6月下旬、北アで登山を終えて車で帰ろうとしたところ、クマが林道を横切って林に消えた。
ああよかったと思っていたら、再びクマ君登場。
丁度下山連絡をしようとしていたので、スマホで撮ったのがこの写真。
自分が車内でいたのですぐにその場を離れたが、これが登山中であれば大変危険な状況だ。
子熊 は興味を持つと警戒心がなく接近してくることがある。
しかし、すぐ近くで親熊が潜んでいて、子を守る一心で親熊に襲われる可能性大である。
環境省の特定鳥獣の保護及び管理に係る研修会の資料(WEB上で公開されている)によると「ツキノワグマは基本的には昼行性で、黎明薄暮に活動が活発になる」とあった。
登山中にクマに遭遇するのはクマの行動時間と人の行動時間が一致しているからで遭遇は避けられない。
さらにその資料によれば1978・2003・2013と分布域調査が全国規模でなされているが、生息分布域は拡大傾向にあることは確かと報告されている。
この報告を鑑みると、これからも私たち登山者がクマに遭遇する確率は増加すると言えるだろう。
私たちはクマ鈴をはじめ熊スプレーの携行など防御の備えと、出没情報の確認などより慎重な態度で登山をしなればならない時期に来ていると考えてよいだろう。
(登山学校 東 記)
登山中にクマと遭遇して考えたこと
2023-06-26
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