山届(紙に)書くの面倒でねぇ・・・・・」って方、ぜひお試しください。

 

 

↓入り口付近の登山道です。しっかり雪がありました。

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ここ最近はあまり降雪がなかったのか、雪はしっかり踏まれてて締まってました。

アイゼン付けるか悩みましたが、とりあえず様子見でアイゼン付けないでスタートしてみました。

 

 

 

道中は完全な雪道なのかというと、そうではありません。

↓こちらは神ノ主山(こうのすやま)手前の急登ポイントですが、木の根が結構露出していました。

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木の根のダブルコンボで、足の置き場に神経を使います。

雪が少ない年なら、もっと地面が露出していたことでしょう。

 

 

 

小一時間くらいで一つ目のピーク[神ノ主山(こうのすやま)]に到着!

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神ノ主山からは日光連山や市街地が見渡せます。

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ちょっと木が邪魔してますが、晴れてて空気が澄んでいるのでよく見えました。

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神ノ主山から先は、小ピークを何度か越える縦走路となるので、ここで軽アイゼン(6本爪)を装着することにしました。

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イワタニ・プリムス/[i-Trek(アイ・トレック)]/¥7,200

ベルト式の軽アイゼン(6本爪)です。幅調整不要タイプで装着方法も分かりやすいです。

 

※アイゼンの装着に関しては、靴との相性が重要となります※

軽登山靴(ハイキングシューズ)だとソール・アッパーの硬さが足りず、歩行に支障をきたし怪我や事故のリスクがあり危険です。

アイゼンを購入する場合は、ぜひ我々石井スポーツスタッフにご相談ください!

 

 

神ノ主山から鳴虫山までの道も、基本的には雪道でした。

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狭いところもありますし、トレースを外れると靴が埋まるくらい雪があったりするので注意して進みます。

 

 

場所によっては、木の根や岩が露出している場合もあります。

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アイゼンを付けていると、こういう中途半端な状況の道は厄介です。

一見雪道に見えても、すぐ下が木の根で、油断してるとバランスを崩すとかあり得えます。

 

 

9:00 鳴虫山(標高1103.5M)登頂!

ここまで思ってたより長かった印象でした。

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気温はマイナス4~5℃。

 

 

鳴虫山山頂からも日光連山や市街地が見渡せます

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こちらも木が少し邪魔してますが、なかなかの景色でしたよ!

 

 

↓木の合間から男体山

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↓ こちらは女峰山と赤薙山

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立ち止まってると寒くなってきたので、写真を撮り終えたら下山を開始します。

 

 

憾満ガ淵への登山道は、また違った印象を受けました。

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(写真左)下山開始直後の木の階段

(写真右)こちらも雪がしっかり残っているのですが・・・・・・・・

 

 

雪が無くなっているところも一部でありました。

こちらのルートの方が日当たりがいいんですかね。

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こうなるとアイゼンを外すかどうか、悩むところです。

 

 

合峰の先からは急な下りも出てきます。

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やはり下りで雪道だと、アイゼンとストックないと不安です。

6本爪なので、土踏まずを意識してしっかり刃を雪面に刺して歩きます。

 

 

ここら辺は常に男体山を臨みながら歩くことができます。

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やっぱり男体山は雄大ですね~。

 

 

 

↓独標手前の登り返しポイント。

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これだけ雪が解けていると、アイゼンはむしろ邪魔になりますね。

 

 

独標に到着したころには日差しも強くなって気温も0℃まで上昇。

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独標から少し下りると日光連山は見えなくなります。

 

 

本当に場所により雪の量や雪質が違うので、意外と油断できません。

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雪の下がどうなってるのか予測しづらい状況なので、急なところは特に慎重に行動します。

アイゼンを外していた場合でも、危険だと思ったら面倒臭がらず、その都度装着した方がいいです。

 

 

下りきると発電所の横の林道に出ます。

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林道を進んだ先で、日光宇都宮道路の下をくぐると憾満ガ淵はすぐそこです。

 

 

 

憾満ガ淵(かんまんがふち)です。

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憾満ガ淵は大谷川の小渓谷となっており、風光明媚な観光スポットです。

 

 

 

↓こちらは化け地蔵と呼ばれる地蔵群です。

「参拝者が数を数えてみると、その都度数が違う―」といういわれから、そう呼ばれているようです。

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ちなみに、憾満ガ淵の観光道は、アイスバーン状態で非常に滑りやすかったです。

ハイキングコースマップでは、この道ではなく横にある舗装路が正規ルートになってます。

今回は折角なのでこちらを歩いてみましたが、通行には十分にお気を付けください。

 

 

憾満ガ淵を抜けると公園みたいになっていてトイレがあり、そこから住宅地に出ます。

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後はバス停に向かって街中を歩くだけです。

 

 

11:00西参道入口到着!

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東武鉄道のハイキングコースマップのゴール地点です。

ここらから東武日光駅までバスだと約8分とのことです。

 

ここまでで私の時計の計測では

距離:約9.2km

累積標高値:約780M

でした(あくまで目安です)

 

 

 

さて、

 

バス停から日光駅まで距離にして約3km。

時間もあることですし、歩いて戻ることにしました。

 

 

 

歩いてる途中で、日本三大奇橋の一つである神橋(しんきょう)がありました。

憾満ガ淵といい、ちょっとした観光もできるのも鳴虫山登山のイイところですね。

世界遺産である日光東照宮も直ぐ近くにありますし、外国人観光客の姿も多かったです。

 

 

 

あとは日光街道を歩いて駅へ!

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天気は最高でしたし、気持ちよく歩けた1日でした!

 

 

 

という訳で、

最後はちょっと脱線しましたが、鳴虫山登山レポートでした。

 

 

今年は比較的雪が多い年なので、登山道がどうなっているのか興味があって登ってみたというのもありますが、

この時期でも完全な雪道ではなく、木の根や岩などが一部で露出しているので、

この山独特の歩きにくさには注意が必要だと思います。

 

とは言え、アクセス良好・標高差もそこまで大きくない・コースバリエーションもあるので 、

装備と計画をしっかり整えれば、難度はそこまで高くありません。

 

 

これからの時期は急に気温が上がったり、雨が降ったりすることもあります。逆に大雪になる日もまだまだあるでしょう。

そうなると一気に状況が変化する可能性があります。

当日の登山道の状態予測が難しいですので、どんな状況にも対応できるよう、

アイゼン(6本爪以上)とロングスパッツ、ダブルストックは必携装備です。。

もちろん登山靴は、この時期に登るならアイゼン対応のソール・アッパーが硬い登山靴で登りましょう!

 

ちなみに、チェーンアイゼン(チェーンスパイク)は、雪斜面でのグリップ力が弱いのでお勧めできません。

元々平地向けですので、急斜面や下りでは特に滑りやすく、6本爪以上のアイゼンの替わりにはなりません。 

 

 

 

装備選びや冬山登山で不安な点がありましたら、お気軽に我々石井スポーツスタッフまでご相談ください!

 

 

 

大宮店 會田

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