2019年6月17日(月)
栃木県の隠れた名山『中倉山(1530m)』と『沢入山(1704m)』に日帰り登山をしてきましたのでレポートします。
前回の登山に続いてマイナーな山ですが・・・・・・・素晴らしい山でした!
■目次■
①前置きとコースデータ
中倉山と沢入山(そうりやま)は、栃木県日光市足尾町にある山です。
↑広域表示のマップで示した中倉山の位置。
実はこの山、私も度々お世話になっている昭文社の「山と高原地図」にはコースが表示されていない山になります。
そもそも私がこの山を登ろうと思ったのは、
山と渓谷社発行の[分県登山ガイド08 栃木県の山](小島守夫・上杉純夫・仙石富英 著/2018年7月1日初版)
を読んでいた際に目に留まり、興味がわいたのが始まりです。
↑今回は、該当ページをコピーして持参しました(山と渓谷社様に、表紙の掲載許可を頂いたうえで載せています)
よって、以降のコース等についての記述は、基本的にはこの[分県登山ガイド08 栃木県の山]に基づいたものとなりますので予めご了承ください。
また、登山コースには標識の類はほぼありません。山頂にある山名板くらいです。
登山道は明瞭ですが小屋もありませんし、現在地の確認が出来た方が安心ですのでGPSも併用するのをおすすめします。
↑スマートフォンが登山GPSになる便利な無料アプリ「YAMAP(ヤマップ)」を、私も実際に登山で利用しています。
有難いことにヤマップには、分県登山ガイド08[栃木県の山]とほぼ同じコースが表記されています。
コース表記がない山に行く場合や、意外と迷いやすい市街地付近の低山歩き等でも、現在地が直感的に把握できると相当安心ですので、ぜひ使ってみて下さい!
※注意点:お読み下さい※
今回の山のように、情報・データが比較的少ない場合は特に、登山レポートを書いているブログや登山記録を共有するサイトの個人の登山記録を参考にすることもあると思います。
ですが”その情報だけ”で、地図を持たずに山に入るのは大変危険ですのでお止め下さい。
(当日の登山道の状況がどうなっているか分かりませんし、実際にかかるコースタイムは、一人一人の装備・経験・体力等で全く異なるものになりますので、個人記録をそのまま鵜呑みにしないようご注意ください。)
他には、デジタル化が進んだとはいえ、電子機器はバッテリーの問題や不意の故障のリスクがありますので、紙の地図も持参することをおすすめ致します。
◆今回のコース紹介とコースタイム◆
銅親水公園駐車場⇔中倉山登山口⇔中倉山⇔孤高のブナ⇔沢入山 (ピストン山行)
◆コースタイム(実測値)
※健脚者による単独行、休憩もほぼ無し(各山頂数分程度停滞のみ)でのタイムです。
地図掲載時間よりもかなり早いタイムなので、参考にされる場合は、その点を十分注意して下さい。
ポイント | 到着時刻 | 備考 |
銅親水公園P | 4:30出発 | 15℃。やや風強い。 |
中倉山登山口 | 5:18通過 | 林道歩き。工事車両注意。 |
支尾根 | 5:49通過 | つづら折りの急登。 |
中倉山 | 6:19到着 | 8℃強風。景色良い。 |
孤高のブナ | 6:27到着 | 中倉山の象徴。 |
沢入山 | 6:57到着 | 7℃強風。とにかく寒い。 |
孤高のブナ | 7:39到着 | 帰りの稜線歩きが最高。 |
中倉山 | 7:44到着 | 10℃強風。 |
支尾根 | 8:10通過 | 樹林帯は無風で暑い。 |
中倉山登山口 | 8:30通過 | 13℃無風。数名とすれ違う。 |
銅親水公園P | 9:07到着 | 16℃無風。そこそこ駐車有。 |
【実データ】距離:14.1km/標高差959m/累積標高(登り)1220m
【実タイム(全行程)】4時間37分(銅親水公園P⇔沢入山)
【地図掲載タイム】4時間50分(中倉山までの標準タイム)+「孤高のブナ⇔沢入山」区間往復分※
※分県登山ガイドには、孤高のブナまでの記載しかなく「孤高のブナ⇔沢入山」区間の標準コースタイムは不明です。
