少し前になりますが、石川県の「白山」に登ってきました。
白山一帯は、石川・富山・岐阜・福井の4県にまたがる白山国立公園に指定されています。
また、信仰登山の歴史も古く、富士山、立山に並び「日本三霊山」のひとつにもなっています。
7月28日 夜10時 新宿バスタから夜行バスで金沢駅へ
翌朝6時 金沢駅から登山バスで「別当出合」(標高1260m)へ
8時 別当出合到着
白山には数種類の登山口と登山道がありますが、ほとんどの登山者が
この別当出合から「砂防新道」から「室堂」(標高2450m)へ登ります。
今回私は砂防新道からではなく、「観光新道」から室堂を目指しました。
観光新道は登り始めは少しキツいですが稜線に出てしまえば、たくさんの
高山植物を見ることができます。
白山は希少種は少ないものの、花の量がものすごいです。
まずはニッコウキスゲとコバイケイソウの群生
高山植物の中で私が一番好きな「ゴゼンタチバナ」(御前橘)
「ヨツバシオガマ」(四葉塩窯)
「ミヤマダイモンジソウ」(深山大文字草)
「ハクサンタイゲキ」(白山大戟)
「イブキトラノオ」(息吹虎の尾)
「タカネナデシコ」(高嶺撫子)
「クロユリ」(黒百合)
今回の山行で一番で驚いたのが、このクロユリの群生
お花の写真は以上になりますが、実際はもっとたくさんの種類の花が咲いていました。
写真を撮りながらゆっくり登り、14時半に室堂に到着。
宿泊する室堂山荘の自炊棟にザックをデポし、白山主峰の「御前峰」へ向かいました。
室堂から見た御前峰(2702m)
振り返ると、弥陀ヶ原と別山(2370m)
しかし、この日は朝からガスがかかったり、晴れたりの繰り返しで、御前峰へ登っている途中に雷がゴロゴロ・・・・・
予定では晴れていれば19時くらいまで明るいので、御前峰より先の大汝峰(2684m)や、御池廻りもしたかったのですが、あきらめて急いで小屋へ戻りました。
結局 雷雨にはなりませんでした。
空も綺麗に焼けました。(加工なしの画像です)
翌朝は御前峰でご来光を見るため、4時前に小屋を出発して40分ほど登ると御前峰に到着します。
宮司の方も一緒に登り、太陽が昇ってくる間、お話をされます。
そして、登山者全員と太陽に向かって感謝をし、万歳三唱をします。
残念ながら2日目も日の出の後すぐにガスってしまい、展望はなく、しばらくすると雨も降ってきたので、砂防新道より下山しました。
再び別当出合に到着すると青空が・・・・・(登山あるある)
白山は「白山アルプス」と言っても良いのではというほど、山々が連なり、とても奥深い山です。
立山や上高地と違って観光客の方がいらっしゃらない静かなところも魅力のひとつだと思います。
そして、小屋やトイレには「ゴミ箱」が一切置いてなく、ゴミはすべて持ち帰るというのがルールとなっています。
関東からは少しアクセスが悪いですが、とても素敵な山ですので、ぜひ行かれてみてください。
立川店 長山