こんにちは、松本店の酒井です。
もうすぐ6月、山の新緑と残雪が美しい季節ですね。
去年の6月下旬に針ノ木大雪渓を越えて針ノ木岳を登りましたが、山頂から見た立山の残雪と黒部ダムの新緑はとても美しく、鮮明に覚えています。と言うかまた行きたい。
そんな訳で、去年僕が旅した、6月の針ノ木岳の旅程を写真で見返してみましょう、よかったらお付き合いください。
※掲載した写真は全て2019年6月25日に撮影したものです
スタート地点は信濃大町、扇沢駅。
立山アルペンルートの始点だけでなく、爺ヶ岳や針ノ木岳への入山口にもなっている、北アルプスの登山基地です。
扇沢駐車場に車を止め、初見だとちょっと判りにくい入山口から道路脇を登っていきます、判らなかったら扇沢ターミナルの人に聞いてみましょう。
森の中を歩くこと約一時間。大沢小屋に到着。ここから少し進むとついに北アルプス3大雪渓の一つ、針ノ木大雪渓が現れます。新緑と残雪が眩しいですね。
雪渓の入り口付近は斜度も緩いですが、登るにつれて厳しい急登になっていきます。早めにピッケルを出しておきましょう。
雪渓を進み、マヤクボ沢雪渓との合流地点につきました、山頂も見えてきましたね。眼前に急登が見え始めたので、僕はここで12本アイゼンを装着しました。
雪渓上部、厳しい急登が続き、息を切らしながら登っていきます。辛いですが、針ノ木小屋まではあと少しです。
無事に針ノ木小屋まで到着。既に景色がヤバいです。最高です。槍ヶ岳見えてますよ槍ヶ岳。少し休憩し、テンションが最高潮に達した辺りで、いよいよ針ノ木岳山頂に向けて出発します。
針ノ木小屋を出発してすぐに、最高潮に達したテンションを打ち砕く景色が現れます。厳しい岩場が続くため稜線上の通過は難しく、トラバースしようにも急斜面に張り付くように残る雪渓。おまけにこの日は雪も固め。
どうしよう、これ…
噂には聞いていましたが、まさか6月下旬でこんなに残ってるとは…ここまで来て目の前のピークを踏まずに帰るのも悔しいですし、手元には愛用してきたピッケルとアイゼン。という事で残雪期針ノ木岳の鬼トラバースに挑戦することにしました。
雪渓上にはトレースもカットされた道もなく、落ちたら止められないかもと思わせる斜度…アイゼンの前爪とピッケルをフル活用して、ところどころ横ばいに進んでいきます。
少し斜度が緩む場所もありますが、基本は急な斜度の雪渓トラバース。20分ぐらいひたすらカニ歩きして長いトラバースをようやくクリア、目指す山頂はもう少しです。
無事に針ノ木岳登頂!眼前には残雪を纏う立山連峰の雄大な姿、そして新緑の黒部ダム。最高の景色に、しばしザックを置くのも忘れて立ちつくしてしまいました。
北アルプス南部もくっきり見えていますね。
黒部ダムには遊覧船がプカプカ。
登ってきた針ノ木大雪渓を見下ろします。鹿島槍ヶ岳や五竜岳といった後立山連峰は残念ながら雲の中。また次回ですね。
最高の景色の中で早めの昼食を食べ、気が付けば1時間以上も山頂に居てしまいました。
12時を回る前に下山開始。またあの鬼トラバースを通過するのは気が引けます…が、何とかクリア。
雪渓をサクサク下山。残雪の雪渓は滑るように下山できるから楽しいです。
新緑を楽しみつつ、無事に下山。
お付き合い頂きましてありがとうございました。今回の写真山旅も無事に終了です。次に残雪期の針ノ木岳へ行くときはテント泊で、鬼トラバースはスコップでゆっくり道を作りながら安全に行きたいですね…(笑)
石井スポーツ松本店 酒井
追記、この時に撮影したカメラ機材はコチラのブログで紹介しています。
ヨドバシドットコムではお家に居ながら登山用品もお買い求めいただけます、是非ご利用くださいね。