◆はじめに◆
※このページの内容は、10月22日にアップ済みの⇒「安達太良山の紅葉情報(2019年10月21日(月)の様子)(リンク先)」の、登山レポート完全版となっております。
少し時間が空いてしまったので最新情報とまではいきませんが、よろしければご覧下さい。
2019年10月21日(月)
福島県にある日本百名山の一つ『安達太良山(あだたらやま:1,700m)』に、紅葉を求めて日帰り登山をしてきましたのでレポートします!
福島県の山なので(奥岳登山口まで)さいたま市からだと車で3時間はかかります。
若干遠いため、普段は”日帰り登山リスト”での序列は低めですが、今回は紅葉を求めて気合いを入れて行ってきました。
★「山頂の景色を見せて!」という方は⇒コチラをクリックで当該箇所にジャンプします。
★「くろがね小屋の紅葉を見せて!」という方は⇒コチラをクリックで当該箇所にジャンプします。
◆本日の登山コース◆
奥岳登山口(あだたら高原スキー場駐車場)~(ロープウェイ使わない)~薬師岳展望台~安達太良山~峰の辻~くろがね小屋~(下山は馬車道を選択)~あだたら渓谷自然遊歩道~奥岳登山口(あだたら高原スキー場駐車場)
<登山データ>
[距離]12.3km※
[累積標高(登り)]776m
[標準コースタイム]5時間45分※
※ロープウェイを使わず安達太良山へ登り、くろがね小屋を経て馬車道(林道)で下り、その後あだたら渓谷自然湯歩道で奥岳登山口へ戻る。という周回コースでのデータとなります。
(ロープウェイ使えばコースタイムを短縮可能で、累積標高値(登り)も400m以下まで抑えることができます)
安達太良山へはそれこそ四方から登山コースが存在しますが、今回はメインコースと言える「奥岳登山口(あだたら高原スキー場)」からの周回コースで登ることにしました。
↑安達太良高原スキー場の麓にある、奥岳登山口の大きな標柱。
人気の山かつ紅葉シーズンということで、日の出前の5時頃にスタートしました(それでも先行している方がいらっしゃいました)
早朝の気温は駐車場の所で6~7℃でしたので、防寒対策は必須です。装備に不安がある方は無理しないで下さい。
ちなみに、この奥岳登山口からのコース利用者が多いのは「あだたら山ロープウェイが運行されているから」という点が大きいでしょう。
ロープウェイを使えば標高950m(山麓駅)から→標高1350m付近(山頂駅)まで、所要時間10分程度で一気に高度を稼げます。
そして、そこから登り始めれば1時間30分(標準CT)程度で山頂なので、道中急坂も少なく初心者の方でも無理なく登ることができるのです。
↑あだたら山ロープウェイ山麓駅。
(悪天候・強風時等はロープウェイは運休になることもあります。公式HP( http://www.adatara-resort.com/green/ )を必ずご確認下さい)
奥岳登山口への駐車場は「あだたら高原スキー場駐車場」が利用可能です。
東北自動車道の「二本松IC」を下りて(渋滞していなければ)20分~25分で到着します。下道は一部狭いところもありますが、基本的にはセンターラインがある道幅の道路ですので、安心して運転出来ました。
スキー場の駐車場という事で相当数駐車できますが、紅葉シーズンは観光客の姿も多く非常に混雑します。
↑あだたら高原スキー場(第一駐車場)の8時台の様子。平日だと言うのにこの賑わいようには驚きました。バスもきていました。
駐車料金は普段は無料ですが、10月の土日祝は有料になる場合もあるようで、こちらもHP等で事前にチェックしておくといいでしょう。
第一駐車場に車を止めて、着替えと準備体操を済ませたら登山開始です。
ロープウェイを使わない方は、第一駐車場から真っ直ぐ伸びる林道へ進みます。
※見やすいように下山後に撮影した写真が、この先も2枚ほど続きます。
右手にスキー場のパトロール室やスキー学校の建物を見ながら、林道を進んでいきます。
パトロール室の建物横には登山ポストがありますので、忘れずに登山届を出していきましょう(webでの提出もおすすめですよ)
スキー学校の建物を過ぎると、最初の分岐があります。
