武尊山で春山&雪洞泊で雪遊び!

始めまして!
もうすぐ3月も終わってしまいますが、今月より立川店より登山本店に異動したバヤシこと平林です。どうぞよろしくお願いいたします!
こちらでの初ブログは19~20日に行ってきた上州の武尊山(ほたかやま)を紹介します。
元祖キラキラネームの武尊山の山名の由来は日本武尊の東征伝説にあり、修験の山として栄えていたそうです。現在でも武尊神社号の神社が麓に約30社ほど残っているようです。
旅の初めは沼田城から!
真田幸村のお兄ちゃんのお城として知られる上州沼田城は、上州に進出した真田氏の城として北条方との最前線で歴史に翻弄されました。秀吉による天下統一の過程で小田原攻めのきっかけにもなった要所に位置し、振袖火事で江戸城天守が燃え落ちたのちは関東唯一になった五重の天守がそびえていました。
沼田城からの絶景は必見!

沼田城からは谷川岳と武尊山、榛名山に赤城山など上毛の山々の展望が素晴らしく、ここに城を築かれたのも納得の守りやすく攻めがたい堅固な地形を活用して築城されています。沼田での真田氏の繁栄は続かず1681年には改易され沼田城も破却されてしまいます。現在はわずかに残る石垣と土塁に発掘された堀などにかっての痕跡が残っています。
リフトを使って稜線まで楽々アクセス!
3月19日川場スキー場を出発!
リフト券売り場で指定の用紙で登山届を記入して提出。
スキーヤーやボーダーの中で一人だけ山装備で浮いている気がしますが、ここは登山者にも優しいリフトなので気兼ねなく利用できます。
日暮れが迫る中、雪洞を掘ります!
連日気温が高く雪庇に大きな亀裂が走っている危険な場所が何か所もあり、コース取りに気を付けながら登ります。剣ヶ峰の手前で適地を見つけて雪洞堀りをスタート!
50~60cm下からは固く締まってコンクリのようにカチカチの層が現れ掘削スピードがガクンと落ちて苦戦しました。
掘った雪の掻き出しに便利なホーモード!

雪洞作りに大活躍したのが、MSRのスノーソーとホーモード付きのBCAのレスキューショベル。固くしまった雪をスノーソーで切り出し外へ搬出する際、通常のスコップよりもホーモードと言われるブレードとシャフトを鍬状にして使えると、狭い雪洞内での作業もしやすく作業がはかどります。
晩御飯は上州名物尽くし!
途中で買ってきた永井食堂の持つ煮込みに、上州名物の「おっきりこみうどん」、地元取れたてのネギを入れてスタミナ満点の晩御飯が完成!雪洞作りでへとへとになった身体に染み込む美味さに、地酒「谷川岳とび辛」も進みます!
暖かく快適な雪洞で就寝!
2つの雪洞の入り口のうち一つは雪のブロックで塞ぎ、出入口側はSOL「スポーツユーティリィティーブラケット」で開閉できるようにドアを作り、雪のブロックを重石にして隙間なく閉じれるようにしました。雪洞内は風の音もなく快適に寝ることができました。おかげで翌朝は朝寝坊してしまいましたが・・・
翌朝は超快晴!
3月20日
夜景もキレイでしたが、朝の青空も格別!
不必要な荷物は雪洞内に残置し武尊山のピークにアタック!
野生化したぐんまちゃんを発見!
前衛の剣ヶ峰のピークでダッフィーとぐんまちゃんを発見!
過酷な冬をここで耐えたとは思えない余裕の表情に癒されます(?)
絶景に足取りも軽やかに!
太陽が昇ると気温も上がり3月とは思えないほどの暖かさになりました!
斜面や雪庇のいたるところに亀裂や小雪崩の痕跡があり、コース取りは慎重に進みます。
夜中に光っていた!?日本武尊像
昨夜宿営地で気になっていたのが、武尊山頂から右下の鞍部の謎の光源。同じ場所で連続点灯しているかと思えば消えたりしてとても不思議でした。だれか宿営していたのかと見に行くと銅像の付近ではテント泊の痕跡もなく、この日本武尊像だけしかありませんでした。謎は深まるばかりです・・・
武尊山山頂で絶景を堪能!
登山の方もいれば山スキーの猛者もおり、武尊山の山頂は平日にも関わらずお昼頃の山頂は大賑わい!
山頂では結局2時間近くまったりしていましたが、帰りの川場スキー場のリフトは最終が1545なので注意が必要です。名残惜しいですが山頂を後にして雪洞に戻り、雪洞を跡形なく破壊。あまりにも丈夫すぎて壊すのも一苦労でした。
最後の〆はUFOで!
のどかな風景に突如として現れるUFO!
その正体は「スカイテルメ渋川」という日帰り入浴施設。地上15mにある大浴場はそれぞれ榛名山が見える「はるなの湯」と赤城山が見える「あかぎの湯」が週替わりで楽しめます。ちなにこの時は男湯がはるなの湯で、榛名山の特異な稜線が日に沈みシルエットになっていく絶景を楽しめました。