信越五岳トレイルランニングレースに初めて挑戦する方、完走を目指す方へ

2021-07-18

信越五岳トレイルランニングレースに初めて挑戦する方、完走を目指す方にむけて、それまで50kmのレース(斑尾高原トレイルランニングレース2015)が最長のトレイルランニングレースであったアートスポーツ本店スタッフ・細田が信越五岳トレイルランニングレース110Kを完走できた経験とポイントをまとめてみました。
ぜひまずは初完走を目指すという方は参考にしていただければと思います。

コース編・装備編・エネルギー補給編の3編にわけてご案内します。

まずはコース編です。

私が走ったのは2016年大会。以降回数を重ね、必携装備品が加わり(2016年はありませんでした)、コースも前半と戸隠エリア、ゴールエリアなどに変更があり、まだ走っていないコースもあるのでその点はご了承ください。

当日の天気予報は曇り時々雨。雨雲レーダーを見ると、日中は雨雲が長野・新潟一帯を覆っていますが、夕方は雨がやんでくる予報です。

スタート~バンフ(19km)
①スタート時間となる朝5:30はすでに朝日があがり、斑尾山が望めます。例年の気温であれば、雨が降っていなければウィンドシェルは不要です。
着て走り出すと、スキー場ゲレンデの登りが続くのですぐ脱ぐことになるでしょう。スタート前までザックの上からウィンドシェルを羽織りながら、冷えないようにしてスタートコールがされ、ゲート前に並んだら、ジャケットは脱いでスタートの号砲を迎えましょう。
ちなみに私のスタート時のスタイルは ノースリーブ(下にファイントラックのドライレイヤー)+同じくファイントラックのアームカバー、ショーツとシンプルなウエアリングです。スタート地点では雨はまだ降っていません。

いよいよ110kmの旅の始まりです。これまでの練習の成果を出すのみ。
走りたくてしょうがない。スタート前の「はやく走らせてくれー」というテンションが最高です。

②走り出して15分ほどすると、斑尾高原スキー場のゲレンデの中腹を通過します。ぺーサーや応援の皆さんがゲレンデを駆け上がり、左右に並んで選手を送り出してくれます。例年ならハイタッチで応え、ここはテンションあがります。

③一旦またスキー場のゲレンデ登りがしばらく続きますが長くはありません。がスタートしたばかりでこの先長いです。ここは無理をせず歩いて進みましょう。
5km位を過ぎ、初めのエイド(荒瀬原ウォーターステーション)まで8km程は比較的なだらかな林道が続きます。
(今大会より一部コースが変わっているので、若干の違いが出ているかもしれません。)


一定のペースを意識して進みましょう。ウォーターステーションに近づく程に登り基調になりますが、走り切れるはずです。
私はこの区間、キロ7分前後で5人くらいのランナーとパックを組んで進みました。

④斑尾山(1382m)への500mの登りが始まります。
粘土質の土が多いので、雨が降っていたり、雨が続いていると足元が緩いことが多いです。この時点ですでに2時間は経過していますので、エナジージェルやミネラルの補給を忘れずに。エナジージェルの補給間隔は45分に1つ、ミネラル(この時は塩熱サプリ)を1時間に2粒が目安です。
走っている時はエネルギー補給しにくいので、歩いているタイミングでジェルや水を摂るようにしています。
斑尾山までの登りは焦らず、早歩きを意識して登りましょう。1時間もなく斑尾山山頂に到達します。山頂エリアは走れますが距離は長くありません。

⑤間もなくゲレンデ脇を駆け下りる比較的急な下りが始まります。
コンディションが悪いと土が多く、すべりやすいトレイルなので、気を付けながら足を使いすぎないように下り、アシスタントポイントとなっているエイドステーション(バンフ)を目指します。
エイドステーション手前のゲレンデは緩い下りになり、エイドが近づくとボラの方の声援や鐘の音が聞こえてきて元気になります。
バンフ・エイドステーションはアシスタントポイントとなっており、通常のエイドに加え、サポートが付けられるランナーは食べ物などの補給を受けられます。仲間が雨雲レーダーをみて、天候の見込みなどを教えてくれます。なかなか雨雲が切れてくれません。まだ序盤なので、なるべく長いせず、次のセクションに進みます。