右に曲がると直ぐに「あだたら渓谷自然遊歩道」という散策路に入ることができますが、往路では一直線に安達太良山を目指すため、ここは直進しました。
※あだたら渓谷自然遊歩道は下山時に歩きました。
いきなり真っ暗な写真に変わりましたが、ここからは実際の登っている時に撮影したものを掲載します。
ヘッドライトの灯りを頼りに、ひと気のない林道を一人で登っていきます。
辺りは真っ暗闇でとても静かですので、ちょっとした“草木のざわめき”にも過敏に反応する自分がいます。
怖さも勿論ありますが、感覚が研ぎ澄まされる(気がする)ので暗闇歩きも案外嫌いじゃないんです(笑)
林道を進むと次の分岐が現れますが、ここは標識を頼りに左折して、薬師岳経由で安達太良山へと進みます。
↑この分岐にあった標識。
※ちなみにこの分岐をそのまま直進すると、勢至平を経由してくろがね小屋方面から登る、反時計回り周回コースとなります。
ここからは、あだたら高原スキー場の作業道(脇道)みたいなところを登っていきます。
ゲレンデ内に入らないように、ロープが張ってあるところも一部でありました。
やがてロープがない、幅広いゲレンデ?直登になります。傾斜もそこそこあります。
周囲がまだ暗いので、こうも幅広いとコース取りに迷う一幕もありましたが、標識やそれっぽい踏み跡を探しながら登っていきました。
ゲレンデを登り詰めたら、ようやく登山道に入ります。
木の階段や土嚢なども設置されていますが、粘土質の非常に滑りやすい地面に加えて、泥濘が多くて思ったより苦戦しました。
反時計回り周回かつロープウェイを使わない方は、ここを下りで利用することになりますが、転倒のリスクがかなり高いので注意が必要です。
進む方角が変わると次第に上空が開けてきて、雰囲気が一変します!
ここまで来れば、先程よりも傾斜が緩やかになりますし、視界が開ける分気持ち的にも大分違います。
登っている最中にふと振り返ってみると、ダイナミックな山肌の紅葉が見られました!
写真にすると薄暗い分伝わりにくいのですが、樹林帯登り後のこの開放感は素晴らしかったです!
↑道中に振り返って撮影。
更に登ると、大きく開けたところに出ます。
ここは「薬師岳展望台(薬師岳パノラマパーク)」と言われる、薬師岳の山頂部です。
↑薬師岳の標柱。
薬師岳展望台からは、安達太良山の山並みや山肌の紅葉を一望できます。
あだたら山ロープウェイの山頂駅から5分程度のところなので、観光客の方も来ることができるスポットになっています。
↑薬師岳展望台から臨む安達太良山方面(赤矢印が山頂部にあたる通称「乳首」)
薬師岳展望台からは、東側の開けた景色も楽しめます。
麓にはロープウェイ山麓駅が見えていて、この写真だと暗いですが、ロープウェイが通っているところの山肌の紅葉も結構進んでいました。
↑時間が合えば、ここで日の出を迎えるのも面白そうですね。
薬師岳展望台から少し進むと「この上の空がほんとの空です」と書かれた標柱がありました。
↑この一節は高村光太郎の詩集「智恵子抄」のものらしいです(詳しくないので、気になる方は各自お調べください)
薬師岳展望台から先は、しばらくなだらかな樹林帯の道が続きます。
ロープウェイ山頂駅への分岐から先では木道が敷かれていて歩きやすく、ここはハイキング気分で歩くことができます。
↑紅葉を探しながら歩きます。
先程までの登りで汗をかいていたので、なだらかな道に変わったことで若干体が冷えてきました。
身体が冷え切ってしまうと活動に支障をきたしますので、手袋やジャケットのフードなどで対策します。
歩きやすい木道が終わったと思ったら、途端に泥濘が。
↑直近の天候次第ではありますが、こういうところはローカットシューズだと大変なので、くるぶしまで覆える登山靴で登ることをおすすめ致します。
↓その先で、また周囲が開けたところに出てきて「表登山口・仙女平分岐」を抜けます。ここの分岐はそのまま直進です。
↑その後は、山頂まで登りが続きます。
山頂までの登り区間は、火山らしく岩がゴロゴロしていますが、そこまで急でもないですし危険箇所と呼べるところもないので、ペースを守れば特に問題ないと思います。
↑こんな感じの景色を横に見ながら登っていけるのは、精神的にも励みになりますね!
