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しっかりした剛性感を持つフリースタイルブーツ
FULL TILT ASENDANT
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秋田店 b.c.map担当の小山内です。
今回紹介するのはカスタムフェア会場でも大人気のフリースタイルブーツ、FT ASENDANTです。FTブーツのラインナップの中では、ファーストチェア8と並び最もパワフルなねじれ剛性とフレックスを与えられているモデルです。メーカー表記は10/120。「10」はタングの、「120」はフレックスの硬さを示しています。
ラストは102mmと最も幅広なwidthとなっています。パークやフリーランをリラックスして滑ることができて、しかも快適に楽しむスタイルをベースに、バックカントリーでも楽しめるように歩行がしやすいウォークモードを搭載。さらに、グリルアミド素材で剛性感を高めつつオンピステ向けの同型に比べ片足120gの軽量化を図っています。ソールもピンテックビンディングもそのまま使用可能。
26.5cmで1925gとウォークモード付きモデルとしてはそれほど軽いほうではありません。
前傾角度は浅くレースブーツから履き替えると普通に立って入られそうなほどです。
実際に滑走してみるてスネを押すような滑りではなく、リラックスした高いポジションでの滑走に向いているようで、踵寄りに荷重するとキレの良い滑りを楽しむことができます。
バックカントリー向けの軽量タイプとは違い、しっかりした剛性感を持っており、自然地形でのナチュラルヒットを楽しむフリースキーヤーに向いたブーツと言えそうです。
ブーツのアライメントはオーバーカント気味なセッティングなので、膝が内側に入ってしまうX脚気味の方に特にフィットすると思います。
ブーツボードはランディングの際の衝撃を緩和してくれるラバー製。振動が少なく長時間のセッションでも疲労を軽減してくれます。
スリーピース構造の特徴でもあるロアシェルの横方向が高い位置まで立ち上がっているので、角づけした際にダイレクトに力を伝えることができます。また、アッパーの黒い部分は通常のツーピースブーツと違いタングが別にあるため、脛を巻き込む必要がなく、履き脱ぎしやすくなっています。さらに、硬い素材で作ることができるため、後ろ側にも力を逃し難く、ポジションを安定させてくれます。
ブーツボードやフットベッド、ゼッパとも呼ばれる靴底に入っているパーツの傾斜や横方向の傾き、硬さなどでもブーツの性格がわかります。このブーツはヒール側の厚さが20mmでトゥ側が4.5mmと高低差が15.5mmもあることから、爪先側が下がっていて、前傾ポジションから踵に荷重しやすいブーツであることがわかります。またラバー系の柔らかい振動吸収に優れた材料を使用しているので、ランディングの衝撃を緩和してくれるのでありがたいです。
3ピース構造を侮るなかれ!ゲレンデやパークからバックカントリーまでノーズバターなどのトリックもしやすく遊びの幅を広げてくれるブーツです。
フィット感についてはぜひ会場で足入れし、確かめてください。