2017年8月11日~13日
南アルプス南部の上河内岳を目指してテント泊で登山してきました。
感想としては南アルプスの南部は稜線までの樹林帯が非常に長いので、
3泊4日以上はあった方がいいように思いました。
しかし、南アルプスの深い森は非常に美しく北アルプスとは全く違った魅力があります。
今回でいえば多種多様な美しいキノコ達を見ることができました。
森は広葉樹林帯から稜線近くになると植生が変わり、亜高山帯に生えるダケカンバやシラビソの森に変化します。
さらに標高を上げた稜線上では植生はハイマツ林に変化していきます。
南アルプスのこの地域では亜高山帯よりも標高の低いところに広がる広葉樹の森が広大であるため、広葉樹の森に生えるタイプの豊富な種類のキノコに出会うことができました。
キノコも、腐生菌や菌根菌など様々な種類のキノコを見ることができました。今回の登山で初めて見たキノコもありました。
キノコは、特定の樹種に限定して生えるキノコも多く、キノコと木々には深い関係があります。
キノコの本体である菌類は木々の分解者としての役目や木々と共生関係を築きながら森の形成に貢献していたりと、森の生態系に欠かせない存在です。
今回の登山では日が落ちてから行動する時間が長かったので夜行性のネズミの一種を見ることができました。
夜はまた、夜の発見があるものです。
ただ、夜の行動はルートファインディングが重要になります。
夜の行動で非常に重要になるのはヘッドランプの性能です。
今回はペツル社のアクティックコアをメインにして、ブラックダイヤモンドのスポットとペツルのティキナを予備のヘッドランプとして持っていきました。
ペツル社のアクティックコアは最大モードで350ルーメン、中モードで100ルーメンと非常に明るくコンスタントライティング機能もあり使いやすいです。しかし、明るいヘッドランプは電池の消耗が激しく行動中に電池がなくなってしまうことがあります。
今回も5時間ほど行動した後に電池がなくなってしまいました。コンスタントライティング機能のヘッドランプは電池がなくなると突然暗くなるので、首に予備のヘッドランプを下げておいて、メインのヘッドランプの電池がなくなったらすぐに予備のヘッドランプを使えるようにしておくといいです。
今回は雨の中の登山で途中で電池を入れ替えるのも困難な状況でしたので予備のヘッドランプをすぐに出せる場所に携帯しておくことが重要です。
暗闇のつり橋の上で突然電池が切れたら大変です。
今回の登山は天気がすぐれなかったので雨の中の行動になりましたが、雨の中の霧に包まれた山も趣があります、また新しい試みとして軽量化の為に携帯浄水器のソーヤーミニSP128を持っていきました。
ソーヤーミニSP128 ¥4000
川の水をろ過しながら随時水を補給しながら登山しました。沢沿いの登山道であることや水場があることが条件になりますが。こうすることで余計な水を持っていかなくても登山ができるのでとても便利です。
気温は終始高めで半袖の上に薄手の長袖を重ねて雨具の上下を着るスタイルで寒さには対応できました。念のためにフリースやダウンジャケットなども持っていきましたが今回は活躍機会がなかったです(朝食作りの時に一回ダウンジャケットを着たくらい)。
ただ、山では急に気温が低下することもありますので防寒着をザックに入れておくことは重要です。
今回登山した畑薙湖~ヤレヤレ峠~ウソッコ小屋~茶臼小屋~上河内岳のルートはヤレヤレ峠の手前で土砂崩れがあり道が途切れており、状況によっては危険な個所がありました。また、細いつり橋を何度も渡る特徴的なルートでした。
土居