どうも登山本店の安達です
毎日暑いですね!
今日は山ではなく、自分のクライミングシューズのリソールを
自分でやってみたかったのでこちらにやってまいりました↓
石井スポーツ本社
靴工場「ICI登山靴技術研究所」
ソールがへたり
トゥ(つま先)に穴があいてしまった
わたくしのクライミングシューズ
ファイブテン「ハイアングル」
どんな風に修理していくのかワクワク♪
まず木型を入れます
接着剤を溶かす溶剤をぬりぬりします
剥がす部分をマーキング
前だけ張り替えるのは、全部やっちゃうと
「クライミングシューズ一つ買えちゃうんじゃないか」
くらいの修理代になってしまう為
それに後ろの方はそんなに減らないですもんね
超強力なドライヤー(1500℃の温度が出せる)で温め
ソールを引っぺがします
穴のあいたトゥラバーも部分的に
引っぺがします
片方を先にお手本でやってもらい
もう片方を僕が、という感じで行いました
右が大ベテラン「中工場長」
う~ん…迷いのない綺麗な切断面 さすがです!
対して左はワタクシ「安達」
線断面がズタズタです…(笑)
接着面を綺麗に削いで
バフ(グラインダー)でさらに綺麗に
削ります
ラバーのロール
ソールでは無くトゥラバーです
使う分だけカットします
これも丁寧に磨きます
マスクをしてシンナーで接着面を綺麗にゴシゴシ
プライマーという溶剤に耐熱性の溶剤をちょこっと配合し
接着面にぬりぬり
プライマーは接着剤を強力にくっつけてくれる溶剤
これを先に塗っておかないとすぐにはがれてしまうそうです
ハイアングルのソール「ステルスC4」のかたまり
このかたまりを見れたことにちょっと感動(笑)
ちなみに要望があればビブラムソールを付ける事も可能です
カットしてバフで磨くと
粘りが出てステルスソール独特のフリクションが出ます
僕が接着剤をベタベタ塗りすぎてしまい乾くのが遅れ
工程も遅れ……加減が難しい…(笑)
乾いた接着剤を再び温め
クライミングシューズ本体とステルスソールを合体
出っ張った余分なソールを包丁(彫刻刀みたいな)でこそぎ落とします
学生の頃やった工作を思い出しますね
楽しいです♪
ついに完成!
と、言いたい所ですがこの日はここでタイムアップ
あとはソールを削って磨けば完成です!
ブログがかなり長くなってしまうので
工程をちょくちょく端折ってお伝えしております。
自分で実際にやってみて、想像していたよりも
非常に手間暇かけて修理しているんだなと感じました。
靴にもよりますが、慣れると1日4~5足くらいはいけるそうです
僕は1足すら満足にできませんでしたが…(笑)
靴職人という仕事の技術の高さと凄さを知りました
お忙しい所丁寧に教えて頂いた「中工場長」をはじめ
左「山崎さん」右「松下さん」にもお世話になりました
貴重な体験をさせていただきありがとうございました
次回は登山靴のリソールにチャレンジさせて頂きたいなと思います
登山本店 安達