2019年4月8日(月)
埼玉県の外秩父の山「笠山(837m)」と「堂平山(876m)」にハイキング(日帰り登山)してきましたのでレポート致します。
埼玉県比企郡小川町、ときがわ町、東秩父村の境界にある山。
近くの「大霧山」と併せて、この三山(堂平山・笠山・大霧山)は「比企三山」と呼ばれています。
◆本日の登山ルート◆
ヤマメの里公園駐車場START ⇒ 萩平分岐 ⇒ 笠山(837m) ⇒ 堂平山(875.9m) ⇒ 剣ヶ峰(876m) ⇒ 白石峠 ⇒ 白石車庫 ⇒(県道歩き)⇒ ヤマメの里公園駐車場GOAL
↑無料GPSアプリ「YAMAP(ヤマップ)」で実際に獲得したGPSデータを掲載しています。
[距離]13.4km※/ [累積標高]862m/ [標準コースタイム]4時間50分※
※白石車庫から駐車場までの県道11号線歩き約3kmを加味しているデータです。
(白石車庫からイーグルバスを利用すれば、もう少し短縮可能です。)
麓の駐車場に車を止めて、笠山→堂平山と縦走して、白石峠経由で白石車庫へ下山して、駐車場へ戻る周遊コースです。
駐車場は「ヤマメの里公園駐車場」を利用しました(無料:20台程度)
笠山登山口へ続く道(皆谷バス停)から近く、国道11号線沿いでアクセスが楽、尚且つ早朝から利用可能と、私にとって何かと都合のいい駐車場でした。
マイカー利用の場合は、他には「白石キャンプ場(有料)」や堂平山に近い「剣ヶ峰駐車場」を利用するパターンが考えられます。
剣ヶ峰駐車場を利用する場合は、堂平天文台へ続く道幅の狭い林道を走りますのでご注意を。
駐車場から出たら県道11号線を、左(戻る方向)に歩いていきます。
ちなみに出発時(5時台)の気温は10℃で曇り。4月だというのに寒いです。
↑ちょっと歩くと駐車場の反対側に「笠山登山口」と書かれた標識がありますので、それを目印に民家の間にある坂道を上っていきます。
イーグルバス利用の方なら「皆谷バス停」で降りればすぐ近くです。
先ずは笠山に登るために「萩平集落」を目指しますが、道中ではつづら折りの車道をショートカットするように登山道があります。
登山道も途切れ途切れな感じなので、別に車道をそのまま歩いて進んでも構いません。
↑この山域は毎年4月に開催される、1日で42km完歩を目指す「外秩父七峰縦走ハイキング大会」のコースに設定されています。
そのため随所に道標が設置されており、一般ハイカーも上手に利用すれば道迷いのリスク※を減らすことができるでしょう。
※必ず地図を持参して山歩きをして下さい。
車道と登山道を歩きながら標高を上げていきますと、見頃は過ぎていたものの、あでやかな花桃や桜が咲いていて、春を感じさせるシーンに出会えました。
↑道中、ヤマブキにも出会えました。
黄色い花も鮮やかでいいですね~。
上がりきると民家がある「萩平集落」に辿り着きます。
(写真左)最初の尾根上の丁字路は右折。
(写真右)集落の中へ入ったら、次の分岐は左折して少し下ります。
ここでも道標と地図を照らし合わせながら進んでいきましょう。
その先にあるのが地図上での「萩平分岐(萩平丁字路)」です。
ここは小川町方面(外秩父七峰縦走コース)からとの合流地点になっています。
萩平集落を下ってきたなら、そのまま直進でOKです。
少し進むと登山道への分岐があります。
ここもどちらでもいいですが、折角なので登山道を歩きます。
↑道中ではカタクリを発見!朝早いのでまだ花が開いていないですね。
もう終わりかけでしたが、2週連続で見ることができました!
車道を挟みつつ更に登っていきますと、ようやく本格的な登山道に入ります。
地面は乾いており、よく踏まれていて歩きやすかったです。
(写真右)この先も、林道を何度か横断します。
樹林帯を歩いていますと、たまに分岐と言いますか、歩けそうな脇道が存在しています。
このようなところでは必ずと言っていいほど道標があるので、素直にそれに従い進んでいくようにしましょう。
脇道が多いのは低山ならではの光景ですが、このような分岐でうっかり間違えるケースも十分に考えられます。
道標が正解の道を示してくれていますし、分岐入り口に木を横たわらせて入らないようにしていたりと、分かりやすくしてくれています。
山登り初心者の方は判断力を養ういいトレーニングになるかもしれませんね。
山頂に近づくと、周囲にアセビの花が咲いていました!
