2018年2月23日(金)
『浅間隠山(あさまかくしやま)』に登ってきましたので、レポートしたいと思います!
↑山頂の標識
浅間隠山は、群馬県の吾妻郡東吾妻町と長野原町の境にある、標高1756.7Mの山です。
「浅間隠山の名前は、中之条や東吾妻方面からみると、浅間山を隠してしまうことからつけられたとされている」(Wikipediaより引用)
一度聞いたら忘れない、印象的な名前ですよね~。
今回は「二度上峠(にどあげとうげ)」の登山口から往復する、最もポピュラーなコースを歩きます。
このコースは山と高原地図で「登り:1時間45分/下り:1時間20分」と、短時間で登頂できるコースです。
その手軽さが魅力的で通年通して登られていて、冬以外のシーズンではファミリー登山にも人気です。
アクセスについてですが、路線バスはないので車の利用が基本の山になります。
さいたま市からだと、関越自動車道の高崎ICや前橋ICで降りて48kmくらい下道を走ります。
最後は峠道となりますので、運転にはご注意ください。
駐車場は、登山口より少し先のカーブのところに数台停められるスペースが設けられています。
ちなみに、もう少し軽井沢方面に進むと同じような駐車可能スペースがあります。
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↓実際の駐車場の様子です。
夏期は簡易トイレがある?ようですが、この時期は撤去されていました。
トイレは道中にある「道の駅くらぶち小栗の里」やコンビニを利用するといいと思います。
二度上峠は、片側一車線がほぼ確保されている峠道なのでそこまで大変ではありませんが、降雪後などは路面凍結が危険です。
案の定前日夜から降雪があったようで、朝は雪道となっていました。スタッドレスorタイヤチェーンはもちろん必須です。
準備を済ませたら、車道の脇を150Mくらい歩いて登山口へ向かいます。
朝の時点で気温はマイナス5℃。風は弱く快晴でした。
短い山行ですが、バラクラバやインナーグローブ、厚手のロングスパッツなど装備は万全で臨みます。
コチラが浅間隠山登山口です。
ちなみに登山ポストは確認できませんでした。
今回もそんな気がしたので前回も利用した、
オンラインで登山届を提出できる「コンパス(https://www.mt-compass.com/)」で届け出済みです。
アイゼンは、軽アイゼン(6本爪):イワタニ・プリムス [アイトレック]で登ってみます。
スタート付近は結構岩や地面が露出していました。
この日の一番乗りで、昨夜の降雪の影響からか、スタートから全くトレースはありませんでした。
トレースないと気合が入りますよね。
気になる登山道の様子ですが、↓コチラの写真をご覧ください。
登山道の積もってた雪を手で払ってみたのですが、分かりづらいかもしれませんが、新雪の下は完全に氷っていました。
アイゼンで歩いてても「ザクッ」ではなく「カツッ」って感じで刺さりは弱いです。
ツボ足でも登るのも不可能ではないのですが、滑りやすいでの軽アイゼン(6本爪)や前爪付アイゼン(10本爪~)の装着を推奨します。
道中、木に文字が書かれていましたので読んでみると、
「←山頂」と 「↑急坂・強者ライン・若者・プロ級」とありました。
面白い表記ですよね。
「強者はテープに沿って直登もできるよ!」ってことなんでしょう。
なんか足元悪そうなので、素直に一般ルートを登っていきました。
緩やかに登っていきます。降雪があったといっても、数センチなので影響はあまりないです。
ちなみに先ほどの強者ラインとは割と直ぐに合流します。
トレースはありませんが、登山道はハッキリしているので迷うことはありませんでした。
ずっと登りっぱなしかと思ったら、途中で平坦部もありました。
こういうところは歩いてて気持ちいいですね。
標高が上がってくれば、序盤のアイスバーン状態からは解放されます。
登山道を少し外れると、ズボっといきますのでご注意ください。
↑ズボッ
再び登りに入ると、またしても「←ジグザグ」 「↑急坂・強者ライン」と木に書かれていました。
強者ラインってワード好きですね(笑)
折角なので、強者ラインで登ってみることにしました。
確かに勾配は増しましたが、元々のコースタイムから見てもそこまで距離は長くはないので、難コースって感じではないです。
大きな段差や急坂もあります。
体力に不安がある方は、ジグザグコースをご利用ください。
登り切って尾根道に出ると山頂までもう少しです!