更に後ろを振り返ると、日の出を拝めました!
正直今回は、天候が不安定で行く山の選定に相当頭を悩ませましたが、安達太良山にしてよかったと思える瞬間でした。
山頂(乳首)が、ハッキリと見えてきました!もう少しです。
目標地点がこれほど分かりやすい山も珍しい?!
山頂(乳首)直下まで来ました。
火山らしい荒涼とした風景が広がっていますが、そのお陰で周囲は開けていて広場になっています。
↑山頂部直下にある標柱。
ちなみにさっきから「乳首」と書いてますが、これは安達太良山が、山頂部の形状から「乳首山」という愛称でも親しまれていて、山と高原地図にも乳首と書かれているためですのであしからず。
山頂へは回り込むように登っていきます。
とりあえず目についた左手のハシゴから登りましたが、混雑時は人の流れを見ながら登ることになるでしょう。
安達太良山(1,700m)に登頂です!
何だかんだで結構いいペースで突き進んだので6時台での登頂となりましたが、気温は5~6℃と寒かったです。風は弱かったので助かりましたが、強風時は長時間の停滞は厳しいでしょう。
ちなみに山頂部(乳首)は岩石だらけでそこまで広くないので、混雑時は落ち着いて写真を撮るのも難しいかもしれませんね。
そんな山頂では、360度の大パノラマが待っています!
↑東側の景色。ご来光~。
↓南側の景色。
手前に見えるのは和尚山。
↓西側の景色
正面奥に、これまた福島県を代表する山、磐梯山。
↓北西の景色
右奥には西吾妻山、正面奥には薄っすら飯豊連峰も。
↓北側の景色
正面奥に見えるのは蔵王連峰。
↓これから下っていく、峰の辻・くろがね小屋方面をズームで。
くろがね小屋方面の谷はいい感じで紅葉しているようです!
これは期待がもてますね~!
とまぁ、久々に快晴と呼べる天気にあたり、山頂からは360度見渡せて素晴らしい景色を堪能できました!
紅葉以外のシーズンでも、山頂の景色だけでも十分お釣りが来ますね!
周回しながら下山するため乳首から下りて、先程まで登ってきた道を少しだけ戻ります。
↓ここの分岐を左折して、峰の辻経由でくろがね小屋へ向かいます。
↑分岐にある標識。
山頂からくろがね小屋の紅葉がいい感じなのを確認済みなので、ウキウキで下っていきます。
ルートを外れて、高山植物を踏み荒らさないように注意です。
最後にちょっとだけ登り返せば「峰の辻」と呼ばれる分岐です。
ここも開けていて四方に分岐するところなので、標識や地図(GPS)でしっかり確認して、進むべきルートを間違えないようにしましょう。
峰の辻からくろがね小屋までは、ほぼほぼ下りっぱなしです。
そこまで急ではないですが、岩や石でつまづかないようにしましょう。
ここら辺で、くろがね小屋方面から登ってきた登山者と、何組もすれ違うようになりました。皆さん朝からお早いですね~。やはり人気の山なだけはあります!
もうあと1時間スタートが遅かったら、山頂もそれなりに賑わっていたかもしれません。
くろがね小屋へは谷に下りていく形になるため、紅葉した山肌を正面に眺めながら歩くことができます。
登ってくる方が原則優先なので、狭い道では時折譲りながらも下っていくと、硫黄の匂いがしてきてくろがね小屋が見えてきました。
↑くろがね小屋に到着しました。
温泉があることでも有名な人気の山小屋ですが、今後建て替えが予定されている様です(くろがね小屋HPをご確認ください)
今回はくろがね小屋には立ち寄らないため、小屋の横の砂利道を歩いて奥岳登山口へと戻っていきます。
少し進み、木々がないところに出ますと・・・・・・・・・・、
おぉ~!見事な紅葉ですね~!!