あまりにもシューズが泥だらけなので、水で足をきれいにします。

足元は泥だらけでバンフエイドステーションに到着。

バンフ(19㎞)~熊坂(35㎞)
⑥バンフから袴岳(1135m)までは斑尾高原内のトレイルコースが続き、走りやすいコースとなります。コンディションが良ければ、足に優しいトレイルが続き、気持ちよく走れます。
斑尾高原内を抜けると一旦ロード(200m程)に出て、またトレイルに入り、袴岳まで緩い登り(250m)が始まります。
袴岳までは大きく3回ピークを迎えます。3個目のピークが袴岳なので1,2個目のピークにがっかりせず我慢強く登りましょう。ここは出来ればゆっくりでも走りたいところです。
走り切れなくても大股で早歩きで進みます。袴岳の手前、晴れていれば右手に日本海が見えます。

写真の通り、トレイルはかなり水を含んで柔らかいです。

⑦袴岳を超えると、スイッチバックの下りを繰りかえし、ほどなく斑尾エリアから妙高エリアに降りる分岐に到着します。
ここからは熊坂エイドステーション(35km)までダブルトラックの林道が続く、長い下りになります。約400mの標高差を8㎞程をかけて下ります。
気持ちよく走り下れますが、ここでいかに足を残して走るかがポイントです。
近くにいるランナーと会話ができるくらいのペースで心拍数を上げずに心拍計を確認しながら走りましょう。僕はこの区間、心拍数140-145をキープしながら走りました。
熊坂エイドステーションが近づくと妙高市の町に下りてきます。ここは通常のエイドステーションなので個人的なサポートは受けられません。

サポートメンバーが待っていると思うと、気持ちがめげることなく進めます。

まだ余裕です。ここまで(35km地点)はウォーミングアップと思いましょう。

ニューハレ体操で体のバランスを整えなおします。

熊坂(35㎞)~黒姫(48㎞)第一関門
⑧熊坂エイドステーションを出ると長い登りを関川に沿って、私設(大会公認)のエイドステーションまで6-7km、1時間程、走ります。
ここは日中の一番暑い時間帯を通過することになり(正午前後)日差しを遮るものがなく、暑くなり選手を苦しめます。
キャップはもちろん、首元を日差しから隠すシェイドがあると助かります。傘をさして走っているランナーもいます。

 

この写真は好天だった2015年大会の関川の様子です。

私が参加した2016年は雨でしたが気温が上がらず、幸運にもここのパートでペースを落とさず、歩かず走れました。
この私設エイドステーションは地元妙高エリアのランニングコミュニテーの皆さんが運営をしており、大会一賑やかです。
本当にありがたく、冷えた水や果物でのどを潤すことができます。
今年の大会は残念ながら、この私設エイドステーションはお休みです。また来年みなさんとお会いしたいです。地震滝橋(ないのたきはし)を渡り、しばらくロードを走るとまたトレイル(信濃路自然歩道)に入ります。
信濃路自然歩道はとても走りやすく、フカフカの北信エリアらしいトレイルを走れます。1時間強進み続けると、黒姫エイドステーション(48㎞第一関門15:00)に到着します。

後編へ続く。

<※写真はすべて2016年大会時と2015年に撮影>

この記事を書いたのは:

本店

住所 〒110-0005
東京都台東区上野3-25-10 松坂屋パークプレイス24 1F&2F
電話番号 03-3833-8636
営業時間 10:00~20:00
アクセス JR「御徒町駅」徒歩1分
駐車場 松坂屋パークプレイス24(30分 税込400円)
※税込2,000円以上ご購入で1時間無料・税込5,000円以上ご購入で2時間無料

※記事中の情報および価格等は掲載当時のもので、最新では異なる場合がございます。予めご了承ください。