こんにちは、大宮店 會田です。
ここ最近はスキーが多かったので、久しぶりに登山に出かけることにしました。
ターゲットにしたのは長野県と群馬県の県境にあります『黒斑山(くろふやま)』です
標高2,404Mのこの山は、今も活動を続ける活火山である『浅間山』の第一外輪山として、
季節問わず多くの登山者に登られている山です。
近くにはアサマ2000パークスキー場がありますので、スキーヤーの方にも馴染みのあるエリアでしょうか?
2018年1月18日(木)/天気晴れ/気温は麓の小諸市で最高10℃・最低1℃という、この時期としては高い気温の日でした。
AM7:50高峰高原ビジターセンター駐車場到着

黒斑山の登山者は、ここに駐車します。ここで既に標高は2000M近くあります。
↓MAPでいうとココに当たります。
車ですと、小諸ICや佐久北ICで降りてチェリーパークラインというワインディングロードに入るんですが、
キツい勾配とカーブの連続する峠道です。
標高が上がるにつれ路面が凍結してきて、ラスト2kmは完全な積雪路となり、マイカー(FF車スタッドレス)が悲鳴を上げてました。
降雪、気象条件などで路面状況は大幅に変わるので、常に最新の情報をご確認の上、運転にはご注意ください。
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AM8:20準備を済ませてスタート地点へ。
ビジターセンター駐車場から少し道路を戻ったところにあります。

登山届も忘れずに提出して、いざ出発!
スタート直後に早速分岐があります。
展望の良い[表コース]と樹林帯の[中コース]に分かれます。
登りに表コース、下りに中コースを使うのが一般的なようで、それに倣います。

スタートの時点では気温は-2℃くらいで、この時期としては楽に感じる条件でした。
昨日も気温が高くてここら辺も時折雨が降ったようで、朝は雪が結構締まってました。
12本アイゼンを装着して進みます。ほかの登山者も前爪付きアイゼン装着が多かったと思います。

ちなみに黒斑山や周辺地域はスノーシューエリアとしても知られています。
もっと降雪があればスノーシューもよさそうですね。
表コースは時折このように展望が開けて遠くの山々を見渡すことができます。

↑位置的に八ヶ岳連峰でしょうか。
先行者のトレースを辿りながら登っていきます。赤いリボンも目印となります。
気温が比較的高いということで登りは汗ばむくらい。
バラクラバやオーバーグローブは暑くて外して歩いてました。

道中にある避難シェルター。
シェルターを通過するとほどなくして[槍ヶ鞘(やりがさわ)]に辿り着き、浅間山が姿を現します!

思わず「キターッ!」と叫ばすにはいられない!
少し進むと中コースとの合流ポイントがあります。

ここら辺から雪質が変わって柔らかくなり、足をとられることが出てきました。
短いですが急登もありました。
急登の先は[トーミの頭]に立つんですが、標柱がカッチカチで文字が見えない!

トーミの頭からの浅間山。
風が強くなってきましたが、素晴らしい眺めです!

瑞牆山や金峰山、更には富士山まで見えました。
トーミの頭からまた少し登り・・・・・・・
AM10:00 [黒斑山(2404M]に登頂!

山頂はそんなに広くありませんが、浅間山もよく見えます。
風も弱く気温も0℃くらいでした。
サーモス山専ボトルを取り出し、浅間山を眺めながらティータイム。飲んでるのはお湯ですが。

冬山で飲むお湯って最高に美味しいですよね~。 私だけ?
黒斑山に登頂した訳ですが、更に奥へ進むと[蛇骨岳(じゃこつだけ)]や[仙人岳]に縦走できます。
夏山ルートとしては割とポピュラーですが、冬山となると勝手が違います。

黒斑山までは登山者も多くよく踏まれてますが、蛇骨岳への道になると途端にトレースが浅くなりますし、道も狭くなります。
それでもこの日は先行者がいらっしゃるようで私も後を追います。
少し進むと先行者の方が戻ってきたので話を聞いてみたら「雪が深くなってきて進むの大変だから戻ってきた」とのこと。
トレースが途切れた地点に到着。
成程、切り立った斜面でしかも深雪。ツボ足だと相当苦労しそうなところです。

という訳で、装着していたアイゼンを外しまして・・・・・・・・
『わかん』を装着します!