今年の紅葉は例年より若干遅め?のようで、私が登った時にくろがね小屋周辺が見頃と言える状態だったと思います。
※紅葉はその年の気象条件等により見頃が前後しますので、最新情報を必ずご確認のうえお越しください。
左手に紅葉を楽しみながら進むと、分岐があります。
ここはそのまま道なりに直進すれば、奥岳登山口方面へ進めます。
分岐を左に行くと、塩沢登山口方面になります。
道がちょっと登りになったところで試しに振り返ってみたら、これまた素晴らしい景色を見られました!くろがね小屋と谷の紅葉の対比が何だかイイ!
いい時期に登ることができてよかったです。
あとは、勢至平を経由して奥岳登山口(駐車場)へ戻るだけです。
道幅が広くなだらかな道が続きます。
この時間帯(7時台)にここを下山されている方も多くいらっしゃいました。
少し歩くと「勢至平分岐」に着きます。
この分岐と「峰の辻」が一本の登山道でつながっており、くろがね小屋を経由しないで周回することも可能なのです。
ですが、少なくともこの時期に、紅葉が見事なくろがね小屋周辺を回避するのは勿体ないと思います。
勢至平分岐を抜けると緩やかに下っていき、また分岐が現れます。
ここの分岐では「旧道(登山道)」と「馬車道(林道)」のどちらかを選択する形となりますが、最終的にはこの2つの道は再び合流するのでお好みでOKです。
2つの道の違いですが、
・距離は短いが、道幅が狭くて足元が悪い(泥濘)場合がある「旧道」
・距離は伸びるが、道幅が広くて歩きやすい「馬車道」
「どちらを選んでも奥岳登山口方面へ下山できます」と、ここの標識には書いてありました。
分岐に着いたときは「旧道で下ろう」と思っていたのですが、いざ足を踏み入れて見たら泥濘が物凄かったので「ここまできて転びたくない」と思い、直ぐに引き返して馬車道で下ることにしました。
馬車道は、つづら折りの林道を下っていく道なので歩きやすくて安心感があります。
やや単調さも目立ちますが、旧道の状態が悪いからなのか、または紅葉を期待してなのか、思ったより馬車道を利用する登山者も多かったように感じました。
ちなみに旧道と馬車道は、途中で何度か交差をします。
私はひたすら馬車道歩きに徹しましたが、気分や状況次第で道を変えてみるのも有りでしょう。
それと、馬車道は山小屋や温泉の管理車が通行する道でもあるので、車に遭遇した場合は無理をせず、安全なところで立ち止まってやり過ごすようにしましょう。
(写真左)旧道と馬車道の再合流地点を通過。
(写真右)合流地点から少し下って、鳥川橋を渡った先の分岐で気になる標識を見つけました。
「磐梯朝日国立公園 あだたら渓谷自然遊歩道」と書かれています。
この自然遊歩道は「山と高原地図」や「YAMAP」等にもきちんと登山コースとして掲載されており、そのまま奥岳登山口(駐車場)手前に出られるため、折角ですのでこちらで戻ってみることにしました。
↑「景観に優れた烏川(からすがわ)沿いに整備された、1kmの自然探勝路」みたいな説明が書かれていました。
所要時間としては、そのまま林道で戻る場合とそこまで大差はないと思います。
下流側から歩いて来られる方もいらっしゃいましたし、風光明媚なところなので、上手く登山コースに組み合せてみましょう。
↑木道も整備されています。
これまたいい雰囲気ですね~!
安達太良山登山は、色んなところを歩けて楽しい!
↓途中にあった「昇龍の滝」です。 渓谷美とはまさにこのこと!
