甲斐駒黒戸尾根往復トレランしてきました!

こんにちは 原宿店バヤシです
10月に入り2000~3000m級の山々で紅葉が見頃を迎えています。北アルプスでは稜線の紅葉は終わりつつありますが、南アルプスでは来週末位までっ紅葉が楽しめます。

1日夜東京を出発し、2日の深夜1時に竹宇駒ヶ岳神社の登山口から黒戸尾根に入山しました。竹宇側も横手側も登山口周辺はクマが出るとのことで神経を研ぎ澄まし警戒しながら登ります。あちこちでドングリがパチン、パチンと落ちてきて秋の夜の森は賑やかです。ときたまガサッゴソッと鹿や猿がこちらに驚いてあわてて逃げていきます。登山口から1時間半くらいで笹ノ平分岐を過ぎ順調に登っていきました・・・

「八丁登り」の急登を登っていると最近睡眠不足気味だったのでだんだんと眠気が出てきて、スタートから2時間1880m付近でついに眠気に負けて仮眠することにしました。
愛用している広く居住性の高いアライ「スーパーライトツェルト2」を出して、さっと立木に細引きを結んで、四隅とサイド2か所の計6箇所にペグを打って約1分で設営完了!

たぶんこうなるんじゃないかと思い、快適に眠れるようにサーマレストの「ネオエアーXライト」とSOL「エスケイプビィビィ」を持参してきました。マットを広げビィビィに潜り込むと一瞬で落ちてしまい、携帯でアラームをセットしかけたまま、天井にぶら下げたライトは点けっぱなしで不覚にも爆睡してしまいました(-_-;;)

7時起床。1時間の仮眠のつもりが気が付くとすっかり日が高々と登っていました(>_<)
しっかりと張ったツェルト内部は暖かく気温は4℃ほど、あまりにも快適過ぎて完全に寝坊です・・・
午後には天気が崩れるとの予報だったので急いで撤収して頂上をめざします。
ビバーク地を出てすぐに刃渡りに出ました。青空と美しい紅葉に頂上での展望に胸が高まりますが、すぐにガスが出てきて展望はあっという間に遮られてしまいました。

2000m付近から木々が色づき美しい紅葉に圧倒されます。登りはキツイですが癒されました。

次から次へと鎖場や、梯子、岩場が現れエンドレスに続きます。これが黒戸尾根の醍醐味。全然飽きません!

0830七丈小屋到着。コース唯一の水場で一服していよいよ山頂へアタックします。

ガスがだんだん濃くなり、視界は10mほど。風が強く時折ガスの合間から急峻な稜線が見えては消えていきます。去年も黒戸尾根を夜間登山しましたが天気が悪く、登頂後日の出まで八合目御来迎場でビバークしました。なんか黒戸尾根に来ると毎回猛吹雪や雨で天気が悪いのはなぜなのでしょうか?(T_T)

1130ようやく甲斐駒ケ岳(2967m)山頂へ到着。気温は8℃で風が強くかなり冷えますが、走っている間はフェニックスのクイックドライシャツ1枚でなんとか耐えれました。ザックは今回グレゴリー特注のレスキューザックを使用。緊急時は人を背負えるユニークなザックですがとても走りやすいザックです。今回は訓練がてら約20kgの装備を詰め込み走りました。

山頂からちょっと下ると一瞬ガスが流れてギザギザした黒戸尾根と鳳凰三山が姿を見せました。しかし、仙丈や北岳、八ヶ岳などは結局最後までまったく姿を見せることはありませんでした。
下りはどんどん快調に走って16時過ぎには尾白の湯に到着し、濃厚な温泉を楽しんで帰宅しました。

今回使用したシューズがテクニカの「インフェルノXライト2.0」。
非常に軽量で通気性に富み、クッション性が高いのが特徴で、トレランシューズには珍しくビムラム社製のオリジナルパターンのソールを搭載しています。ビムラムソールのグリップ力は素晴らしく、ツルっとした濡れた岩場でも滑らずしっかりグリップしてくれました。クッション性も高く、凸凹道でも膝への衝撃をソフトに和らげてくれます。シビアなスタンスの岩場のクライミングでは柔らかすぎてバランスが取り難い感はありますが、下りは絶好調でコースタイムの半分で一気に竹宇駒ケ岳神社の登山口まで駆け抜けることができました。
今度の連休に行われるハセツネにはもってこいのトレランシューズです。ぜひ店頭にてお試しください!
久しぶりに本気で走って筋肉痛の原宿店☆バヤシでした。