2019年4月16日(火)
埼玉県の絶景スポット『関八州見晴台』にハイキングしてきましたのでレポート致します。
昨年5月の「黒山三滝トレラン」でも立ち寄りましたが、その時は天気に恵まれず、リベンジを心に誓っていました。
本当は冬に行くはずでしたが すっかり忘れていて この時期に。
「蜘蛛の巣地獄となる夏前に行かねば!」と、一年越しのリベンジ決行です!
◆今回のハイキングコース(+ドライブルート)◆
[アクセス(往路)] 国道299号線→県道61号線→直ぐ林道へ→高山不動尊駐車場
[ハイキングルート] 高山不動尊 ⇔ 丸山 ⇔ 関八州見晴台(760m※)
[アクセス(復路)] 高山不動尊駐車場→奥武蔵グリーンライン(飯盛峠方面)→林道梅本線→野末張見晴台(展望スポット)→県道61号線へ→帰宅
■今回はハイキングコースの軌跡以外にも、行き帰りのドライブルートもマップに表示してみました。全部表示すると煩雑になるので、各レイヤごとに切り替えて表示してみて下さい。
[ハイキングデータ] 距離:2.4km/累積標高(登り):236m/タイム:1時間30分(全行程)
※関八州見晴台の標高については、山頂標識には771.1メートルとありますが、山と高原地図や一部書籍では760mとの表記があるため、ここではそちらに倣います。
目的地である「関八州見晴台及び高山不動尊」へは、周囲の林道・登山道から複数のアクセス方法が存在するため、今回はマップ上にアクセス(ドライブ)ルートも入れてみました。
↑山頂直下にある「関八州見晴台入口」と刻まれた立派な石柱。
高山不動尊まで車で向かって、そこから関八州見晴台まで登る短時間で登れるお手軽コースで行きます。
ちなみに他のコースの一例としては、越生町の観光名所「黒山三滝」付近にある「黒山三滝無料駐車場」から向かうというのもあります。
こちらのコース詳細につきましては、昨年の「黒山三滝トレランレポ」をご覧ください(レポでは逆回りですのであしからず)
◆アクセス(往路)について◆
目的地の高山不動尊ですが、地図で確認して頂ければお分かりになる通り、ガッツリ山の中に存在しています。
まず高山不動尊に辿り着くのが一苦労だったので、アクセスについて少し書き記しておこうと思いました。
↑県道299号線からの県道61号線への右折ポイント。
往路は、国道299号線を秩父方面に進み、吾野トンネルを抜けたすぐ先の県道61号線との交差点を右折→すぐ先の分岐で高山不動尊への標識に従い左に伸びる林道へ、と進みます。
ナビやグーグルマップで調べた感じ、ルートにも出てきますし、各分岐に高山不動尊への案内標識があるので、このルートが一応メインなのでしょうか?
↑途中で見つけた高山不動参道の石柱。
「カーブ多し注意」との注意書きも。
高山不動参道の石柱がある分岐を左に入ると、直ぐに鬱蒼とした樹林帯の林道となります。
道幅も車一台分の幅しかなく、また道も一部で小石が散乱していたりとタフな林道走りが続きます。
↑こんな感じの道が続きます。
幸いにも対向車には出くわしませんでしたが、見通しが悪くて退避ポイントが少ないため、運転には細心の注意が必要です。
間違っても新車で来てはいけませんよ。
つづら折りの狭い坂道を上りきると、少し開けて周囲に建物が見えてきます。
左に高山不動尊への分岐がある↓このポイントに、駐車できそうなスペースがあったので、今回はここに車を止めることにしました。
後から知りましたが、このままもう少し坂道を上ったところに、もっと広い駐車スペースがありました。
◆ハイキングについて◆
駐車したところから左に伸びる舗装路(写真左)を歩いていくと、やがて頭上に「高山不動の大イチョウ」がドーンと姿を現します。
案内板によると樹高約37メートル、幹回り10メートル、根回り12メートル、樹齢推定800年。埼玉県指定天然記念物に指定されている巨木とのこと。
大イチョウの周囲に設置された階段を登っていくと、正面には、遠くからでも分かる立派そうな建物と、そこに続く急な石の階段が。
周囲には迂回できそうな感じの道もありましたが、折角なので階段を登りましょう。
奥行きがない狭い階段ですのでちょっと怖いです。下りでは使いたくないですね。
階段を登りきると、高山不動尊(正式には常楽院不動堂と言う)に到着です。
あれだけの林道を上ったところにあるとは思えないほど、立派な建物です。
一度焼失した後、幕末にかけて再建されたと案内板に書かれていました。
登山道ですが、高山不動尊の左手にある公衆トイレの横にあります。
↑よく整備された歩きやすい道です。
やがて林道(奥武蔵グリーンライン)に出ますので、直ぐ右手にある不動茶屋跡の反対側から、再び登山道に入ります。
↑写真撮るの忘れましたが、グリーンライン挟んで反対側に茶屋の跡地があります。今はわずかな骨組みを残すのみとなっています。
再び登山道の登りとなり、少し上ると正面に小高い丘のようなところが見えてきます。
(写真右)ここを登ると地図にもある「丸山」です。
山頂と言うよりかは小ピークで、巻くことも可能です。
丸山を過ぎてまた少し登ると、再び奥武蔵グリーンラインに出ます。
グリーンライン上を右方向に少し歩きますと、冒頭の方で掲載した「関八州見晴台入口」と刻まれた立派な石柱が右手に見えてきます。
↑この石柱の横から山頂への最後の一登りとなりますが、この横にも駐車スペースがあります。
「関八州見晴台」に最短で到達したい方は、ここに車を止めるといいでしょう。
石柱のあるところからだと10分程度で登れてしまうので、ドライブがてら登る方もいらっしゃるようですね。
(ここからだと、もはやハイキングとは呼べないほど短いです)
よく踏まれていて歩きやすい道ですが、登山道であることには変わらないので、ドライブがてら立ち寄る方も、歩きやすい運動靴でお越しください。
山頂直下の登山道では、両脇に沢山のツツジが!