周囲の木々は若干色付き始めてはいますが、この渓谷全体を通して見れば、紅葉の見頃はもう少し後(10/21視点で)という印象でした。
↓「魚止滝」です。エメラルドブルーの滝壺が美しい、綺麗な形をした滝です。
風光明媚な渓谷歩きが楽しめる自然遊歩道ですが、木道ではない所はぬかるんでいたり、滑りやすいところもありましたので油断は禁物です。
ハイキングコースとしても実に有意義な道ですが、直近の天候次第ではスニーカー等では厳しい場合も考えられます。ハイキングでも防水の靴や登山靴の方が安心でしょう。
足元が濡れるので、ロングスパッツを装着するのも有効ですね。
最後に少しだけ登り返して自然遊歩道を歩き終えると、あだたら高原スキー場のスキー学校裏手に出ます。
出発時に、最初に通過した分岐付近です。
↑あだたら渓谷自然遊歩道の下流側(スキー場側)からの入り口(振り返って撮影)
後は、この分岐を左折して駐車場に戻ればゴールです。
この時間(8時台)ではロープウェイの始発もあるため、多くの方が行動していました。ロープウェイを使わないで登る方もそれなりにいらっしゃいましたよ。
↑写真には写っていませんが、駐車場に戻る少し手前左手には、日帰り温泉施設「奥岳の湯」もありました。
下山後直ぐに、汗や汚れを洗い流せるのは嬉しい限りですね(私は営業時間前に下山したので利用しませんでしたが)
登山が楽しい紅葉シーズンですが、天気に恵まれずやきもきしていた中で、思い切って福島県まで行って好天に恵まれたので本当に良かったです。
こうしてレポートを書いていると、改めて安達太良山という山は、
・コース選択が豊富かつ、ロープウェイや山小屋もあるので初心者の方でも安心感がある。
・山頂での景色は申し分なく、開放感のある開けた登山道や、あだたら渓谷自然遊歩道の渓谷美や滝もセットで楽しめる。
・くろがね小屋をはじめ、温泉施設が豊富で登山口(奥岳登山口)にあるのも便利で良い。
・(時期が合えば)紅葉は申し分ない。
などなど―。「登山の醍醐味」がコンパクトに詰まった山なので、多くの方が登られるのも頷けます。
このようにとても人気な山ですので、曜日や時間帯、シーズンによっては非常に混み合います。少しでも静かに紅葉を楽しみたいのであれば、早朝登山もおすすめです。
(ご自身の体調やパーティーメンバーとご相談のうえ、無理のない範囲で計画してください)
装備に関しましては、
天候が悪い日が多いと登山道は泥濘や水たまりが至る所に出現するため、防水でくるぶしまで覆える登山靴(ハイキングシューズでOKです)の方が安心して歩けます。
特にロープウェイを使わずに周回する方は、スキー場脇の登山道の状態が悪いと特に滑りやすいのでご注意下さい。
ロングスパッツを装着している方も結構多かったですし、不安な方はトレッキングポールもうまく使って、体を支えながら滑らないようにするといいでしょう。
10月下旬いうことで、この日は早朝の気温は場所によりますが、5~7℃と寒かったです。
登っている最中は体が温まり汗をかくこともありますが、安達太良山は道中になだらかな平坦部も多いため、そういうところで体が冷えてしまいがちです。
厚手のウェアを一枚着るよりは、細かな体温調整ができるように薄手~中厚のウェアを重ね着してその都度着脱したり、汗冷えを防ぐアンダーを有効活用するとよいでしょう(私はミレーのドライナミックメッシュを愛用しています)
指先や耳や鼻の冷え対策も重要です。
防寒・防風グローブや、顔を覆えるもの(ネックウォーマー、Buffや耳あて)も忘れずに持っていくようにしましょう。
それと、難易度が低い山ではありますが、地図(YAMAPなどのGPSも併せると◎)とコンパスは必ず全員が持参し、早出早着を心がけてください。
日没が早まっていますので、もしもの時のためにヘッドライトもお忘れなく!
紅葉が終われば、そう遠くないうちに冬山登山の世界になりますので、必ず最新の情報をご確認の上、無理のない安全登山を心がけて安達太良山登山をお楽しみください。
大宮店 會田