2019年3月18日(月)
神奈川県湯河原町にあります「幕山(626m)」と「南郷山(611m)」に登ってきましたのでレポート致します。
「山の上から海を見たい」と思い立ち、今回のハイキングを計画しました。
◆本日の登山コース◆
幕山公園START ~ 幕山(626m) ~ 自鑑水(史跡) ~ 南郷山(611m)~ 幕山公園GOAL
■距離:8.8km/累積標高(登り):655m/標準コースタイム:3時間50分
↑無料GPSアプリ「YAMAP(ヤマップ)」で実際に獲得したGPSデータを使用しています。
幕山公園に車を止めて、湯河原梅林の中を通って幕山に登り、南郷山へ縦走する周遊ハイキングコースです。
メインとなる「幕山」に関してですが、湯河原の街から近くて標高も低いため、通年で多くの方が登っている山です。
クライミングでも人気のエリアで、そちらでご存知と言う方もいらっしゃると思います。
↑幕山公園駐車場から見上げる幕山と湯河原梅林。
麓には湯河原梅林が広がっているので観光地としても人気があり、2月上旬~3月中旬まで「梅の宴」というイベントも開催されていて、期間中は多くの観光客で賑わいます(2019梅の宴は既に終了しています)
管理棟横の案内板によると幕山は、約65~35万年前に活動がはじまった箱根火山の一部で、約23~13万年前の火山活動によりマグマが噴出し、そのまま固まって形成された溶岩ドームなんだそうです。
~「幕山」という名前は、南麓斜面に露出した岩壁が、遠くから眺めるとまるで舞台の「幕」のように見えることからつけられたといわれています。~
(幕山の由来について:案内板より)
駐車場に関してですが、幕山登山口に一番近い、管理棟(民話の館)横の駐車場に車を止めました。
梅の宴開催期間外のため無料でしたが、イベント開催中は有料だったり、駐車可能エリアが異なったりする場合がありますので、事前に確認することをおススメ致します。
↑奥に管理棟が見えたら、その手前右側にある駐車場がそうです。
ちなみに、他にも道中には駐車場が点在しています。
管理棟横の駐車場が満車の場合は、戻ってこれらの駐車場を利用しましょう。
↑管理棟横の駐車場より下部にある「第1駐車場」と隣接する「湯河原公園バス停」
バスを利用する場合も、梅の宴開催期間外は便数が少ないため下山後のバス含めて事前にしっかり確認しておきましょう。
今回はハイキングなので登山靴は、
AKU(アク)のハイキングシューズ「モンテラⅡ GTX」をチョイス。
食いつきのいいミシュランパルサーソールは、登山道だけでなく舗装路も歩きやすいので、今回のような舗装路が混じる低山ハイクにはうってつけです。
先ずは駐車場から幕山登山口に向かいます。
道路を少し登った先にある、管理棟の横を通ると近いです。
管理棟には、トイレや自動販売機もあります。
管理棟の横の階段を登ったら右折して、ちょっと歩くと左手に幕山登山口があります。
(写真右)幕山登山口には標柱があるので、直ぐ分かります。
仮にスルーしてしまっても、湯河原梅林への入口はいくつかあるので問題ないと思います。
今回は「山の上から海を見る」というのが目的ですが、
「(折角だから)日の出も拝もう!」と思い立ち、日の出時刻から逆算して4時40分登山開始としました。
幕山登山口から幕山山頂まで、標準コースタイム1時間(登り)
本日の、日の出時刻は5時52分(予定)なので、ゆっくり登っても十分間に合う計算です。
ヘッドライトを装備して、寒い(4℃)ので防風ジャケットを着ていざ登山開始!
最初は湯河原梅林内をジグザグに登っていきます。
散策路が左右に張り巡らされているので、暗いとコース取りがやや悩ましいのですが、標識を頼りに徐々に高度を上げていきます。
今年の梅の宴は3月10日で終了していたということもあり、梅の木は流石に殆どこぼれてしまっていました。
梅林最高地点を越えると、梅の木がなくなり本格的な登りがスタートします。
道はしっかり踏み固められていて斜度も適度に抑えられていますし、随所に階段も設置してあるので登りやすい道です。
運動靴で登るのも可能ですが、安心安全を考えるならトレッキングシューズやアウトドア向けの滑りにくいローカットシューズ推奨です。
ある程度登ると、木やカヤトの間から相模湾や真鶴半島がチラチラ見えるようになります!