雪質もよくなって歩きやすいです。
尾根道は薄っすら地面が見えてたり、吹き溜まりは踏み抜いたり、場所によってって感じです。
もう少し
歩き始めて約1時間15分、浅間隠山山頂に到着!
登り始めてみれば、あっという間でした。
浅間隠山と言えば、山頂からの360度の眺望です!
うぉー!テンション上がるー!
一番目を引くのは、何といっても「浅間山」です!その雄姿は素晴らしいの一言に尽きます!
山頂には山名盤がありました。
地図とにらめっこしなくて済むので助かります。
↓八ヶ岳・中央アルプス・南アルプス連峰方面
↓うっすら中央アルプスも見えます。
↓山頂から少し降りて、うまく位置調整すれば北アルプスの山々もバッチリ!
山名盤にも、鹿島槍ヶ岳や剱岳の表記がありました。
↓コチラは草津白根山や岩菅山方面。右手には上越の山々も。
谷川連峰や至仏山、日光の山々は雲であまり見えませんでした。
いやー、いい眺めだホント。
↓秩父・富士山方面。
富士山も見えるようなのですが、今回は視認できませんでした。
山頂の気温はマイナス2度~0度、風も弱くてそこまで寒くなく、天気に恵まれました。
そこまで寒くないし、今回は時間的に余裕があったので、山頂でモーニングを頂きました。
早朝スタートだったので、ランチではなくモーニングです。
自宅でサーモス山専ボトルにお湯を入れてきましたので、たまごスープを作りますよ~。
お湯160mlを注ぐだけで出来上がり。本格たまごスープです。
ホッコリする味で美味しくて大好きなスープです。
購入しておいたパンとあわせてお手軽モーニング。
絶景を眺めながらの食事は、まさに至福の一時。
(ゴミはきちんと持ちかえりましょうね!)
↓折角なので、山頂からの眺望を動画に撮ってみました(約1分、音声はありません)
カメラの性能が低いので画質が荒いですが、興味のある方はご視聴下さい。
今回はいつもより長い時間山頂に滞在して、絶景を心行くまで堪能しました。
あとは自分のトレースを頼りに下山です。
私の時計だと往復距離は約5.5km、累積標高値約550Mでした。
ちなみに軽アイゼンは最後まで装着したままです。
という訳で、浅間隠山(二度上峠ルート)の登山レポートでした。
この山最大の魅力は「手軽に絶景を楽しめる」点です。
ゆっくり歩いても2時間あれば登頂できますし、難所もありませんので冬山入門コースとして最適でしょう。
※冬山初心者の方は、単独での入山はお控えください。
装備に関しては、登りは何とかなっても下りはやはり危険なので、軽アイゼン(6本爪)以上+ダブルストック推奨です。
今回は私は軽アイゼンで登ってみましたが、前爪付きアイゼンで登っている方もいました。
軽アイゼンでも登れるってだけで、前爪付きアイゼン+適合する登山靴をお持ちなら、そちらで登ったほうが楽です。
ワカンやスノーシューは、よほど大雪の直後でなければ使わないでしょう。
それと、冷え込みが強くなる可能性もありますので、防寒対策も万全にして登ってください。
山頂で長時間滞在するという方は特に、汗冷えに対する対策(汗冷えを防ぐインナー)や、
忘れがちな顔(耳や鼻)の防寒(バラクラバやポーラーBuff)をするといいです。
装備で分からないことがありましたら、我々スタッフにお気軽に相談ください。
皆様の雪山ライフをサポート致します。
大宮店 會田