実際に登ってみて、標準で往復1時間30分程度?だと勝手に推測しますが、くどいようで申し訳ありませんが、くれぐれもこれらの数値を鵜呑みにしないで下さいね。
②アクセス・駐車場について
今回の登山の出発点となるのは「銅親水公園(あかがねしんすいこうえん)」という足尾町にある公園の駐車場です。
日光・宇都宮道路「清滝IC」から国道122号線を経由して渡良瀬川沿いを北上すると、清滝ICから30分もかからないで到着します。
道幅はやや狭いところもありますが、起点としてはアクセスも楽で便利です。
↑銅親水公園駐車場:無料/20台程度/トイレ有り(銅親水公園内)
登山者以外にも、観光や公園利用者、釣り人など様々な方が利用している駐車場ですので、時間帯が悪いと止められない可能性もあります。
ちなみに電車利用の方は、駅からタクシーを使うか徒歩のどちらかになると思いますので、マイカー利用が一番便利な山ですよ。
登山コースの紹介の前にちょっとだけ、トイレ及び、銅親水公園について記載します。
↓駐車場にある案内図です。
銅親水公園自体は「銅橋」という橋を渡った対岸にあります。
↑駐車場から見た銅親水公園方面(見えているのが銅橋)
トイレも銅親水公園内にありますので、この銅橋を渡ってみました。
ここ銅親水公園周辺には、足尾砂防ダムという7段にわたる立派なダムがあり、水量豊富で轟音は駐車場まで響き、非常に迫力があります。
↑銅橋から見た足尾砂防ダム。
上流の三川(久蔵川・松木川・仁田元川)が合流してこのダムに流れ、ここから下流が「渡良瀬川」と呼ばれるようです。
銅橋を渡ると、銅親水公園に着きます。
こちらの写真に写っている建物が、足尾町や環境問題の歴史を学べる足尾環境学習センターで、ここに利用できるトイレがあります。
↑男性トイレ。向かいに女性トイレがあり、近くには水場や自動販売機もありました。
登山コースには道中水場や小屋は一切ありませんので、事前の準備が不可欠です。
③[銅親水公園P~中倉山登山口]区間
<4:30>駐車場を発って登山開始
駐車場から、車で下ってきた坂道を上って道路に出て、そのまま直進します。
直ぐに一般車両が通行できないようにするためのゲートがありますので、横からまたいで奥へ進んでいきましょう。
※4時30分スタートというこんな早い時間にスタートしているのは、登山道の状況が読めないからとか、朝の方が空気が澄んでいるとか色々理由はありますが、私の場合単純に朝が一番元気だから、というのが大きいかもしれません(笑)
舗装路を歩いていきますと道がカーブしていますので、そのまま久蔵川にかかっている橋を渡ります。
ちなみにこの時点での気温は、15℃前後で風が少し強いくらいでした。
私は暑がりなので半袖でスタートしましたが、一般的には長袖シャツや薄手のウインドシェルを着るくらいが丁度いい感じでしょう。
銅親水公園から中倉山登山口までは、一部砂利道もありますがほとんどが舗装路の林道歩きです。
日中はダンプやトラックなどの大型の工事車両も通るため、林道の通行には注意しましょう。
やがて松木川の横に出ますので、松木川を渡るためにここの分岐は左に進みます。
↑ここが地図上の松木渓谷分岐です。中倉山へは松木川を渡るため再び橋を渡ります。
松木川にかかった橋を渡り、
↑その先の分岐は左折です。
道なりに進んでいきますと、今度は仁田元川沿いの林道に出ます(仁田元林道)
朝にこのようなところ歩くのは、清々しくて気持ちいいです。
依然として舗装された林道歩きが続きますが、徐々に上り坂も増えていきます。
↑途中で井戸沢堰堤(井戸沢下流ダムと書かれた石碑もあり)を通過します。
道中では数頭の鹿を確認しました。熊も出てきそうな雰囲気です。
鹿が私の近くの林道を横切って山肌を勢いよく登っていったため、小石が落ちてきてちょっとビビりました。
④[中倉山登山口~中倉山]区間
<5:18>中倉山登山口通過
仁田元林道を小一時間歩けば、ようやく分県登山ガイドの地図で「登山口」と書かれたポイントに到着します。
標識はありませんが、林道に木を横たわらせていたり、登山口に赤テープや小ケルンがあるので、登山経験者ならぱっと見て直ぐ分かります。
さぁ、登りますよ~!
