石井スポーツが毎年、カスタムフェアに先立って皆様にお届けする最新スキーギアカタログ『Sieger(ジーガー)』。今年の『Sieger』では、今までの「Sieger AWARD」にかわり「BEST BUY」を設定、石井スポーツが特におすすめするモデルに与えています。今回注目するのはスラロームカテゴリーのBEST BUYモデルです。
男子165cm以上、女子155cm以上というスラロームのFISルールは長年変わっていませんが、ここ2〜3年、SLスキーは大きく変化。タイムアップを図るうえで見逃すことができないカテゴリーになっています。変化の原因は、スラロームのポールセットがよりテクニカルになっていること。それに確実に対応しながら、コンマ1秒でも速いタイムをたたき出すために各メーカーが数々のテクノロジーを投入しています。ルール上は10年前のモデルでもなにも問題ありませんが、タイムを求めるのなら間違いなく最新モデルを使ったほうがいい。それが現在のSLモデルです。
【ROSSIGNOL HERO ATHLETE FIS SL(R22)】
現在のポールセットに対応する滑りを
幅広いレーサーに可能にする
「『Sieger』の全テスター、そしてユーザー試乗会でも高い評価を得たスキーです。現在のテクニックの主流は、フォールライン付近でコンパクトにエッジングを決め、ターン後半、すばやくターンから抜け出すものですが、従来どおりの滑りでも現在のテクニカルなポールセットに対応できることが特徴です。幅広いスキーヤーに対応してくれる万人向けの一台といえるでしょう」(カンダコンペカン佐藤孝幸店長)
【FISCHER RC4 WORLDCUP SL MEN M/O-PLATE】
フィッシャー独自の形状が
タイムにつながる最新の滑りをもたらす
「ロシニョールと同様に、全テスター、そしてユーザー試乗会で高い評価を得たモデルです。トップが細くて、テールが広い独特な形状をいち早く取り入れたモデルで、この個性的な形状が現代のポールセットに確実に対応することを可能にしています。自分の滑りのイメージを少し変え、コンパクトにエッジングを決める滑りを意識することで速いタイムが出るスキーになるでしょう」(カンダコンペカン佐藤孝幸店長)
スラロームモデルではBEST BUYを獲得した2機種に加えて、もう1機種注目すべきモデルがあるという。それがフォルクルのレースタイガーWCコンプSLです。
【VÖLKL RACETIGER WC COMP SL】
本格レーサー向けの性能を
一般レーサーでも体感できる一台
「サイドカーブやスキー全体の形状を現代的なものに仕上げ、テクノロジー的にも、構造的にも本格的なレーサーを対象とするにふさわしい仕上がりになっている一台です。そのぶん乗り手を選ぶ傾向はありますが、そうしたタイプのスキーにしては対象範囲は幅広く、条件が合えば一般レーサーでもその性能を体感することが可能です。体格がいい方、メインとするレースがハードな斜面でポールセッティングもむずかしい方なら、一般レーサーでもタイムが出せる一台だと思います」(カンダコンペカン佐藤孝幸店長)
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毎年、着実に進化を遂げるレーシングスキー。そのなかでも特に進化の度合いがめざましいSLモデルを『Sieger』では11モデル紹介しています。そのテスト結果を参考にして、今季の相棒選びをしてください。