渡渉すること24回!極上の湯を求めて「湯沢噴泉塔」探訪!!

こんにちは! 立川店バヤシです。
11月28日~29日の2日間鬼怒川源流部の支流「湯沢」で温泉三昧の山行を楽しんで来ました!
【山域】 栃木県奥鬼怒温泉郷 湯沢
【日程】2017年11月28日(火)~29日(水)
【天候】晴れ
【コースタイム】
11月28日 17:40平家平温泉バス停発→20:40広河原の湯 渡渉6回
11月29日 07:40広河原の湯→08:50噴泉塔・発09:30→10:20広河原の湯・発11:00→12:50平家平温泉バス停 渡渉18回
【装備】幕営装備に念のため沢装備、ロープ30m
スタートは日没後!?
11月28日朝、爆睡・・・
始発で出るつもりがお昼に出発。
SLが復活した鬼怒川温泉駅から市営バスで揺られること1時間半。すっかり暗くなった平家平温泉バス停に到着しました。
※夜間の入山は無謀です。視界の悪い夜間の行動はとても危険なため控えてください。
湯沢噴泉塔までのルートは、かっては平家平温泉と手白澤温泉からそれぞれ登山道が整備されていました。しかし現在はどちらも崩落が進んでおり、手白澤温泉からのルートは地図からも消えて完全に廃道と化しており、平家平温泉からのルートも6、7年前の台風や地震などの影響で所々崩落し通行止めになっています。
噴泉塔への登山道はかなり荒廃しているのと、湯沢を跨ぐ橋も全て流されて往復20回を超える渡渉を強いられるためバリエーションルートに近い状態となっています。入渓の前後の気象に細心の注意をし、くれぐれも自己責任で入山してください。
駐車場から少し下ると鬼怒川本流を越える立派な歩道橋が現れます。看板も整備してありいいトレイルだと思ったのも束の間。倒木や崩壊箇所が次々と現れました。
ここは砂防ダムを高巻きしているルートですが道が完全に崩れて失われています。何カ所かこういう場所があるので慎重に通過します。
巨木が倒れて道を塞いでいる所は、乗り越えようとトライしましたが傾斜がきつく危険なため河原に迂回して巻きました。
笹が密集して藪漕ぎっぽい所もあります。夜間山行の醍醐味は視界の利かない山中でルートを見つけていくパズルのような楽しさがあるところです。今回も初めてのルートでとてもワクワクしながら進みました。
※夜間山行に慣れていないと大変危険です。絶対にマネをしないでください。
闇夜に目が光っていると思ったらハクビシンのつがいが現れました!
あまり人を警戒していないようで倒木の上で交尾しているところを激写!
鹿やネズミなどいろんな動物に遭遇するのも夜間ならではですが、奥鬼怒は熊料理が名物になるほど熊もたくさん生息しています。くれぐれもご注意ください!
いよいよ湯沢本流を越える渡渉ポイントに到着!
かって整備されていた橋は大雨で全部流されて橋脚も跡形もなくなっています。
一番流れが狭くなっているポイントを狙って川を渡ります。今回水量が多いことも想定して沢靴も持参しましたがなんとか使わずに渡渉できました。
湯沢を渡渉すること6回。20時40分ついに幕営ポイントの広河原に到着!
駐車場に3台の車があったのでわかってはいましたが、すでに先行者が8人もおりテント村が出来ていました。
ツェルト設営に適したスペースを見つけて早速寝床を作ります。片方の支点は立木から取り、反対側はストックを支柱にして設営。この方式は設営場所を見つけやすく、両端をストックで建てるよりも手間が半分でしっかり設営できるのがポイントです。
広河原の湯で極上の天然温泉を堪能!
- ワイルドな野湯「広河原の湯」
その名の通り広い河原の広河原には極上の温泉が湧いています!
到着時には10人くらいが入れる立派な露天風呂がすでに出来ていました。高温の温泉とぬるい温泉をパイプで巧みに引いて丁度良い湯温に源泉をブレンドしてあります。外は雪が残るほど冷えていますが温泉の中は極楽!駅で買ってきた地酒と谷間から見える星空を堪能しながら日付をまたいで深夜1時まで浸かりました(^ρ^)
※入浴シーンは刺激が強いため自粛いたします
温泉で身体と心を暖めた後、遅い晩御飯を食べて就寝。
今回も軽量化のためテント寝袋を使用せず、アライテントの2~3人用の大型ツェルト「ツェルト2」395gに、厳冬期対応のマットレスで全身サイズで420gと軽量コンパクトなサーマレスト「ネオエアーXサーモ」、SOL「エスケイプビィビィ」のハイエンドモデル「エスケイププロビィビィ」227gを使用しました。
今回は渡渉するということもあり沢登り用のネオプレーンソックスを持参。
冬山登山でも保温力を高めたい時に使うことがありますが、ネオプレーンソックスは濡れに強く保温力が高いのでテントシューズの代わりとしても便利です。
地元日光の地酒「日光誉」。冬は日本酒が美味しい!野天風呂で飲み干して身体を内側から温めた後は、空になった酒瓶に高温の温泉を詰めて湯たんぽに。おかげでぬくぬく快適に寝られました!
翌朝、さらに上流の噴泉塔を目指して遡上。
上流部はいたる所から温泉が湧き出ており、湯の花で川底が白く変色しています。水温もキーンとした冷たさが無く少しぬるく感じます。
噴泉塔に近づくにつれ硫化水素の香りが強くなり、沢沿いの岩から温泉が湧き出ています。
湯の花が織りなすアートが温泉マニアの心をくすぐります!
残念ながらイモも卵も持ってくるのを忘れましたが、温泉卵やふかしイモが作れるくらい熱い湯が噴き出すスポットもあります!
ゴルジュ帯を抜けるとついに到達!
大きな滝壺の横に噴泉塔が凛々しく聳え立っています!
噴泉塔の下の滝つぼは夏なら入れるみたいですが、沢の流量が多くこの時期はちょっと冷たくて無理そうでした。
これが噴泉塔だ!!