先程の穏やかな林道歩きとは打って変わって、道幅の狭い急登が最初から連続します。
最初はトラロープが所々張ってある道を登っていきます。
やがてガレた登りに変わります。
↑ここら辺はやや道が分かりにくい印象でしたが、足元ばかりではなく顔を上げて少し遠くを見ればルートは見えてきます。
更に登ると、今度は足元が黒土の柔らかい地面に変わっていきました。
同じ区間でも、めまぐるしく登山道の状況が変わるのが印象的ですね。
急登と言って差し支えない、ハードなつづら折りの道をひたすら登っていきます。
地面が滑りやすいので、雨が降った後とかは結構大変かもしれません。
<5:49>支尾根に出る。
↑2本のミズナラの木があたかも「ゲート」のような支尾根との合流地点です。
支尾根に出てもまだまだ急登は続きます。
クサリ場などの危険箇所はないので、体力勝負です。
やがて小ピークのようなところを迎えると、一旦道はなだらかになり、ようやく落ち着けます。
山と高原地図にコース表記がないワリにはよく踏まれていて、歩きやすく明瞭な道に驚きました。
樹林帯の中を進んでいくと、下の写真の分岐ポイントが現れます。
※写真では左ルート・右ルートと書いてますが、これは便宜上私が勝手に付けただけなのであしからず。
左ルート直ぐの木に赤テープが巻いてありますが「ヤマップ」は右ルートが表示されています。
では「分県登山ガイド」はと言うと、両方のルートが記載されていて、紹介文を要約するに「右ルートは景色がいい」的なことが書かれていたので行きは右ルートを選択しました。
※ちなみに左ルートは下山のところで後述しますが、そのまま樹林帯の中を最短距離で登る感じのルートです。
右ルートに入ったら、道幅の狭い道を登っていきます。
やがて視界が開けてきて、再び分岐が現れました。
ここを右にちょっと進みますと・・・・・・・・
切り立った岩場の展望ポイントがあります!
おぉ~、中々の開放感ですね~。下には歩いてきた林道も見えますよ。
左手には早くも日光の山々が見えています。
んー、男体山の頂上部は雲に隠れていますね。
場面が切り替わりますが、コチラは先程の展望ポイントから登山道に戻り、ちょっと登った先の、進む方向が変わる地点です。
ようやく大きく開けた道になったと思ったら、物凄い強風が吹いています。
尾根を再び歩いていくと、先程の樹林帯の中にあった分岐ポイントで分かれた左右ルートの合流地点がありました。
どちらもよく踏まれているし、帰りは左ルートで下ろうかなぁ。
山頂までもう少し。もう傾斜はキツくないです。でも風がキツいです。
⑤[中倉山~孤高のブナ~沢入山→下山]区間
<6:19>中倉山(なかくらやま:1530m)登頂!
↑山頂には木でできた山名板がありました。
中倉山からの景色は、360度の大パノラマ!
↑雲にかくれていますが男体山や手前に社山、右手には半月山が見えています。
その反対側(南西側)では、
↑おぉ~!富士山がハッキリ見えていますね~!!
手前の山々は秩父の山で、富士山より左手に見えるのは位置的に丹沢の山でしょうか?
コチラはこの後進む、沢入山へ続く稜線方面の景色です。
気温は8度で強風。正直写真撮るのもツライくらいですが、沢入山へ向かいますよ~!
