2019年4月1日(月)
埼玉県比企郡小川町に、カタクリの花を探しに散策してきました!
「春の林下を彩る代表的な野草。万葉集にも詠まれ、古名はカタカゴ(堅香子)。別名をハツユリ(初百合)ともいう。りん茎からは良質のでんぷんが取れ、昔は片栗粉に用いられた。花は温度によって開閉し、17~20℃以上で花被片が開き、25℃では完全にそり返り、春の気温上昇につれて表情を変える」
株式会社 山と渓谷社 2014年6月15日 初版第3刷発行
木原 浩 柴崎その枝「新ヤマケイポケットガイド②山の花」カタクリ P261より引用
◆本日の散策コース◆
道の駅おがわまちSTART ~ カタクリとオオムラサキの林 ~ 西光寺横のカタクリ群生地 ~ カタクリとニリンソウの里 ~ 道の駅おがわまちGOAL
歩行距離:約3.1km/全行程:1時間17分
※GPSログは煩雑になってしまったため、ルートラインは後で分かりやすいように引き直したものです。
道の駅おがわまちを起点として、付近にあるカタクリの群生地
・カタクリとオオムラサキの林
・西光寺横の群生地
・カタクリとニリンソウの里
の3ヵ所を巡る散策コースです(それぞれの場所はマップを参照して下さい)
今回は山に登ることが目的ではないので、里山ハイキングの領域ですね。
10:10「道の駅おがわまち」に到着。
この日は定休日でしたが、道の駅は駐車場やトイレ・自動販売機はいつでも利用できます。
朝活大好き人間のワタクシとしては遅い到着となりましたが、これはカタクリの花が、晴れていて尚且つある程度気温が上がらないと花が開かないからです。
折角なら、いい状態のを見たいですからね~。
この日の天気は晴れ後曇り、最高気温13℃と、4月としてはやや肌寒い一日となりました。
正直行くべきか悩みましたが、小川町でカタクリの花の見頃は3月下旬~4月上旬ということで、今日を逃すと後が無いという思いで決行致しました!
↑道の駅おがわまちの駐車場付近に咲いている桜。
小川町の桜は、4月1日時点で5~7分咲きという感じでしたね。
道の駅おがわまちの裏手に、槻川方面へ出る道がありますのでそちらに向かいます。
道の駅から「カタクリ」と書かれた標識がありますので参考にしましょう。
槻川に出ましたら、早速分岐です。
私は先に「カタクリとオオムラサキの林」に行きましたが、別に順路とかはないので自由に決めちゃいましょう。
↑標識の横には、カタクリ群生地周辺案内も設置してありました。
中央やや下にあるトイレマーク横の「P」が、車を止めた道の駅の駐車場です。
ちなみに、標識にも書かれていますが、ここから「見晴らしの丘公園」や「仙元山(298.9m)」にも登ることもできます。
見晴らしの丘公園は景色もいいので、一緒に楽しまれてもいいと思います。
※仙元山につきましては⇒「仙元山~大平山嵐山渓谷トレランレポ(2018/10/9)」をご覧ください。
(写真左)先ずは「カタクリとオオムラサキの林」に向かうため分岐を右に。
そのすぐ先にある大寺橋を渡ります。
(写真右)橋を渡ったら、西光寺の横を通り、そのまま舗装路を道なりに進んでいきます。
(写真左)少し歩くと左手に、林の中へ上っていける坂道があります。
ここら辺の林でカタクリが見られます。大雑把ですが、黄色で囲ったあたり(実際はもう少し奥)です。
ちなみにこの坂道を上り切った先には、展示館兼休憩所があります。
以前ここに来た際に休憩所は確認済みでしたので、先ずそこへ向かってみた訳ですが、休憩所付近にはカタクリはあまり見られず。
そこからウロウロした結果、どちらかというと道路沿いの林の中に咲いていることを見つけたという感じですね。
ですので、上の写真のところで坂道を上らず、そのまま舗装路を進んで↓コチラの看板のところまで行った方が分かりやすいと思います。
看板のところから林の中に上ることができまして、その周辺がカタクリがよく咲いているところでした。
「カタクリとオオムラサキの林」は、カタクリの本数自体は他の群生地に比べると少な目なのですが、柵やロープが無いため、より自然な感じでカタクリを観察できるスポットとなっています。
↑林の中に咲いているカタクリたち。
おぉ~!よく咲いていますね!!
