日付 2018/11/23
内容 登山 縦走
店舗 登山本店/土居
所要時間 行動時間 27時間
オススメ 奥秩父は美しい森に囲まれたとても静かで美しい場所です。

【登山本店】 奥秩父縦走 11月23日~25日

2018年11月23日 笠取山

塩山駅~新地平バス停~雁峠~笠取小屋~笠取山~笠取り小屋 (テント泊)

塩山駅からこの日が最終日のバスに乗り新地平バス停へ、

新地平のバス停についてからは、バスの進行方向からみて右の谷を歩いて行くことになりました。

両側を緩やかな山が囲む中、谷沿いの登山道を歩いて行きます。

途中道標がなくわかりづらい場所もあるので、地図とコンパスを持って行きましょう。

雁峠への急登に入る前に何度も川を渡渉する場所があります。

この日は水の流れが深く、川を渡る場所を探してから川を渡ることになりました。

天気は快晴で、透明な美しい水が流れるとても美しい沢道を上り詰めると、雁峠という景色の良い開けた美しい場所に出ます。

その峠からは笠取山をきれいにみることができました。

この日は雪もなく、笠取小屋のテント場は連休という事でとても混雑していました。

テント場では、地面が湿っていたため、テント用のグランドシートがあるととても便利です。

テント底の防水性や保温性も若干良くなりますし、テントの底を傷めずすむのもいいところです。

また、登山から帰った後に濡れた地面に直にテントを張るとテントの底が泥で汚れてしまい家に帰ってから汚れを落とすのが大変ですが、グランドシートの汚れでしたらテントを洗うよりも簡単に汚れを落とすことができます。

テントを張ってから暗くなる前に笠取山を登って、翌日早朝歩くルートを下見してからテント場へ帰りました。

夜になるとかなり気温が低くなりましたが綺麗な星も見ることができました。

行動中の装備

アイスブレイカーのウールの長そで

アイスブレイカ―のウールのジップ付長そで

ウールの長袖を二枚重ねることで、暑くなった時の体感温度の微調整を脱いだり着たりすることで調整することが狙いです。

また、ウールは化学繊維と比べても高い抗菌性があり、着ていて臭くなることが少ないので2泊3日のテント泊で余計な着替えを持たずに登ることができるのも魅力です。

気温が下がってからは、ウールよりも乾きの早いフリースと、保温性が高くコンパクトになるダウンジャケットを着用しました。

また、この時期は手先や頭などに何も着ていないと冷えやすくなるので、少し厚めの手袋とニット帽、ネックウォーマーなどの着用がとても有効です。

 

2018年11月24日

笠取小屋~唐松尾山~飛竜山~雲取山~雲取山荘

午前3時起床

午前4時15分にテント場を出発し唐松尾山へ向かいました。

テントをあけて外へ出てみると昨日の快晴の状況とは違って雪景色。

昨日まで土しかなかったところに雪が積もっていました。

冬の入りたてではよくあることですが、この様な時のためにアイゼンを持っていきましょう。

アイゼンは4本爪、6本爪、10本爪、12本爪、その他チェーンスパイクなどがあります。

後ろにコバが付いた靴では、ソールの硬さもある程度あるので10本爪、12本爪のアイゼンが付くことが多いです。

また、冬用の靴は10本爪、12本爪のアイゼンの相性がさらにいいものが多いです。

ただ、アイゼンと靴には相性があるので、購入の前に登山ショップで必ずお持ちの靴にアイゼンを付けてみて相性を確認してみましょう。

この日のコンディションはあまり深い雪ではなかったので、チェーンスパイクや6本爪アイゼンがあると丁度よい状況でした。

4本爪アイゼンは歩く際に必ずアイゼンの爪からつくように意識する必要がります。

4本爪アイゼンで踵から着地すると滑る原因になります。

この日の日の出は朝6時30分頃で、6時頃から徐々に明るくなり始めました。

それまでの1時間半~2時間は月明かりの中での登山になりましたが、この様な時はヘッドランプの性能が少しでも良いものだと歩きやすいです。

具体的には明るいものがお勧めです。ルーメンという数値が高いものがお勧めですが、ルーメンが高いと明るいのですが電池の消費が早いので、予備の電池や予備のヘッドランプを持っていくことをお勧めいたします。

ヘッドランプが一つだとヘッドランプの電池が少なくなった際に電池を交換するときに、暗闇で電池交換しなければいけない状況が生まれる可能性があります。

ヘッドランプの予備を首から下げていればメインのヘッドランプが切れたときに素早く対応できるのでおすすめです。

また、このルートは登山道が倒れた木で何度もふさがれており、登山道を外れてから登山道に戻ることを繰り返すので、地図とコンパスの使い方を覚えていただき道に迷わないように注意する必要があります。

この時の気温は氷点下になっていたので、携帯電話の電源が寒さで落ちてしまう危険がありました。

携帯電話のGPSだけを頼りに登山をすると危険があるかと思います。

将監峠で水を補給し、飛竜山、へは何度もトラバース道上に作られた橋を歩きながら雲取山へ向かいました。

かなりのロングルートですので、早出が必要になります。

この日の服装

推定気温-5度

早朝4時15分からのウェア

アイスブレイカーウールの長袖

アイスブレイカーウールの長袖ZIP

ホグロフスフリース

薄手のダウンジャケット

ハードシェル上下

ホットチリーズのウールのタイツ

TERUNUAの中厚トレッキングパンツ

ミレーの厚手のニット帽

ウールBUFF(ネックウォーマー)

厚手のネックウォーマー

少し厚みがあり保温力のある防水の手袋がお勧め

日中の行動着

推定気温 5度

アイスブレイカーウールの長袖

アイスブレイカーウールの長袖ZIP

ミレーのソフトシェル

フェニックスの防風手袋

 

2018年11月25日 雲取山荘~三峯神社

朝の6時に雲取山荘を出発して三峯神社へ向かいました。

雲取山の北側にのびる三峯山へのルートは非常に人気のルートですが、11月以降は北側に伸びる尾根という事もあり、地面が凍結して滑りやすくなっていることがありますので、アイゼンやストックの携帯をしていただくと安心です。

途中、台風で木々が倒された場所に陽樹のダケカンバが入り込み、ダケカンバ林を構成していました。

針葉樹の極相林が壊されたところに、陽樹のダケカンバが入り込んだとても興味深い場所を見ることができました。

ダケカンバ林の下には陰樹の針葉樹が育っていました。

三峯神社に降りる前に妙法ヶ岳に登ってから帰りました。

妙法ヶ岳は霊山という事もあり非常に素晴らしい雰囲気の山でした。

妙法ヶ岳だけを登りに来るのもいいのではと思わせてくれるとても景色のいい素晴らしい山でした。

また、三峯神社はとても人気のある神社で、参拝するのに並ぶ必要がありました。

とても、雰囲気のいい素敵な神社にも参拝でき素晴らしい登山になりました。

土居 龍人(登山ガイド)

この記事を書いたのは:


登山本店

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