沢入山へ向けて稜線を歩き始めますと、ちょっと進んだ先に中倉山を象徴するモノが姿を現します。
正面のコルになっているところに見えてきました。
<6:27>「孤高のブナ」到着。
足尾と言えば「足尾銅山」を連想する方も多いと思いますが、分県登山ガイドの言葉を借りるのならば、足尾銅山の精錬に伴う煙害などでここら辺一帯も草木が生えない禿山になってしまった過去があったそうです。
そんな過去にも負けず、周囲に仲間がいなくなって一本だけになっても毎年葉を生い茂らせているからこそ「孤高のブナ」と呼ばれるんですね。
孤高のブナは、やっぱりこんな感じのアングルですかね~!
このブナを見たいがために登る方も多いと思います。
孤高のブナを後にして、沢入山への稜線歩きを再開します。
↑孤高のブナの先に切り立った岩場がありますが、ここは裏手にヤセ尾根があるのでそちらを歩きます。
さっきみたいなところが連続するかと思えば、後はほとんど歩きやすい尾根歩きでした。クサリ場などもありませんでした。
↓この写真なんかは尾根を挟んで、左側と右側で植生の違いが顕著に現れていますね。
こうやって写真にすると何てことないように見えますが、実際は強風(体感ですが10mはゆうに超えていた)にあおられて、かなり厳しい状況でした。
よりによって防風・防水グローブを忘れてしまったので、指出しグローブで歩いていた私は、手がかじかんで辛かったです。
低体温症を久しぶりに意識した状況でした。
そんな強風にもめげず、登り基調の稜線を歩いていきます。
こういう時は防寒もそうですが、低体温症対策の一つとして行動食を多めに食べるようにしています。
ガレているところは、足元を崩さないよう足の置き場に注意しながらやや慎重に歩きます。
帰宅後にグーグルマップを編集していたら、沢入山手前に「波平ピーク」なるポイントがあることを知りました。
他の方々の記録を見るに、波平の髪の毛みたいな木を立たせてある小ピークってことらしいのですが、↑ここら辺のことだと思いますが、それらしきものを見た記憶はありませんでした。強風で吹き飛んだのかもしれません。
波平ピークから先は、距離は短いですが沢入山へ向けて最後の急登が待っています。
もうひと頑張りすれば・・・・・・・・。
<6:57>沢入山(そうりやま:1704m)登頂!
山頂には2つの手製の山名板と、三角点がありました。
沢入山山頂自体は木立が多少うるさく狭いので、景色を楽しむには向いてませんが、沢入山の前後の稜線から見える景色が素晴らしいので、余裕があるなら沢入山まで来ることをおススメ致します。
↑ちなみに、沢入山から更に奥へ少しだけ進んでいきますと、
↓ちょっと高くなったところから西側の景色を一望できます!
正面に見えているのは、この稜線が続くオロ山という山で、その右手奥には皇海山、左手に見えるのは庚申山ですかね。
<7:06>沢入山から下山開始。
沢入山山頂で手元の温度計見たら、7℃を記録していました。
相変わらず強風が吹いていて「山頂付近でゆったり~」なんて気にはとてもなれませんので、そそくさと下山を開始します。
この中倉山⇔沢入山の稜線歩きですが、登り基調の行きより、下り基調になる帰りの方がよりスケール感のある感じになります。
↑この風景、何となく、南アルプス南部ぽくない・・・・・・・・・・ですか?
今回撮影した中で、お気に入りの一枚。
この稜線が先へ伸びていく感じ・・・・・・・・・テンション上がりますね~!
そして道中の小ピークから遠くを見ると・・・・・・・・あれは筑波山!
北側(日光方面)は雲が多かったのですが、他の方角は晴れ渡っていたお陰で遠望できました。
富士山も遠距離ながら、これだけハッキリ見られるのは凄い!
今年は順調に、色んな山から富士山を見られています。
更に、都心方面に目をやると・・・・・・・・・あれは東京スカイツリーでは!?
ここから、直線距離にして100km以上は離れていると思いますが、結構しっかり視認できたのには感動しました!
とまぁ、こんな感じで沢入山からの帰りの方が色々見渡しやすくておススメです。
これらの景色のために、沢入山まで登る価値は十分ありますよ!