ちょっと寒いですが、思い切って来てよかった~!
近づいて観察したり写真も撮れますが、足元に咲いていることもありますので夢中になりすぎて林(草花)を荒らさないように注意しましょう。
ここは比較的空いているので、じっくりカタクリを観察したいならおススメですよ。
ちなみに、もっと奥(小川町駅方面)に行きますと「高西寺専用駐車場」がありますが、そこの斜面にもカタクリが群生していました。
駐車場なので、見学する場合は十分ご注意を。
戻りまして、今度は「西光寺横のカタクリ群生地」へ向かいます。
西光寺へは舗装路を戻ってもいいですが、一部では散策路が整備されているので、そちらを歩いてみましょう。
↑散策路右手の斜面のカタクリの群生。
写真だと分かりにくいかもしれませんが、ここの斜面にもカタクリが沢山咲いていました。
西光寺に到着しました。
ここにはしだれ桜があり、タイミングが合えばカタクリとセットで楽しめます。
今回はしだれ桜は見ごろは過ぎていましたが、それでも風情があって見事でした。
道の駅側から見て、西光寺の左側にある砂利の駐車場の奥にカタクリの群生地があります。
こちらには平日ながら、多くの見物人やカメラマンがいらっしゃいました。
道の駅からだとアクセスが楽ですので、一番行きやすいスポットですね。
ロープで細かく仕切られていますので、皆さん思い思いのアングルでカタクリを撮影していました。
という訳で、私も見よう見まねでパシャリ。
色んな個性があって、見ていると本当に楽しいですね~。
気温も低めでしたし、午後から曇ると予報が出ていたので若干心配でしたが、
午前中は日も射していて、カタクリもいい感じで開いてくれていました!
この群生地から左奥に伸びる道へ進むと、もう一つの群生地である「カタクリとニリンソウの里」へ向かうことができます。
道中は、距離は短いものの未舗装路で、若干ですが登り下りもありますので、少なくとも歩きやすい運動靴の類でお越しください。
当店で販売しているようなゴアテックス?を使用した防水性の高いシューズなら、悪天候後でも滑りにくく、足が濡れないため安心・快適ですよ。
3つ目の群生地「カタクリとニリンソウの里」に到着しました。
開けた感じがイイですね!
ここは他の群生地よりも、更に広範囲にカタクリが群生していました!
柵で近づけないようになっているので、遠くから見る感じにはなりますが、斜面にこれでもかという程カタクリが群生している様は圧巻です!
ここの里の名前にもなっている通り「ニリンソウ」も咲いていました。
ニリンソウはまだ蕾の状態のも多く、見頃はこれからって感じでしたが、この時期ならカタクリと両方楽しめますよ!
奥に伸びる林の中の斜面にも、カタクリが沢山!
写真では伝わりづらいので、ぜひご自身の目で見て頂きたいです!
種子から開花まで、7年もの歳月が必要なカタクリ。
昔の小川町の里山風景を取り戻そうと、地域住民が保護活動を始めてカタクリの一大群生地をよみがえらせたということですが、本当に頭が下がる思いです。
戻る際は、道中の竹林横から槻川を渡って舗装路に出ましょう。
後は道の駅おがわまちまで戻って、今回のカタクリ散策は終了です。
見頃は3月下旬~4月上旬と非常に短いため「今年こそは!」と狙っていた小川町のカタクリ散策ですが、天気にも恵まれ薄紫色の可憐なカタクリの花を沢山見ることができて良かったです。
3ヵ所ある群生地も、それぞれ特徴があって面白いですし、全部回っても1時間~1時間半程度ですので、どなたでも楽しむことができます。
最初の方でもご紹介しましたが、カタクリの花の開花状況は、天気や気温、時間帯に左右されますので、見に行かれる際は天気をチェックして、良く晴れた日中(太陽の位置的に午前中~お昼ごろがベスト?)にお出かけください!
今年も、山や里山で色んな草花に出会えるのを期待して、
これからの春山シーズンを楽しみたいと思います!
大宮店 會田