こんにちは、最近週1ペースで山を歩いている吉祥寺店phenixコーナーの黒須です。
今回は弟2人を連れて北アルプス・槍ヶ岳に行ってきました。
台風と台風の間を縫うように予定を組んだ今回の山行。
結果から言うと雨に降られることもほとんどなく、気持ちのいい山旅になりました。
今回の予定ルートは通称「表銀座」と呼ばれる、燕岳から槍ヶ岳に向かうルートを槍ヶ岳から登り、逆走する形でのコース取りにしました。
理由は天気とアクセス時間、それと槍ヶ岳に登りたいという弟の要望があったので柔軟なコース取りをできるよう逆走での計画。
地図だと自由な計画を立てられるのでガイドブックより私は好きです(笑)
~1日目~
東京を始発で出発し、鈍行&バスで進むこと6時間…上高地到着。
上高地・河童橋付近は観光地なので一般の方もたくさんいました。
この日はほぼ登ることなく槍沢ロッジまでゆっくり歩きです。
途中徳沢ロッジに寄り、元吉祥寺店のスタッフにもご挨拶。元気そうでした。
ついでに徳沢園で名物のソフトクリーム、おいしいです。
槍沢ロッジでの夜は気温15℃、夕食後にお湯を沸かし、コーヒーやお味噌汁を飲みました。
~2日目~
この日は午後から天気が崩れる予定なので槍ヶ岳山荘まで行きます。
槍沢を詰めていくこのルート、気持ち的にも長いです。
あんまりゆっくり歩いていた感覚はないのですが、「槍沢ロッジ~南岳・天狗原に向かう分岐」間でコースタイムを大幅に越えてしまい、余裕を持った計画を立てていて良かったと思いました。
コースタイムはあくまでコースタイム、パーティにあったスピードで、無理は禁物です。
途中、私の好きな花、イワギキョウの群生がありました。
途中殺生ヒュッテでお昼を食べ、ガスガスの中、槍ヶ岳山荘に到着。
まあ暑くないと思えば…悪くはないです(笑)
天気がまだ持ちそうなので山荘に荷物を置き、槍ヶ岳山頂へ。
この際ヘルメットは着用していったほうがよろしいと思います。
もしも忘れちゃった、持ってない、という方、槍ヶ岳山荘で500円/2時間で貸し出してくれます。
高度感のある鎖場・ハシゴを登ります。
近いように見えて遠い山頂、なかなか登りごたえがありました。
問題は「下り」。
山での事故は登った達成感から気を抜いてしまう、下りのほうが恐怖感がある、などから下りの方が事故率が高いです。
幸いなことに、後ろから登って来た東京の山岳会の方々も弟をサポートしてくださり、無事に山荘まで下ることができました。
本当に感謝ですね。山で人のありがたさを実感しました。
しかし今回も反省点が。
あまりにも岩場に集中しすぎたこと、気持ち・声を張りっぱなしにも関わらず水分を極度に取っていなかったことから山荘到着後に高山病になってしまいました。
いつまで経っても反省点はつきません、
しっかり休息と水分を取り安静にします。
水をがぶがぶと飲み、休んでいると夜に。
防寒着をしっかり着て外に出てみると昼間とは打って変わって快晴、星空が広がってました。
3000mの高度で見る星空は一見の価値があります。
コンデジもないのでスマートフォンで頑張ってみました。
~3日目~
4:40分頃、山荘の外に出てみると青空が。
星空、白んでいく夜空に、日の出、雲海…。
山に来た人にしか味わえない、雄大な風景を楽しむことができました。
昨晩に高山病であまり食べられなかった分、朝食をモリモリ食べます。
弟2人も元気そうです。
朝食後、突き抜けるような青空の写真をもう一度撮り、いざ東鎌尾根へ。
ガレた道・岩場を進みます。
途中で北鎌尾根が見えました。
ゆっくりゆっくり、コースタイムの2倍ほどかけてヒュッテ大槍に到着。
予定ではこのまま東鎌尾根を進み大天井岳で一泊する計画でしたが、弟2人があまり岩場に慣れておらず危険なため縦走を断念しました。
天気もよく、縦走にはもってこいの展望、縦走させてあげたかった…。
でも山は山、常に危険が伴います、勇気ある撤退です。
予定を変更、1泊前倒しでヒュッテ大槍から槍沢を経由して下山開始。
この日は上空の風も安定していたのでしょうか、一日中ヘリが荷揚げの為か飛んでいました。
途中サルの群れに遭遇しつつ上高地まで一気に行きました。
予定は変更したものの、天気もよく、無事に槍ヶ岳に行けて良い山行でした!
【ici club 吉祥寺 phenix】 黒須