みなさんこんにちは☺️
富山店スタッフ・山野本です❗️
今回は僕の体験記で、長文となりますので、お時間お暇のあるときにぜひご覧ください☺️
「僕の尻革物語」~甲斐駒ヶ岳~
ある日、店長から
「”しりかわ”って知ってる?」と聞かれ、僕はまた店長が最近流行りの癒し系マスコットキャラ「◯ぃかわ」の話でも始めたのかと思ったら、全然違っていました。
「これだよ」と言って見せてくれたのが、動物の毛皮で作られた腰巻きのようなもの、そう「尻革」でした。
尻革とは、狩猟などを生業とするマタギや山で仕事をする方などが、お尻の防寒や濡れ対策、また座った時のクッション代わりなどに使用する尻巻き毛皮のことです。
聞けば「うさぎの毛」で作られているというその尻革は、「昔は石井スポーツで売っていた」というパイネ製で、タグには石井スポーツの文字が刻まれていました👍
「貸してほしい」とは一言も言っていませんが、せっかく店長からお貸し頂きましたので、早速その効果を試しに雪の積もり始めた極寒の南アルプス「甲斐駒ヶ岳(標高2967m)へ、テント泊に行ってまいりました🏔
アプローチは日本三大急登の一つと言われる「黒戸尾根」です☝️
南アルプスらしい長い長い樹林帯を抜けると、鎖場や梯子などが多く急登の続く尾根は、修験道の道としても知られ、尻革スタイルにはピッタリな趣のあるルートです☺️
ちなみに僕が背負っているザックは、尻革と同じパイネ製の「ガッシャブルム」です👍最大100ℓまで詰め込めるモンスター級ザックは、厳冬期テント泊装備なども余裕を持ってパッキングできるので、重宝しています😁
七丈小屋までテント泊装備を担ぎ上げ、荷物をテントにデポしていよいよ山頂アタックです🏔
雪の状況はというと、現時点ではそこまで積もっておらず、ラッセルなどもありませんが凍結箇所があり、凍った地面に雪が乗っかるテクニカルな道のりとなっていますので、安全のために12本爪アイゼンの装着または携行を推奨いたします。
肝心の尻革はと言いますと、ものすごくお尻が温かくて、むしろ暑いぐらい🔥
雪の上に腰をかけても冷たくなりませんし、濡れません❗️
「こりゃすごい🫢」という感想とともに、ビジュアルもマタギのようで、サマになってるでしょ❓
というわけで、無事に甲斐駒ヶ岳にも登頂🏔
尻革のおかげで寒さに震えることもなく、絶景を拝むことができました☺️
キーンと冷える南アルプスの夜は極寒で、雪がチラつき風も強くなりました🌪
マイナス10℃を下回りましたが、寒さに震えることもなく、快適に眠ることができました⛺️むしろ家より寝ました💤
そんなこんなで楽しい山行となりましたが、残念ながら当店では現在は尻革の取り扱いはございません💦
ですが、昨今はダウンジャケットやダウンパンツ、ウールの暖かいインナーなど、寒さを凌げるアイテムがたくさんあります☺️
長くなりましたが、各地で雪の便りが聞こえ始め、いよいよ冬本番といったところでしょうか⛄️
雪山装備やスキーのメンテナンスなど、雪遊びのプロがみなさんの冬を全力でサポート致します☺️
ぜひお気軽にご相談ください👍