皆さんこんにちは、石井スポーツ松本店の酒井です。久々の松本店ブログですね。サボっていた訳ではなく、登山とスキーでお仕事で忙しかったのです。
2021年4月15日、黒部立山アルペンルートが北アルプスの向こう側、富山県まで無事に開通したこの日、バックカントリースキーを楽しむ為に室堂から雄山へ登り、そして黒部ダムまで滑ってきました、その山行日誌です。
朝の6時に扇沢バスターミナルに到着、駐車場で準備を整え、7時半の始発を待ちます。200人以上が始発便に並んでいたでしょうか?皆さんウキウキでしたね。TVカメラの立ち並ぶなか、いよいよバスが出発。室堂へと向かいます。
扇沢からは電気バス、ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスと都度4回乗り換えて、黒部ダムを渡り山の中を突っ切っていきます。来るたびに思いますが、こんなところにインフラを築いた先人たちには頭が上がりません。
そして室堂へ到着。そこは一面の銀世界。
登る人、滑る人、泊まる人、雷鳥を探す人、散策の人。それぞれが、様々な思いを胸に室堂を歩き出します。それが出来る立山という山域が、僕は本当に大好きです。
さて、僕は滑る人。雄山から黒部ダムへの大滑降を目指し、いざ山頂へ。
雄山へは、一ノ越を経由して向かいます。
一ノ越到着、御山谷が見えてきました。ここも黒部ダムへ向かう際の人気滑走ルートですが、今日はここからではなく、雄山山頂からの滑走を目指します。
一ノ越から雄山までは、雪と岩の急なミックスルート。ピッケルとアイゼンを装備し、スキー板を担いで登ります。朝は雪も非常に硬く、滑落に要注意です。
一ノ越から小一時間で雄山に無事登頂!北を向けば剱岳、西を向けば富山湾、東を向けば後立山連峰、南を見れば槍ヶ岳。四周どこを見渡しても、超がつくほどの絶景です。
いつまでもこの絶景を見ていたいところですが、今日は日帰り。太陽で雪が緩み、良い状態になったのを確かめた後、山頂から御前沢にドロップインします。山頂からは40度程度の急斜面、とても緊張します。しかし急斜面は長くは続かず次第に緩やかになり、気持ちの良いクルージングが楽しめます。
最高の景色を堪能しながら、だれもいない大斜面をまったり滑る、バックカントリーの醍醐味ですね。
このまま、いつまでも御前沢を気持ちよく滑っていたい所ですが、このままいくと滝が出てきてどん詰まり。ある程度のところでタンボ平へ向かってトラバースします。
トラバースを終えると、黒部ダムが見えてきました。ルート図に載っていたトラバース地点よりも、ちょっと早かったかも…?バリエーションチックになりましたが、それでもまったく問題なくタンボ平へ滑り降りていきます。
緩やかで広大なタンボ平、絶景です。ここを滑り降りるのも最高の体験ですが、ストップ雪や雪付きが悪い時は最悪の体験が出来そうです(笑)
あっという間に黒部平へ。雪が無い時はここからケーブルカーに乗っていきますが、今日は大丈夫そう。せっかくなんで黒部ダムの近くまで滑ってみましょう。
短いツリーランの後、ダム付近まで滑り終えました。ここから板を外し、歩いて黒部ダムを目指します。雪が多い年だと、ここの歩きも苦労しそうな感じですが、今日は夏道を快適に歩いて行けます。
かんば谷橋を渡り、無事に黒部ダムへ到着。雄山の山頂から一時間弱、スキーだとあっという間です。
そんなこんなで、あっという間に扇沢へ。山頂から黒部ダムへ標高差1500m、最高の大滑降でした。今度はテント持参で、雷鳥沢を中心に滑り倒したいですね
追記
今回の山行で、滅茶苦茶日焼けしました。
そして後日、別の山で、すれ違い時に挨拶した方に
(日本語お上手ですね)と褒められました。
ワタシニホンジンデース、ハハハハ
やはり残雪期、一番紫外線の強くなる時期に、白銀の立山でノーガード戦法は宜しくありませんでした…。酒井のようになりたくない人は、日焼け止めを塗りましょう。
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石井スポーツ松本店 酒井