開花状況はまだまだこれからって感じでした。ですが、このまま気温が高い日が続けば見頃はそう遠くないかもしれません。
そんなこんなで「関八州見晴台(760m)」に到着!あっという間でした。
開けていて東屋もあるので、休憩にはうってつけのスポットです。高山不動奥ノ院もあります。
関八州見晴台と言えば、関東平野や周囲の山々を臨む大展望!
↑南東側。
各方角には山名が記載された案内板が設置してあり、ここの展望の良さを伺わせます。
↓南東側では関東平野、奥には新宿副都心ビル群が一望!
↑副都心方面は靄がかかっていて見えにくかったのですが、東京スカイツリーも何とか視認できました。
より空気が澄んだ冬なら、もっと見やすいのかもしれませんね。
↓こちらは南側、丹沢方面です。うってかわって澄んだ青空です!
↑大山、丹沢山、蛭ヶ岳、檜洞丸など。
↓そして、ここの展望のメインとも言える南西方面!
伊豆ヶ岳や奥多摩方面、武川岳、大持山、小持山、武甲山などなど。
そしてこの青空なので、モチロンあの山も!?
↓富士山も、ご覧の通りハッキリ確認できました!
やっぱり富士山はカッコいいですね!
それと、言い忘れていましたが今回も早朝に登りました。この時期富士山をはっきり見たいなら、朝の方がいいのかもしれません。
朝はまだ寒い(本日は5度でした)ので、手袋や防風ジャケットをお忘れなく!
↓富士山より更に右手には、形が特徴的で、一目でそれだとわかる武甲山!
北斜面の削られっぷりが、ここからだと一目瞭然ですね。
↓更にその横奥には両神山も!
埼玉の名峰たちも、存在感があってイイですね~!
コチラは北側の、日光・赤城山・筑波山方面です。
北側は、木立がうるさく大パノラマとはいかないのがチョット残念ではあります。
赤城山にいたっては、姿が見えませんでした。
何とか写真に収めようとウロウロ。
薄っすらとですが日光の男体山、女峰山や、
↑日光白根山などを確認することができました(見づらくてすいません)
※ちなみに、北側の山名板には「200m程北西の地点から良く見えます」的な案内書きがあるのですが、それらしき地点に行きましたが、そこも木立がうるさくて見えませんでした。
ひとしきり景色を堪能した後は、登ってきた道を下山します。
不動茶屋跡まで降りてきたところで、帰りは試しに↓車道(舗装路)を使って駐車場まで戻ってみました。
↑車道は結構急な坂道でつづら折りになっているため、ハイキングで敢えて車道を利用する必要ななさそうです。
◆アクセス(復路)について◆
自宅への帰り(復路)は、折角なので違う道を運転してみました。
往路は飯能市の国道299号線→林道でしたが、この復路では奥武蔵グリーンライン→林道梅本線を経て、越生町側の県道61号線に抜けるコースをチョイスです。
↑先程掲載した不動茶屋跡がある分岐まで車で上がってきまして、この視点ですと左折して飯盛峠方面(不動茶屋跡方面)へ。
左折したら、暫くは奥武蔵グリーンラインという林道を走ります。
この道も車一台~一台半分の道幅ですが、ここ周辺の主要林道なだけあって、往路で走ったタフな林道よりかはまだ安心して走れました。
奥武蔵グリーンラインは、毛呂山町の鎌北湖周辺から東秩父村の定峰峠まで伸びる林道の総称でして、バイクやロードバイク乗りのツーリングや、自分を苛め抜きたいランナーの方々に愛される林道ですので、もちろん注意しながら運転しましょう!