東の空も少しづつ焼けてきていますね!この時間の市街地の夜景との組み合わせもイイ感じです!
↑道中、開けていたところから撮影。
ジグザグに登っていくと、やがて十字路になっているポイントに到着します。
ここでは右横にある標識に<幕山 近道 頂上>と書かれています。
何だか分かりづらい標識なので、山と高原地図「箱根(2018年版)」で確認。
「山頂へは直進か右だが、直進した方が若干早い」とのことなので今回は直進しました。
結局のところ、ここからちょっと登れば山頂なのでどちらでもいいと思います。
5時28分「幕山(626m)」登頂!
そんなに急いで登った感じはありませんが、日の出時刻に余裕をもって登頂できました。
↑山頂は、結構広くて足元は芝生になっていますね。
周囲は木やカヤトに覆われていますが、真鶴半島がある方角だけは開けているため、相模灘(太平洋)を山頂から見渡せます!
山頂は広いですが、ベンチやテーブルの類は一切ありません。
こんなこともあろうかと、持ち運べるイスを用意してきました。
↑「パタットミニ」¥1,380。
230gと軽量かつ、たたむと薄く平べったくなるのでパッキングの邪魔になりません。座り心地もいいので登山やレジャーなどで活躍します。
※更に使いやすくアップデートされた「PATATTO180」¥1,480も販売中です(現在、両方を販売中ですが、PATATTO180に切り替わります)
山頂の気温は2℃前後と、最近の春の陽気にすっかり慣れた体には堪える寒さだったので、こちらも用意していたコーヒーを飲むことに。
↑グロワーズカップ「エチオピア・シダモ2」¥350。
お湯を注いで数分待つだけと簡単ながら、本格的なコーヒーが味わえます。
コーヒー豆の産地ごとの商品ラインナップがあるので、お好きな味を選べるのもGOOD。
という訳で、日の出を待つ間に朝食を頂きます。
全体の行動時間も短めなので、食べ物は買ってきたパンなどですが、山頂で食べるゴハンは本当に美味しいですよね!
ちなみにコーヒーに使用したお湯は「サーモス山専ボトルFFX-500」で自宅から持参しました。
日帰り登山でコーヒーを飲むだけなら、サーモス(お湯)とグロワーズカップがあれば手軽にに楽しめますよ。
そんなこんなでイスに座って、まったり食事をしていると・・・・・・・・・
日の出きたー!
おぉ~!!
至福のひと時とはまさにこの事!
早起きして登った甲斐がありました!!
海と日の出を見ながら、しばらく山頂でくつろいでいました。
本当に天気に恵まれたなぁ~。
↑日の出と相模灘と真鶴半島をセットで撮影。
短時間で登れてこの景色はお見事!
太陽の昇る位置やら木々の生育状況やらで、景色の見え方は大きく変わると思いますが、時期的にはやはり冬がベストでしょうか?(防寒対策をお忘れなく)
すっかり明るくなって食事も済ませたので、幕山を後にして南郷山に向かいます。
南郷山までの道は、先ずはゆるやかな下り基調で、整備された歩きやすい道が続きます。
朝のハイキングは静かで気持ちいいです。
途中で林道にぶつかりますので、横断します。
↑このような低山でありがちな林道との合流ポイントは、意外と道を間違えやすいので必ず地図でルートを確認するようにしましょう。
林道を渡った先には「自鑑水(じがんすい)」という池がありました。
湯河原には源頼朝にまつわる史跡が点在しており、この池もその一つです。
案内板には「合戦に敗れ山中をさまよいながらこの池に辿り着いた頼朝は、水面に映る自分の姿を見て、髪の乱れを正し自害を思い留めて気持ちを奮い起こした」というような説明が書かれていました。
自鑑水から先は、伐採作業が進む林の中を進んでいきます。
ルートがやや分かりづらいところもありますが、南郷山への標識やピンクテープを頼りに進んでいきましょう(林業用のテープがある場合もあるので判断しながら)
また、YAMAPをはじめ、GPSで位置情報を確認すれば安心です。
ここら辺は地味な樹林帯の登りになるのですが、再び開放的な景色を期待して歩を進めます。
山頂付近ではハコネダケのトンネルと化した細い道を登っていきます。
夏場は、草木やら虫やらが凄そうなところですね。
程なくして、南郷山(611m)に到着しました。
幕山ほど広くはありませんが、スペースはあります。
こちらにもベンチやテーブルはありませんでした。
南郷山山頂もカヤトや木で覆われているのですが、一部開けたところからは相模湾や、その先の三浦半島が見渡せました。
↑唯一開けていた相模湾、三浦半島方面。
真鶴半島方面は木が邪魔していたので山頂からは見えにくいのですが、
南郷山から下山を開始しますと直ぐに・・・・・・・・・・
真鶴半島を正面に捉えた絶景ポイントが!!
