6月3日の札幌会場を皮切りに、全国5会場(東京、仙台、大阪、松本・長野)と8店舗で行なわれている石井スポーツのスキーニューモデル早期予約販売会「カスタムフェア」。スキーやブーツ、ウェアなどを目的に訪れる方が多いと思いますが、それ以外のアイテムも充実。早期特別価格に加え、カスタムフェアならではの特典を受けられることもあります。ここではカスタムフェアならではのサービスがある「ホシノ」に注目。同社が取り扱う「B+インソール」と「Vシステムソックス」の特徴を紹介していきます。
足をニュートラルな状態に近づけ左右の動きの差を最小限に!
人間の足の形は、体重が載っているときと載っていないときで変化します。これは足が果たす大切な機能のひとつですが、その変化が必要以上に大きくなると、足のトラブルの原因になることもあります。具体的には、足の形が変わることでアタリが出てしまったり、左右の脚のアライメントが違うことが左右のターンの不均等を引き起こしてしまったりします。ホシノがラインナップする「B+インソール」のコンセプトのひとつは、足に必要な変化は止めずに、必要以上に変化するのを止めるということです。

そんなホシノのインソールの特徴をもっとも感じやすいのが、Premium Fit & Heatの頭文字が商品名に冠された「B+PFH」です。その特徴はB+PFHの制作過程を見るとわかりやすいと思います。B+PFHを作る作業は、B+MAPを使って足の状態を見るところから始まります(①)。これは立ったときの足裏の状態を直接見ることができるもので、静止時の足裏の荷重状態、屈伸動作をしたときの足裏の荷重変化の様子を知ることができます。
続いて、レーザーラインを左右の足の第二趾に当てた状態で膝を屈伸(②)。ここで左右の膝が動いていく方向に違いがあることなど、スキーをするうえで問題になる要素があることがわかります。その問題を解消するためにインソールに角度をつけたり、パーツを貼るなどの調整を施し、そのインソールの上で動きを確認。左右の膝がきちんとした方向に動くようにインソールを微調整していきます(③)。最後にインソールを収めたブーツを履いて、平行なスタンスで膝の位置をを確認(④)。必要に応じてブーツのカントを調整していきます。


例えば左右の足のどちらかが内反していれば、屈伸したとき、その脚の膝は内側に入りやすくなりますが、インソールを使って足の角度を補整すれば、膝が出ていく方向も正確なものになっていきます。一人ひとり異なる足の形状に合わせてインソールをカスタマイズし、正しい運動ができるようにしてくれるのが、ホシノのB+PFHインソールだというわけです。最近増えてきている90mm台前半の細いレーシングブーツにも対応しているので、ブーツにこだわる人は要注目です。
カスタムフェアの会場にはホシノがスタッフを派遣。B+MAPを使ってB+PFHを作るためのデータを取り、制作してくれます(インソールの制作は後日ホシノで行ない、できあがったB+PFHを石井スポーツで受け取り)。通常必要な作業費やパーツ代などもカスタムフェアでは無料です。経験が必要だという同社のインソール作りを、ホシノのスタッフがいるカスタムフェアで体感してください。
機能性と暖かさを両立させたスキー用ソックス

石井スポーツおすすめポイント
「 B+PFH」に代表されるインソールや「V-SYSTEM」ソックスなど、日本企業が日本人スキーヤーのために開発した商品群は、すべてのスキーヤーにお試しいただきたいものです。
特にブーツ内に装着されるインソールは視覚的には目立たない存在ですが、「縁の下の力持ち」といえる存在です。日本
家屋に古くから使われている大黒柱のように大事なパーツです。フィット感に注目するインソールが多いなか、B+PFHは「動きの導き」に注目したモデルだと思います。インソール単体で考えることはなく、セットされるブーツの特徴を考慮し、スキーヤーの動きの左右差などにも対応して一足一足細かく調整される唯一無二のインソールを、カスタムフェアでぜひご体感ください。
( カンダコンペカン店長・佐藤孝幸)