2018年10月9日(火)
この日は午前中だけ山に行けるチャンスがあったので、
埼玉県比企郡小川町・嵐山町(+ときがわ町)の山域で、
朝活トレランをやってきました!
◆今回のコース◆
5:48道の駅おがわまちSTART~6:04見晴らしの丘公園~6:19仙元山(298.9m)~7:13小倉城跡~7:38大平山(179m)~7:47嵐山渓谷~(8:25まで滞在)~8:43小倉峠~(ロード走)~9:25道の駅おがわまちGOAL
距離:20.36km※/累積標高(登り):930m/タイム:3時間37分(観光含む)
無料GPSアプリ「YAMAP(ヤマップ)」で取得した軌跡データを使っています。
※嵐山渓谷を散策したり、後半のロード区間で道を探すためウロウロしている分の距離もプラスされています。ルートの参考にする場合はその点ご注意ください。
時間的な制約があったので、近場でアクセスが楽な山を探していたところ目に留まったのがこの山域でした。
埼玉県の景勝地の一つ「嵐山渓谷」を目的地として、トレランとしてのある程度の走り応えも求めた結果、このような縦走コースとなりました。
★ルートの参考にした地図
・山と高原地図No.22「奥武蔵・秩父(2018年版)」
今回はトレイルランニング装備で臨みます。
写真には写ってませんが、ファーストエイドキットやウインドシェル、ヘッドライトも装備しています。
低山とは言え、必要なモノはしっかり持参しましょう。
↑長年私のトレランを支えてくれたグレゴリーのザック[ルーファス8(旧モデル)]
酷使により大分色落ちが進んでますが、まだまだ頑張ってもらいます。
スタート地点に関してですが、電車を利用する方なら[小川町駅] or [武蔵嵐山駅]のどちらかになります。
私の場合は車で、しかも当初から折り返すことを念頭に入れていたので、駐車しやすい「道の駅おがわまち」スタートにすることにしました。
この道の駅おがわまちは、さいたま市からだと車で1時間~1時間15分程度。高速・下道どちらからでもアクセスしやすい位置にあります。
↑道の駅は車を止めやすく、トイレや自動販売機もあるので拠点としては非常に便利です。
トレランウェアに着替えて準備体操をして、5:48にSTARTです!
スタート時の気温は20℃無風。
先ずは見晴らしの丘公園を目指します。
道の駅内の道路から「見晴らしの丘公園」への標識があるのでそれに従えばOKです。
写真左(上):道の駅裏手の道路から槻川沿いの道路へ出ます。
写真右(下):直ぐ近くの「大寺橋」を渡ります。
橋を渡ってから道路を道なりに300m程進むと、
左側に「カタクリとオオムラサキの展示館入口」の看板があるのでそこを左折します。
見晴らしの丘公園へは、他にもいくつか入口がありますが、
道の駅スタートだとここから入るのが最も近いです。
坂を上ると、その先に「カタクリとオオムラサキの林展示館」があるので、その左脇の登山道を進みます。
ちなみに、ここの開館時間は時期によりますが、大体10時頃のようです。
興味のある方は、立ち寄って見てもいいかもしれません。
登山道に入ってしまえば、なだらかなところが多くて走りやすいです。
今回は標高差も少ないので、前半から走れるところはしっかり走ります。
<6:04見晴らしの丘公園>
勢いよく登っていったら、割とあっという間に到着しました。
仙元山の中腹という位置づけで、自然の地形をそのまま活かしたユニークな公園です。
写真左(上):全長203mを誇るローラー滑り台(有料)が、この公園の目玉。
写真右(下):立派な展望台があったので上ってみました。
展望台からは小川町の全景を始め、周囲の景色を一望できます。
手軽に来られてこの眺めは素晴らしいですね。
天気が良くて空気が澄んでいれば、遠くに筑波山や男体山、榛名山、赤城山も見られるとのこと。
景色も楽しんだので、公園内にある案内標識に従って仙元山山頂を目指します。
ここら辺は、朝に散歩されている方もいらっしゃるので、追い抜きやすれ違い時は、歩いてる方を脅かさないように、進路やペースには十分な配慮が必要です。
最初は砂利道ですが、少し進むと登山道に変わります。
相変わらずなだらかな道が多くて、気持ちよく走れます。
山頂直下は流石に斜度が増しますが、距離自体は短いので思い切って行けます。
<6:19仙元山(298.9m)>
早くも本日の最高点に到着!