前方が大きく開けて見晴らし抜群!素晴らしい開放感です!!
↓初島や、遠くには大島まで見えました!
幕山に登ったのなら、ぜひ南郷山もセットで歩いてみて下さい。
ここの下りの景色はおススメです!
南郷山からの下りは、山頂直下は道が狭くてやや急ですのでローカットシューズの方は特に注意して下さい。
ある程度下れば歩きやすい道に変わります。
ちなみに今日は泥濘はほとんどありませんでした。
途中で林道にぶつかりますので、右折して少し林道を歩きます。
左の方が下りになっているのですが、右折が正解です。
間違えて左折しないよう注意して下さい。
林道を少し歩くと左手に標柱がある分岐が現れます。ここが白銀林道出合です。
ここを左折して、五郎神社方面へ下っていきます。
ここからは、ゴルフ場の脇にある道をゆるやかに下っていきます。
横には電気柵が張ってあるので、触らないようにしましょう。
↑一部はゴルフ場から丸見え。
方角を変えながらひたすら下ります。結構ここの区間は長くて単調なので自然と早歩きになりました。
ゴルフ場の脇道を抜けると、今度はミカン畑が広がる林道に出ますので、そのまま林道を下っていきます。
この林道が結構急なところが多くて、意外と疲れました。
やがて、街中に出て道路にぶつかる分岐ポイントに着きます。
ここは幕山公園へ歩いて戻るなら右折。鍛冶屋バス停に向かうなら細い道を直進となります。
私は、車がある幕山公園へ戻るのでここを右折しました。
あとは、住宅街の道路を道なりに約2km弱歩いて、幕山公園まで戻ります。
気温も10℃程度まで上昇して、快適な陽気でした。
梅林まで戻ってきて、湯河原公園の管理棟が見えたら道路を下って駐車場に戻り、本日の山行は終了です!
山頂での休憩時間含めて、所要時間は4時間かからないくらいでした。
天気に恵まれ「山頂から海と日の出を見る」という目的をバッチリ達成できたので、大満足の春山登山となりました!
海沿いの山には普段あまり行かないため、新鮮な感じでしたね!
幕山も南郷山も標高が低い山なので、山頂も木やカヤトで覆われています。
真冬やこの時期までならまだいいですが、夏場は緑が生い茂って景色はまた違ったものになるでしょう。
今の時期なら、まだ虫やクモの巣もほとんどありませんし、どちらかと言うと冬や春に登りたい山でしょうか。
※イベント開催中やバスを利用する場合は、運行時間をよく確認してから登るようにしましょう。
南郷山は山頂の景色はそこまでですが、少し下ったところが絶好のビューポイントになっているため、幕山と一緒に登るのをおススメ致します!
両方合わせても、標準コースタイムで4時間切るくらいのお手軽周遊コースですので、初心者の方から、夏山登山に向けての足慣らしで歩くのに最適ですよ!
装備に関しては、ハイキングシューズや滑りにくいローカットシューズでOKですが、雨の後などは地面の泥濘で滑りやすくなるため、天候次第では十分ご注意ください。
それと、この時期はまだ朝晩と日中での寒暖の差が激しいため、今回のように早朝に登るなら、グローブや防風ジャケット等の防寒対策は必要です。
装備や登山計画について分からないことがあれば、お気軽に当店スタッフまでお声がけ下さい!
海を臨める「幕山」と「南郷山」は、春山登山におススメです!
大宮店 會田