マジックマウンテンのアルミわかんです。
こんなこともあろうかと準備してきました。
わかんのお陰で浮力が増して、深雪でもそこまで沈みません。沈んだとしてもまるっと踏み抜いてるので脱出も容易です。

ワカンで歩くの結構好きなんです。
ここから先はトレースが全くないので、自力でルート開拓となります。

こういうのって道を作るのがしんどい反面、なんかワクワクしますね!勿論危険個所は慎重に行動しますよ。
AM11:00 [蛇骨岳(2366M)]登頂!

晴れてるので気温自体は0℃程度ですが、吹き抜けてるせいか風がとても強いです。
蛇骨岳からは北側の展望が望めます。

四阿山や草津白根山、妙高の山々も眺めました。
蛇骨岳をあとにして仙人岳まで進みます。トレースはなし。野生動物の足跡があるだけでした。

仙人岳までの道も、風の通り道になっているので強風時は要注意です。
気温が高くても風が強いとかなり冷えますので、バラクラバやオーバーグローブなどフル装備で挑みます。
仙人岳直前の急登です。
一度立ち止まってルート取りをイメージします。

風が弱まったタイミングでジグザグに登っていきます。
蛇骨岳もそうですが、強風・悪天候時は非常に危険ですので、装備は万全に、撤退も念頭に置いて行動して下さい。
AM11:20 [仙人岳(2319.7)]登頂!

今回の山行の最終目的地です。
より浅間山に接近したので、その雄大さが際立ちます。

黒斑山⇔蛇骨岳⇔仙人岳と浅間山の外周を回るように歩くので、各山頂ごとに違った見え方がするのが面白いところです。
中でもここ仙人岳からの浅間山の眺めが一番好きですね!
晴天率が高い地方ではありますが、バッチリ晴れてくれて本当に良かったです!

嬬恋村方面。軽井沢おもちゃ王国の観覧車なんかも見えてましたね。
景色を堪能したので戻り始めます。

自分の踏み跡を頼りに戻ります。

広々とした雪面に自分の足跡だけ。
こんな登山もたまにはイイよね。
という訳で、蛇骨岳→黒斑山→トーミの頭と戻って、コース分岐のポイントまで戻ってきました。

帰りは予定通り[中コース]を通ります。
この中コースは基本的に樹林帯の中を進んでいきます。こちらも赤リボンが目印になります。
雪が多ければ絶好のスノーシューエリアになりそうな道でした。

せっかくなのでそのままワカンで下ります。
標高が下がるにつれて雪が締まってきましたが、ワカンでザグザク下るの楽しいです。
中コースも、スキー場が見えてくるとたまに視界が開けてきます。

スキー場のアナウンスとか音楽が聞こえてくると「あぁ戻ってきたんだなぁ」って感じになります。
そして、
PM1:00 ゴール!

下りはワカンでザクザク下って、早歩きっぽくなったので、予定より早いゴールとなりました。
総距離は約9km、累積標高値は約950Mってところです。
黒斑山は「黒斑山まで」なのか「蛇骨岳(仙人岳)まで目指すのか」で難度が変わってきます。
黒斑山までは道もハッキリしてますし、よく踏まれているためそう難しくはないです。雄大な浅間山を眺めながら歩けて景色もよく、冬山入門としても適しているでしょう。
黒斑山までであれば、アイゼンは軽アイゼンでも行けるかもしれませんが、雪が締まってたり、下りのグリップ力などで安全性を考えると、前爪付き(10本以上)アイゼン推奨です。
蛇骨岳や仙人岳を目指す場合は強風との戦いと、切り立った崖通過時の滑落のリスクが出てきますので難度は上がります。前爪付きアイゼン+ピッケルに加え、
今回のような、自分で深雪を踏んでルートを作る必要が出てくる可能性がありますので、
浮力を稼げるワカンやスノーシューを用意した方がいいでしょう。

正直、今回の山行は気温が高く快晴という意味では、大分楽させてもらったと思ってます。
しかし、スタート地点が標高2000Mなのを加味すると、少し天気が変われば雪質や冷え込みは、相当厳しくなると予想されます。
装備や体調は万全の状態で、魅力ある冬山登山を安全にお楽しみください!
大宮店 會田