歩きでも公園から30分程で登れるので、お手軽ハイキングしたい方にもおススメですね。
仙元山山頂は、北側のみ展望が開けています。
結局のところ今回走った中では、見晴らしの丘公園の展望台が一番景色がよかったかなぁと。
ここからは、下りも入ってきて、細かなアップダウンが続く縦走路になります。
一つ一つの高低差は少ないので、引き続きしっかり走れます。
途中で「青山城跡」と書かれた標柱があるので、それに従い右折します。
少し登ると青山(割谷)城跡です。
ここら辺からクモの巣が鬱陶しくなってきたので、周囲の散策はしませんでした。
案内板によると、当時は松山城の支城だったことが記載されていました。
この先は大日山→物見山→仙元山(先ほどのとは別の)と縦走しますが、
登山道があまりにも似通っていてコメントすることも大してありませんので、この先はポイントだけ紹介していきます。
↑大日山山頂。樹林帯の中なので、この時期だと景色は期待できません。
続いては↓物見山山頂?
登山道にいきなり山名が掲示されているので、気づかない可能性もありましたね・・・・・。
さらに進むと開けたところに出ますが、
こちらも「仙元山」と地図上では表記されていました。
この距離で2つの仙元山があるということですが、地元の方はどのように呼び分けしているのかチョット気になりますね。
こちらの仙元山には、立派な石碑が2つ建っています。
山と高原地図のコースガイドには
「仙元大日神の碑は冨士講の信者が大正6年に建てたもの」と記載がありました。
仙元山からは、今度は小倉峠を経て小倉城跡を目指します。
途中でT字路が一ヶ所あります。標識は右を示していたので右折しましたが、
結局小倉峠前で合流するような感じだったので、左折でも問題ないとは思います(未検証)
↓小倉峠です。
直進ですが、標識以外にも「小倉城跡入口」の石柱もある(赤枠)ので、
道を間違えることはないでしょう。
小倉峠や小倉城跡は、ときがわ町なんですね。
<7:13小倉城跡>
↓小倉峠から登って行って、開けたところが本郭跡です。
城山として規模の大きさを窺わせる広さがありました。
こちらの城跡にも堀切や虎口が残っていて、説明板もあるので時間があるならじっくり散策すると面白いかもしれません。
写真左(上):立派な石碑もありました。
写真右(下):城跡は開けていてどこに進めばいいか一見すると分かりにくいですが、本郭の裏側にある道を進めばOKです。
城跡から先へ進み登山道を下りきると、道路に出ます。
左折して、しばらく道路を進んでいきます。
歩道が狭いので、車には十分注意が必要です。
谷川橋(写真右)を渡ります。
谷川橋を渡った先の交差点を、今度は右折します。
この先、嵐山渓谷に直接行くか、大平山を経由するかなどいくつかルートが考えられるので、事前に決めておくといいでしょう。
右折した先の道路右側には、嵐山渓谷駐車場があり(写真のPのところ)
その奥、右に伸びる林道からは直接嵐山渓谷に行くこともできます。
私は大平山に先に行くので、そのまま道路を上っていきます。
斜度がキツかったですが、舗装路はなるべく歩かないようにしたいので、頑張って上りました。
道なりに上っていくと、途中で右側に「大平山登山口」が見えてきます。
大きな案内板もあるので、初めてでも見落とさず安心。
大平山への登山道もよく整備されていて、
登る距離も短いので走って山頂を目指せます。
平日の朝なので、他に登っている人はいませんでした。
<7:38大平山(179m)>
嵐山町の最高地点と、案内板に書かれていました。
山頂はそこそこ広いですが、景色は木々が邪魔でイマイチです。
山頂から南に少し進んだところにあずま屋があり、そこからは東京方面の眺めがいいです。
案内板によると、天気が良ければ新宿副都心のビルも見られるとのこと。
大平山も登ったので、いよいよ目的地の嵐山渓谷に向かい下ります。
一部滑りやすいところがありました。
<7:47嵐山渓谷到着>
下りきると、そこは嵐山渓谷の各方面への分岐ポイントになっています。
ここから嵐山渓谷沿いに東に進めば「武蔵嵐山駅」に向かう事もできます。
ここの近くには展望台やトイレがあります。
展望台は、紅葉の時期にはいい写真が撮れそうですね。
正面に見えているのが展望台で、トイレは見切れていますが左側にあります。
そして、右側にはこれまた立派な「嵐山町名発祥之地」と書かれた石碑がありました。
林学博士・本多静六博士が、京都の嵐山の風景に良く似ていることから「武蔵嵐山」と命名したのが事の始まりだそうです。
(嵐山町観光協会HPより→ https://www.ranzan-kanko.jp/keikoku )
折角ここまで来たので、嵐山渓谷を散策してみることに。
ルート紹介で、GPS軌跡データの嵐山渓谷周辺がグチャグチャしているのはそのためです。
岩畳への道(写真左)を進むと、川辺に出ることができました。
肝心の岩畳を写真に収めるの忘れましたが・・・・・・。
他にもいい撮影スポットになりそうな「冠水橋」に行ってみたり。
写真右(下):冠水橋の上から撮影。
紅葉は、まだまだ先の話ですね~。
ちなみに平日の朝で人もまばらなので、嵐山渓谷でも走れそうなところは走ってますが、土日など混雑が予想される場合は観光客への配慮が必要ですのでお気をつけ下さい。
道中の案内看板に「飛び石」と書かれたポイントがあったので、
とりあえずそこまで行ってみることに(写真右)
実際行ってみると飛び石が水に浸かってました。たまたま水量の多い日に出くわした・・・・・・・ということですかね?
