ブーツの役割を知ると力の使い方、ポジションが良くなるお話【宮の沢店】

2023-05-25

宮の沢店 斉藤人之です
今回はブーツの役割を知ると力の使い方、ポジションが良くなるお話です
 
現代のスキーブーツは、人間の構造や運動力学に基づいて用具は開発、設計されています。
用具の進化しているなかで、これ以上進化すると身体に負担がかかるというところまで完成しているところもあります。
結果、柔と剛の融合や両立となる商品に至ってきています。
「ベストマッチ」とは全てのバランスに高いレベルで応えていけるもの
そんなものはあるのか?
ある程度の妥協点も必要となるが極端なセッティングは不要になっています。
 
快適で自分の目的、目標を最低限満たす事を前提に選択していきます。
硬い、柔いの判断も滑り方、滑走スピードやシーズン滑走日数によって変わります
慣れてきてから、マテリアルの性能が引き立つところもあります。
ブーツの馴染みによってもサイズ感が変わります
シーズン30日以上定期的にブーツをはく方は足のボリュームも少しずつ少なくなり足が変化するケースも多いです。
シーズン10日以内の方ですと、ブーツをはく度、窮屈に感じる現実
大き目のサイズを購入したくなる要因、3シーズン使用するとヘタリが出てブーツが大きく感じて、中で足が動いてしまい痛い思いをする方が多いです。
 
ブーツは硬いものでできています。そもそも硬いもので足を巻く理由はセンターポジションに立ち続けるため。足が「ぐらぐら」と揺れないため ポジションが揺れないためです。
 
動くより、動き過ぎない方が良いのがスキーのポジションです。
 
では、昔のように足首をしっかり曲げる、強く「スネ」を押す必要は?
昔の10分1で充分かと思います。
 
足首に力を入れて曲げると、踵が浮いてしまいセンターポジションが崩れます。
 

 
膝の力で足首を潰すような使い方はNG動作です。
骨盤が後継して股間節の動きが出なくなります。
足首、膝、股関節が初期動作で同時に少し同時に曲がる場所がセンターポジションです。
ブーツにはアッパーシェルとロアシェルを組み合わせるヒンジが踝の近くにあり、そこを支点にブーツが動く位置がブーツのセンターです。
 
ブーツの剛性の1番強いところはソールの踵の少し前側、立方骨の近くです
シェル素材の密度、厚みが1番あるところになります。
 

 
そこをウエイトポイントに立つこと人間の構造に基づいた立ち方
そこがセンターポジションです
ブーツに求めるものはブーツなりに立つことで体軸の強度、ターン中の力を支える軸強度を活かして、スキーのセンターにウエイトを集めるのが役割です
センターポジションにリラックスして立たせてあげることが最大の役割です
しかし、自分の足、脚のフォルムに合わないブーツはこのポジションに立たせてくれません。足裏全体に圧が感じられるかどうかもポジショニングの影響となります。リラックスして足首、膝、股間節の3関節の可動バランスと頭の位置がブーツソールのウエイトポイントに合っているかが目安となります。
 
足に窮屈な思い、痛い、痛くないで判断するのではなく、ブーツのタイプを見極め、足の実測値を目安に判断。ブーツの持つシェルの巻き込みを適切な締め具合で装着してフィッティングチェック。包み込むようなフィッティングでブーツの剛性を確保することが重要です。ゆるゆる快適は危険。車で言うと空気の入ってないタイヤでカーブするのと同様のストレスが発生します。
操作性は低く、軸強度もなくなり、脚全体に筋肉疲労がうまれます。ブーツを使えてない、1番体が疲れる状態になります。固定要素が多いのがブーツの特徴です
ジャストサイズで快適なフィッティングを出来る、シェルの熱成型やフィッティング調整をして使用が不可欠です。
ポジショニングを土台にブーツ選びが基本です。
その際のブーツへ足入れ、踵の位置が最も重要です。
この位置によってもサイズの見極めが変わり、正確なサイズ選択へ影響いたします。
ブーツの角度と自分のふくらはぎのボリュームラインでブーツの持つ前傾角度が合っているかを見極めることが不可欠です。
 

 
スキーは多少オーバースペックでも大丈夫ですが、ブーツはベストチョイスで、身体にストレスを与えず、リラックスして立てることがバランス感覚を引き出したり、スキーの反応に合わせていく能力を活かすことができます。動体視力などもセンターポジションでいることで有効化されます
 
スキーの動きもセンターでいることで操作性も高く、回転力も感じやすいです。
スキーの動きに対応するためバランス感覚引き立てくれるポイントはつま先部分の自由度も重要です。
指先が上下に動かせるスペースがブーツ設計のなかでも確実に考えられてできています。
 

 
トゥの先端部分もインナーとシェルの間に隙間も設けられています。
インナー素材もネオプレーン素材で伸縮をしっかりとつくりバランス感覚の妨げにならない指先の動きにストレスを回避しています。

 
以上の条件を優先にブーツ選択の見極めいたします。
一番気になりやすい、足幅の問題はシェル出しや削りで調整して






 
固定要素とストレスのないポジショニングの為に構造を理解して最終調整までスタッフが対応いたします。
安心してご相談ください。
 
現代の道具は「力み」を嫌がります。
力みは回転力を阻止してしまいます。
トップから受けた抵抗を撓みに、良いターンはトップが内側に向かおうとします。
 
スキーの動きを沢山読み取り、スキーの動きを感じれる楽しみを目指して
 
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この記事を書いたのは:


宮の沢店

住所 北海道札幌市西区宮の沢1条1丁目6-1
電話番号 011-676-8360
FAX番号 011-676-8377
営業時間 10:00~20:00
アクセス 地下鉄東西線「宮の沢駅」2番出口より徒歩1分。車の場合、小樽方面から札幌西ICより車で約3分。旭川・千歳方面から新川ICより車で約6分
駐車場 無料駐車場有

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