標高1500m程度の稜線で、このアルペンムードは本当に素晴らしいの一言でした。
<7:39>孤高のブナ到着。
ちなみにこの一帯の山では緑の再生に向けた取り組みが行われていて、徐々にではありますが緑が復活してきているようです。
<7:44>中倉山到着
気温は10℃で、少し風が弱まってきたので寒さからは解放されました。
名残惜しいですが稜線を後にして、分岐ポイントまで戻ってきました。
下りは左ルートを使ってみることに。
こちらのルートは、樹林帯の中の急登をひたすら下る感じでした。
ちなみに、この山はツツジ等のお花も咲く山のようですが、流石にもう終わってました。
距離的にはこちらのルートの方が短いと思うので、登りはやや迂回するが展望の優れた右ルートで、下りは最短距離の左ルートで、というのが個人的にはおススメですかね。
左ルートを下りきり、樹林帯の中の分岐ポイントまで戻ってきました。
後は登って来た道と全く同じですので、ササっと紹介していきます。
<8:10>支尾根から、中倉山登山口へ下る道へ
ミズナラの木にマーク見たいなのが付けてあるのが、丁度いい目印になりますね。
中倉山登山口までのつづら折りの急登は、下りでは更に滑りやすいので注意して下りましょう。
不安な方はダブルストックがあると大分安定しますよ。
<8:30>中倉山登山口通過
下山中に、数名の登山者とすれ違いました。
あとは、仁田元林道を下っていきます。
舗装路の林道歩きが結構長いですし、危険箇所も少ないのでハイキングシューズ(軽登山靴)で来て正解でした(ただし雪のない時期の登山に限る)
↑松木川にかかっている橋。
仁田元川→松木川→久蔵川と、川沿いの舗装路や橋を歩いて戻っていきます。
そして、ゲート横を再びまたいだら、
日中は大型車両が通るので、端っこを安全に通過していきましょう。
<9:07>銅親水公園駐車場ゴール
下山後の駐車場の気温は、16℃で無風でした。車は10台程度は止まっていたでしょうか。
これから登りに行く方も数名確認できましたし、若い方もいらっしゃるようなので、昨今のSNSの影響もあるのかもしれませんね。
データがまだまだ少ない山だと思うので、なるべく色んな写真や実際のコースタイムを今回は掲載してみましたが、少しでも参考になれば幸いです。
急登やヤセ尾根は一部あれど、クサリ場や危険箇所はほぼなくて思ったより道も明瞭で歩きやすかったです。
とは言え、登山道には標識はほぼ無くて、山と高原地図にもコースが掲載されておらず、更に小屋や水場もないことを鑑みますと、初心者の方のみで登るのはリスクが高いと思います。
登山経験のある方と一緒に、各自が地図(やGPS)をきちんと準備して、油断のないよう万全の体制で登ってください。
装備に関しましては、雪のない時期であれば、登山靴はマウンテンブーツよりハイキングシューズ(軽登山靴)や、トレッキングシューズ(軽登山靴よりはソールが硬いが重量は軽めのタイプ)の方が、林道歩きも含めて歩きやすいでしょう。
ウェアに関しましては、今回の私のように稜線上で風速10mを超えるような強風に見舞われると、体温が急速に低下して夏場の登山でも、低体温症になり深刻な状態に陥る可能性があります。
ゴアテックス🄬に代表される防水透湿素材のレインウェア(それに準ずるジャケット類)は、風も防いでくれますので、晴れていたとしても防風・防寒の観点からも必ず持参しましょう。
また、今回私は忘れてしまいましたが、冷えは末端からやってきますので、防風・防水グローブを、夏場の登山でも念のためザックに入れておくことをおすすめします。
今回の山行自体は、アルペンムードのある素晴らしい稜線歩きや、孤高のブナ、360度の大パノラマ及び東京スカイツリーや富士山まで見える遠望の良さもあって、とても充実した楽しい登山でした。
中倉山登山口から続く急登のつづら折りさえクリアできれば、稜線歩きはそこまでハードではないので、前述したようなリスクにしっかり対応できる装備・経験がある方ならぜひ一度登ってみて下さい!
また、何かご不明な点・ご質問がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい!
大宮店 會田