ブーツの中に入っているフットベットの役割について【宮の沢店】

2023-05-29

宮の沢店 斉藤人之です
今回はブーツの中に入っているフットベットの役割について
改めて、ブーツなりに立つメリットをお伝えいたします。
上位機種はこのようなタイプが大半です。
 

 
重要な役割を果たすのはこの角度、前後の厚みの差
上位機種の大半が3.5度から4度
この角度をランプ角と言います。
 

 
前側が低く、後に厚みがあり高くなっています。
 

 
スキーの上に置いてみると
 

 
トップ部分から受ける抵抗をスムーズに「しなり」に変える
前側からくる抵抗につまり要素を徹底的にストレス回避することで、推進力の保持ができる。幅の広いトップ形状で受けた雪面抵抗はブレーキ要素が多いがスキーを撓ませるにはしっかりと抵抗を受けて、撓ませる力に変えたいところ。
そして、前側からの強い抵抗を受けすぎないためにもブーツのトゥ部分でトップから上に上がるように撓みをつくる邪魔をしないこと。
※トゥで強い圧を掛けることは禁物
推進力を失うスキーの撓みはスキーの本来の性能ではなくなります。
 

 
例えば
F1のレーシングマシンを思い浮かべて見てください。
前輪は小さくコンパクト
後輪は太く大きいグリップ力と進む力を重視 (FR車)
ハイスピードで走ることにより、前輪から強い抵抗は受けやすい
しかし、強い抵抗を受けながら、繊細なタッチ、シビアなステアリングは難易度が極限と想像できます。
その為に前輪で受ける抵抗を減らすための対策がコンパクトなサイズで対応されていると言えます。
もし、後輪と同じサイズのタイヤで、ハイスピードの操作性を考えるとステアリングの負担は怖いほど、重い抵抗でスリルの高さが想像できるかと思います。
もし、フットベットを前後逆でターンすると、失速とスキーが折れるような怖さが想像できるかと思います。
 

 
ターンの後半の強い抵抗を受け止める、踵部分の高さと、ブーツのハイバックの強度は連動していて、ブーツの前傾角度とも連動した構造になっている。
ハイヒール同様、センターポジションに体軸がセットされている状態でヒール部分に強い圧を掛けていること。スキーで言うとテールは強い圧がかけやすいので、後よりに(踵より)に重心移動する必要はかなり低減できます。
 
テールは強く圧が掛かりやすい状態
しっかりとターンの後半に強い抵抗を受け止め、ターンコントロールを自在にしてくれています。
踵は最初から強く踏めているから、お尻は下げない。
センターポジションをキープ
 

 
現代のブーツはストレスなく立つための構造、運動力学に基づき設計されています。
必要以上に前へ荷重、ポジションが遅れないようにという意識で前へポジショニングは、トゥ部分のストレス、スキーが綺麗に撓みません。
そして、前よりのポジショニングは推進力を失いますので、崩れやすいです。
ブーツの構造もつま先部分に高さも含めて、スペースを確保しています。
トップからの抵抗を撓みに変える邪魔をしないこと
指先が自由に動くことで前後バランスの調整力が上がります。
センターポジションを意識しないスキーヤーはいないと思います。
バランス感覚を引出す、リラックスしたセンターポジションのために理解を深めてみましょう。
 
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