飯盛峠の手前で、↓コチラの分岐ポイントに着きますので、ここで右折して林道梅本線に入りましょう。
↑右折の目印となるのは「林道梅本線」と書かれた標識や、反対側にある「山猫軒」と書かれた猫の形をした看板(写真赤丸の看板)などです。
林道梅本線に入っても、同様に道幅が車一台分程度の林道が続きます。
道中には「野末張(のすばり)見晴台」という展望スポットがあるので、車を止めて寄ってみることに。
↑飯盛峠方面から林道を下ってくると見える、道路沿いにある標識。
↓こちらは生越町方面から上ってきた場合に見える、立派な木の標識。
山と高原地図「奥武蔵・秩父(2018年版)」にも、展望マーク付きで名前が掲載されているスポットです。
運転していると周囲が開けて林道沿いに標識が現れるので、見落とすことはないと思います。
↓野末張見晴台は、林道から階段をちょっと登った先にある高台になっています。
足元は土の地面ですが、よく踏み固まれているのでドライブがてら立ち寄るには絶好のスポットと言えるでしょう。
ちなみに車は、生越町側(この写真で言えば奥)のカーブにある砂利のスペースに止めています。1~2台しか止められないので空いていてよかったです。
設置されていた案内板によりますと、学校林整備・活用事業の一環として周辺地域の学校の生徒さん達が協力して整備した見晴台で、標高は約634mで東京スカイツリーと同じ高さとのこと。
そして、肝心の景色はと言うと・・・・・・・・・・
おぉぉ~、イイ感じじゃないですか~!!
↑北~北西の景色。
北側は遮るものがないので、まさに大パノラマ!
写真だと薄っすらとですが、遠くの山々もご覧の通り見渡すことができました!
↑赤城山、日光白根山、男体山、女峰山など。
↓筑波山方面。
素晴らしい解放感ですね~。
↓こちらは北西側で、遠くに薄っすらと見えた谷川岳方面。
栃木・群馬方面の山々が一望できたのは思わぬ収穫というか、関八州見晴台で見えない(見えづらい)方角の景色を上手く補完してくれたのが良かったですね~!
反対側は埼玉、新宿・副都心方面です。
こちらでも遠くにスカイツリーを確認できました。
天気に恵まれたのもありますが、展望の良さは想像以上で、立ち寄って本当に良かったです。
野末張見晴台を後にしたら、後は林道をひたすら下って県道61号線との交差点まで出て左折。61号線を走って生越町の市街地方面へ抜けて帰宅しました。
↑平日で朝早かったので、結局車同士のすれ違いは起こりませんでしたが、それでも林道走行は神経を使うので若干疲れました。
※今回運転したルートも、上の方で掲載したグーグルマップに載せてありますので、参考にしてみて下さい。
前回の山行の展望があまりにもアレだったので、大展望を求めて約一年越しとなる関八州見晴台リベンジを慣行した訳ですが、天気にも恵まれ素晴らしい景色を楽しめました!
登る手軽さを重視して高山不動尊スタートにしましたが、ある程度距離も伸ばしたいのであれば、西吾野駅スタートや、黒山三滝や顔振峠、奥武蔵グリーンラインを絡めたロングハイクもおススメです。
逆に、関八州見晴台入口(立派な石柱のあるところ)の横にある駐車場を利用すれば、ものの10分で山頂ですので、ドライブがてら立ち寄るというのもアリでしょう(その場合も登山道ですので、少なくとも運動靴でお越しください)
今回は、ハイキングよりも林道の運転で苦労しました。
特に、往路で使った林道(高山不動参道)は、久々に痺れる林道走りでしたね。
運が悪いと、落石や倒木なんかもあり得る感じで林道は緊張しっぱなしでした。
復路で使った奥武蔵グリーラインや林道梅本線は、それに比べればまだ走りやすかったのですが、それでも道幅が狭い峠道であることには変わりないですので、運転には細心の注意を払って下さい。
林道梅本線の道中にある「野末張見晴台」は、関八州見晴台で見えない(見えにくい)北~北西方面の展望を上手くフォローしてくれますので、ぜひ併せて立ち寄ってほしいスポットです。
これから気温が上がると、このような埼玉県の低山は、蜘蛛の巣や虫、藪が厄介になりがちです。今後は防虫対策も必要になってくるでしょう。
景色を見るなら晩秋や冬もいいと思いますし、これからの時期は山頂付近のツツジも見頃を迎えるので、行くなら真夏以外が個人的にはおススメですよ!
大宮店 會田