2011年頃の大雨で消滅した噴泉塔ですが、今はこんなに大きく立派に逞しく育っています!
大きい方と小さい方の先っちょから熱湯がちょろちょろと湧き出ています。
まるで水木しげる先生の描く妖怪の様に妖しく、艶めかしい形状と色彩、湯気と臭気に圧倒されます!
傍らに残されていた説明板によると明治41年に渡辺渡氏により金山探索の際に発見されたとのこと。
ちなみに現在活動中のものは世界でただ一つとのことですが、現在では日本でも複数個所が見つかっています。
噴泉塔の先端をいたずらすると恐ろしい祟りがあるとか・・・
※天然記念物なのでくれぐれもイタズラは禁物です!
新たな噴泉塔も増殖中!?
噴泉塔の根元の沢の中でプシャーッと熱湯を噴き上げている穴がありました!
いずれこれも大きくなって噴泉塔になると思われます。
まさに温泉パラダイス!

噴泉塔の奥の岩壁からも温泉が浸み出して一人用の浴槽になっています。
しかし残念なことにこちらは熱過ぎて入浴不能。夏なら横の釜が天然温水プールになりそうです。
なんとか噴泉塔付近で入浴を試みるも、ハードルが高すぎて断腸の思いで断念し帰路につきました。
帰りは登山口にあるこちらも名湯の平家平温泉「こまゆみの里」にて〆の一っ風呂を楽しみ、バスの時間までたっぷり温泉を堪能しました♨
2017冬の岳人祭開催中!
割引ブランド拡大キャンペーンで装備をそろえるチャンス!!
「ブラックダイヤモンド」「ペツル」「オスプレー」「ファイントラック」などなど
普段は割引出来ないあのブランドもメンバーズカードご提示でなんと5%OFF!
気になるアイテムをそろえるチャンスです!!
特典盛りだくさん!メルマガ会員募集中!!
お買い得情報やイベント、マメ知識などをメルマガ配信!
メルマガの登録はコチラをチェック!
石井スポーツの最新情報はコチラ!
最新アイテムや、山情報など毎日つぶやいています!
石井スポーツグループ公式アカウントhttps://twitter.com/isggreen
もうメンバーズカードは忘れない!
スマホでメンバーズカードを管理できます!
ショプリエの詳細はコチラ https://shoplier.jp
立川店は車でも電車でも超便利!
毎日夜9時まで営業!!山の帰りに、仕事帰りにぜひお立ち寄りください!
装備の選び方、使い方、おススメの山など、山の悩み事はお気軽にスタッフまで!
皆さまのご来店お待ちしております(^o^)丿
ICI石井スポーツ立川店
東京都立川市曙町2-42-1パークアベニュー1F
TEL:042-540-4801 営業時間10:00~21:00
JR立川駅北口よりパークアベニューまで直結徒歩5分!
多摩モノレール立川北駅より徒歩1分!
パークアベニュー駐車場:¥5,000以上のお買い物で1時間駐車サービス券を発行!