<8:25嵐山渓谷から折り返し開始>
これ以上嵐山渓谷にいるとタイムリミットを迎えてしまうので、
飛び石で折り返して、道の駅おがわまちに向けて戻り始めました。
嵐山渓谷沿いに北上すると、先ほど通過した「嵐山渓谷駐車場」の脇から再び道路に出られます。
後は来た道を戻り小倉城跡→小倉峠へと向かいます。
<8:43小倉峠へ戻ってくる>
小倉峠まで戻ってきました。
小倉城跡までの登り返しは、斜度があるので歩きも交えました。
山と高原地図によると、ここから[下里集落の方へ一旦下山→大聖寺→道の駅へ向かう]という登山ルートも記載してあったので、それを使ってみることに。
という訳で仙元山方面へは戻らず、小倉峠をここで右折しました。
右折して登山道を少し下ると、道路に出るので左折します。
道なりに進んでいき、坂田橋を渡った先で地図を見ながら右折します。
山と高原地図では、ここから北の方向に大聖寺へと抜けられる登山ルートがある。と書かれていたのですが、住宅地の中でそれらしき入口を見つけられませんでした。
気を取り直して、ロードを走って道の駅に戻ることに。
こういう時トレランシューズだと、ロードも走れるのでリカバリーが楽ですね。
道の駅に近づいてきたところで、槻川を渡ってから左折します。
(一度、渡らずに手前を左折してみたが、途中で対岸には渡れなかったので引き返した)
ヤマップによりGPSで現在地を確認できれば、迷い込みやすい里山でも安心です!
そして最初に渡った大寺橋が見えてきたら、右に入れば道の駅に戻れます。
<9:25道の駅おがわまちGOAL!>
最後までしっかり走ってゴールできました!
トータルで距離:20.36km・タイム:3時間37分でした。
距離に関しては、嵐山渓谷の散策で大分距離が伸びた感じなので、
散策してなかったら17~18kmくらいと言ったところでしょうか?
(駅からスタートすればまた変わるので、あくまで参考値ですが)
後半ではルート探しで彷徨ったりして、結局ロードを選択するなどちょっとグダグダになってしまいました。
結果的には距離が20kmとキリのいい数値になったのでヨシとしたいと思います(笑)
距離が長いと感じる方は、小倉峠までにするとか、折り返さず武蔵嵐山駅をゴールにするとか、いくらでも調整が効きますのでご安心を。
コース全体を通してみると、危険箇所も無くてよく整備されています。
起伏も緩やかで、(初中級者でも)走れる区間が多いく、トレランの醍醐味である「山の中を走る」という点で魅力的なコースという印象でした。
気持ちよく走れるので、トレラン初心者の方にもおススメです!
トレーニングコースとしてもいいですね!
更に、見晴らしの丘公園や嵐山渓谷と言った観光スポット、2つの城跡などもあって変化があり、観光ランとしても楽しめます!
ただし、低山(里山)ならではの道の分かりにくさや、観光客や一般の方々への配慮、虫やクモの巣の多さなどなど、気を付けるポイントは多々あります!
地図は必ず持参して、GPSアプリ(ヤマップ)も有効に活用しましょう。
トレランも山のマナーをきちんと守って、安心・安全に楽しんで下さい!
大宮店 會田