スノーシュー大活躍!東照宮の裏山でスノーキャンプ
こんにちは原宿店バヤシです
未曾有の大雪に都内でも未だに影響が残っていますが、この大雪を生かして雪洞を作ってみよう!
ということで18~19日にアクセスの容易な日光・女峰山でスノーキャンプ&スノーシューイングを楽しんできました(^O^)
日光市内も稀に見る大雪ということで、かなり積雪が残っていました。目指す女峰山は世界遺産日光東照宮の奥から入山します。例年なら観光客であふれる東照宮もほとんど人影もなく、冬山装備で歩いていても好奇の目で見られることもありません。

東照宮の奥にある大猷院のさらに奥にある行者堂からスノーシューを装着し、いよいよ登山開始。延々と長~い尾根道が続く健脚コースになります。先週の雪の影響で大量の杉の枝が折れて落ちていました。
深雪のラッセルを覚悟していましたが、雪は意外と締まっていてスノーシューでサクサク歩けます。たまに緩いところがありハマることもありますが、浮力の高いスノーシューの真価が発揮されます。
スノーシューはワカンと比べると重量と取り回しの悪さで登山では敬遠されがちですが、その浮力の高さはこのような状況ではかなり有効です。

自分が愛用しているのが10年以上前に買った初代のMSRライトニングアッセント25’。どのモデルよりも圧倒的に軽く、360ºトラクションフレームはフレーム自体がクランポンになっており高い登攀性を誇ります。グリップ力、急登で踵を持ち上げるテレベーター搭載とスノーシューに革命を起こした画期的なモデルです。

ライトニングアッセントは現在もMSRのフラッグシップモデルですがその進化は止まらず、前爪の形状が改良され耐久性とトラクションが高まり、バインディングも3本から4本になり耐久性とフィット感が向上しました。またテレベータも形状が改良されストックで操作できるようになりました。

一般的なスノーシューが苦手とするカリカリになった雪面のトラバースでも、MSRのスノーシューはしっかりグリップし安定して歩けるという特徴があります。

MSR EVOアッセントは一体成形型されたプラスチックデッキが特徴で、平行に配置されたスチールトラクションレールでトラバース時の横ずれを効果的に防ぐ構造になっています。こちらのモデルもテレベータ―を装備しており高い登攀性と耐久性を兼ね備えています。

見渡しの良い笹原がイイ感じにカリカリになってブロックが切り出せそうなのでここで泊ることにしました。
このあたりで積雪が120cmと思ったほど多く無かったので、まず竪穴を地面まで掘り、室内の高さを稼ぐために雪のブロックでイグルーのように壁面を構築しました。薄いブロックしか切り出せなかったので天井部はオールウェザーブランケットをスノーバーとピッケルでしっかり固定して塞ぎました。

仕上げに風下から入口のトンネルを掘りこみます。入口もオールウェザーブランケットで開閉出来るようにして秘密基地完成です!

雪洞内部は二人用テントよりも広く、天井も高くしたので居住性は抜群。鍋を作って日光の地酒で乾杯~!
あまりにも快適だったので翌日の8時まで爆睡してしまいました・・・

19日はかなり寝坊してしまいましたが、不要装備を置いて身軽になって女峰山へアタックしました。

自分は100Lのメインザックを置いてアタック ザックで行動しました。アタックザックとして使ったのがスノーシューを入れてきたモンベルのスノーシューサック L。

このスノーシューサックはスノーシューを入れた状態でメインザックに外付け出来きるようになっていて便利なのですが、ショルダーストラップも付いているのでそのまま背負えるようになっています。約30Lくらいのアタックザックとしても使えるのでとても便利なアイテムです。サイズはMとLがありますが、MSRのライトニングアッセント25’だとLサイズだとピッタリです。
結局、遅く出たこともあり女峰山山頂へ到達することが出来ず、竜巻山(2224m)山頂付近の尾根で豪雪に阻まれ引き返すことになってしましまいました。このルートは登りがとても長く、雪の状態にもよりますがトレースが無い場合はかなり時間がかかるので余裕を持った計画をしてください。
関東地方は大雪で 都内の御岳山などで未だに雪崩が発生するなど、奥多摩の低山といえども注意が必要です。十分な装備・計画で入山して下さい。装備などご不明の点がございましたらお気軽にスタッフまでご相談下さい。
今年に入ってカマクラを3つも作った原宿店☆バヤシでした