つぼ型の、小さな白い花が可愛らしいですね~。
笠山山頂に近づくにつれて、やや急な登りも一部でありました。
冬に鈍った体を呼び起こすには丁度いい疲労感ですね。
この時期の低山は、まだクモの巣とかないから快適なんです。
虫が嫌ならこの時期がおススメ。
山頂手前で分岐があります。
笠山山頂に行くならそのまま直進、堂平山(白石峠)へ行くなら右折です。
笠山山頂に登ったら、ここの分岐に再び戻ってきます。
分岐から少し歩くと「笠山(西峰:837m)」に到着です!
山頂は少し開けていて、北西の方角で好展望が期待できます・・・・・・・が
(写真左)この日は終始天気に恵まれず曇り空でしたので、景色は全く見えずでした。
残念。
(写真右)標識がある西峰から片道5分程度で東峰へ行けますので、もう少し奥へ進んでいきます。
東峰には「笠山神社」が建っています。
このタイミングで周囲が完全にガスったため、何やら神秘的な感じに。
ここにある石柱には「笠山 標高842m」と表記されていますので、この東峰が笠山の最高地点ということになります。
笠山をあとにして先程の分岐まで戻ったら、
今度は笠山峠を経て「堂平山」を目指します。
まずは笠山峠に向けて下り基調となりますが、一部急なところや足元がややガレているので油断せずに下ります。
(写真左)下りきると再び林道にぶつかりますので、林道を左折して、
(写真右)ちょっと歩いてまた右手の登山道へ。ここも道標が目印になります。
林道と並走するように伸びる登山道を下っていきますと、林道に最も接近する地点に到着しますが、↓そこが「笠山峠」です。
(写真右)「ここが笠山峠」と、手書きで書いてありました。
(写真左)笠山峠からそのまま登山道を進むと、林道と交差します。
「七重峠」と書かれた小さな標識がある地点ですが、そのまま横断して登山道を進みましょう。
(写真右・下)その先にあるすっかりお馴染みの道標には、手書きで「←旧 堂平山 新→」みたいな表記が。
「※どちらのコースも途中で合流します」とも書いてあるので、とりあえず歩きやすそうな新コースをチョイス。
樹林帯の中を緩やかに登っていきます。
道中では何度か先程のようなコース分岐が見られましたが、そんなに離れる訳でもありませんし、どちらでもいいと思います。
樹林帯を抜けると、右手は開けて一面芝生となっています。
ここはパラグライダーの飛行練習場みたいで、関係者以外は芝生への立ち入りは禁止されていますのでご注意を(ロープが張ってありました)
パラグライダー練習場の横を歩いていきますと砂利道に出ますので、そのまま進むと施設が見えてきて、山頂は直ぐそこです。
(写真左)見づらくて申し訳ありませんが、奥に写る建物が「堂平天文台」です(星と緑の創造センター)
宿泊や、星空の星空観望会なんかも開催されているようですね。
(写真右)天文台の横にある道を抜けますと・・・・・・
「堂平山(どうだいらさん:875.9m)」に到着です!
山頂には立派な木の標識とベンチ、各方角で見える山々を紹介した案内プレートが設置されています。
ここ堂平山は、360度開けている絶景の山としても人気です。
ですが、本日はガスっていて何も見えません!ちょっと雨も降ってきて笑えてきました。
山頂の気温は4月としては寒い4℃。風も強くて春山というより冬山な1日でした。まぁこういう日もありますよね!
何にも見えないし、すこぶる寒いのでさっさと撤退です(笑)
下山ですが、剣ヶ峰→白石峠と経由して白石車庫に向かいます。
(写真左)堂平天文台(星と緑の創造センター)入り口のゲート。
(写真右)山頂があまりにもガスっていたため、一度天文台横の舗装路に出たところ、一瞬どこに進めばいいか迷いましたが、舗装路を下るとゲート横に登山道がありましたので一安心。
ここから先は、車道(舗装路)と登山道が並走するような道となります。
分岐の度に道標があり、どちらを進むか都度選択する形となります。
(写真下)「車道、林道どちらも白石峠へ」と書かれているように、どちらを進んでも白石峠へは辿り着けます。登山道を歩いていても時折車道に出されますし。
車道を歩く場合は、車の往来には十分注意しましょう。
この区間で一点注意するとすれば「剣ヶ峰」に登りたい場合は、道標を見落とさず、車道ではなく登山道を歩くようにするという事です。
剣ヶ峰直下では、何とも豪快な木の階段のある急坂を登っていきます。
この日はガスっていて先が見通せず、車道と登山道が混在するルートということで、登山ルート上をしっかり歩けているかを確認するのに無料GPSアプリ「YAMAP」が大活躍でした。
↑使用中の実際の画面。赤線が登山ルートでその上を青線(軌跡)が辿れていればコースを外れていないということになります。
地図と併用することで、低山特有の道迷いを大幅に軽減できるのでおススメです。
剣ヶ峰に到着しました。
標高876mということで、一応本コースの最高地点ということになります。
ここは電波塔が建っていますし狭くて展望は元々ありません。
この先は、白石峠に向けて登山道の下りが続きます。
登山道を緩やかに下っていくと、車道が交差していて東屋がある地点にぶつかります。ここが「白石峠」です。
この白石峠ですが、埼玉の自転車乗り(ロードバイク)には有名な峠ヒルクライムスポットでして、かくいう私も大昔にロードバイクでアタックしたことがあります。
足をプルプルしながら死に物狂いで辿り着いたので、そりゃもう鮮烈に覚えてますとも。
そんな白石峠は、ここから色んな方角へ分岐するため、道間違いに最も注意すべきポイントと言えます。
白石峠へ下ってきたら「白石車庫(白石バス停)」の道標を見つけて、東屋の左手側にグルっと回り、その先にある下山道へ進みます。
↑外秩父七峰縦走ハイキングコースとはここで道を違いますので、
これからは「白石車庫(白石バス停)」の道標が目印となりますのでご注意を。
白石車庫への下山道も、道幅はやや狭いですがよく踏まれていて歩きやすい道でした。
ある程度下ると沢沿いの道に出ます。
足元が濡れているところもあるので、滑らないようにしましょう。
登山道→林道と地面が変わっていき、やがて車道にぶつかりますのでここを左折します。後は完全に車道(舗装路)歩きです。
↑白石キャンプ場周辺まで下っていきますと、周囲に色とりどりの花が咲いていて賑やかな感じでした!
↓東秩父村の「村の花」である、ムラサキツツジも綺麗に咲いております。
↑見頃は過ぎつつありますが、花桃もイイですね~。
山の中はまだまだ寂しい感じですが、村の中では春を感じられて良かったです。
そして集落の中を下ると「白石車庫」へ到着です。
ここはイーグルバス(東秩父村路線バス)の終点で、ここからバスに乗り駐車場のある「皆谷バス停」や、電車の方なら「小川町駅」まで戻ることができます。
イーグルバスを利用する場合は、便数が少ない(平日4本・土日祝6本:H31年4月現在)ため念入りに計画を立てる必要があります。
私は当初から歩いて戻ると決めていたので、県道11号線を下っていきました。
徒歩で戻る場合、白石車庫から皆谷バス停(ヤマメの里公園駐車場)までは約3km、ペース次第ですが40分前後ってところです。
県道11号線は、暫く歩道がなくて道幅も狭いところがあるので車に十分注意して端っこを歩くようにしましょう。
途中から歩道があるので、そこまで行けば安心です。
そして、ヤマメの里公園駐車場に戻ってきてゴールです。
麓も相変わらず曇りで8℃くらいでした。寒い1日でしたね~。
好展望が期待できる山頂や、何度も交差する林道や車道とのルート選択、花が綺麗な麓の村歩き等々、魅力的な面白いハイキングコースだと感じました。
残念ながら天気に恵まれず本日は展望ゼロでしたが、静かな春山歩き&トレーニング山行だと割り切りました。
急坂や危険箇所も少なく、コースも体力レベルに応じて色々考えられるため、どなたでも楽しめる山域です(例:堂平山に近い剣ヶ峰駐車場からの、堂平山ピストンなど)
道標が随所に設置されているので安心感はありますが、道標だけを頼りに山に入るのは大変危険なので、必ず地図を持参してください。
装備に関しましては、足元はしっかりしていますし舗装路も多いので、トレッキングシューズ(軽登山靴)が歩きやすいでしょう。
ローカットシューズの場合は、少なくとも当店で販売しているような防水仕様で、登山道でも滑りにくいソールのをお選び下さい。
また、今回のように4月でも寒気が入ると寒い場合もありますので、サッと着れる防風ジャケットや、トレッキンググローブも用意しておきたいところです。
今度は大霧山含めた、比企三山縦走に挑戦したいですね!
その時は、晴れた日に登るぞ~!
大宮店 會田