宮の沢店 斉藤人之です
今回はブーツの剛性、ロアシェルを検証します。
ターン中のグリップ力、操作性、スキーの回転力に合わせた設計についてお伝えいたします。
まずは物理的に検証 シェルの厚みを見る
・1番厚みのある部分はソールの踵の前方
ブーツの剛性の1番ある部分、どのメーカーもプラスチックの密度がある部分です。
体重を支える、力を集めるスポットと言えます
では、1番薄い部分は?
・ブーツの動きと脚の動きを繋ぐ、アッパーシェルの上部
インナーブーツのソフトな感触、スキーヤーにダイレクトに負担をかけない構造と言えます。
ブーツの動きや粘り、しなやかさをスキーヤーに伝えやすい部分です。
リバウンドを生み出し、リズミカルな操作へと導きます。
ターン中の影響の大きい剛性の求められる部分
ブーツのフレックスを支える部分は背面のロアシェルとアッパーシェルをジョイントさせている構造
厚みと形状も最も剛性が高い部分です
ロアシェルとアッパーシェルを繋ぐハイバックの剛性はこの形状で変わる
・アキレス腱の位置に近い、部分。
そして、スリムなラインを形状化して力を支える軸を構成しているパワーラインはブーツの土台です
どのメーカーもレーシングブーツはタイトな設計でスリムな形状の構造、パワーラインをつくっている
・ハイスピードのポジションや推進力へのバランス対応はこの部分の働きは大きいです
次に厚みのある剛性を求めているところはインサイドライン
インエッヂのグリップ力を推進力に変える
シャープなターンとなるバランスをキープする部分と言えます
パワーや雪面抵抗を支える剛性が必要
ブーツが潰れることのない構造の一つとなる部分です
対してアウトサイドラインは薄いです。
内脚の動きは外脚に比べ、可動量、回旋量は多い
操作性を多く求められる内脚のブーツのアウトサイドラインは対応性や柔軟性が求められる
内脚の動きが多い理由
・外スキーの回転ラインと内スキーの回転ラインでは内スキーの回転ラインの方が小さい。
・外スキーは外力をダイレクトに受け止める、ブーツ同様で力を支えるのは、外側のブーツ
・外スキーの回転力の邪魔をしないように内スキーの回旋が重要。
ターン中の遠心力対応の内傾と斜面により内脚は外スキーと内スキーの高低差により脚の屈曲が多くなり窮屈な要素があります。高低差と内脚のたたみ込む曲げで内スキーのアウトサイドラインに強い圧が掛かります。外スキーの回転力を引き立てられるかは内脚の外旋力を引出す。内側アウトサイドの抵抗を回旋処理できるもブーツのテクノロジーの最も重要な要素です
アウトサイドの圧縮と解放をコントロール
・過去のモデルになりますが、柔と剛を兼ね合わせ高性能を引出す構造もありました。
・近年はシェル、プラスチック素材の種類を多用し、新素材で弾性張力を向上。
・シェルの厚みの調整もブーツエンジニアの独自のノウハウで高いパワー伝達とリバウンド性で一貫性のあるフレックスをつくり上げています。
・パフォーマンスの追求とパフォーマンスと快適な操作を提供できる時代です。
軽量ブーツはシェルを薄くしても剛性は良い
・薄い素材でブーツ形成し、剛性の必要な部分には強度を上げる形状、浮き出るような立体的な形状を組み込と操作性の対応力を高める柔軟性と両立させているのが特徴。
・快適でパフォーマンスの高さを提供できます。
ブーツの剛性とフレックスはどの部分の影響が大きいか?【宮の沢店】
2023-09-17
この記事を書いたのは:

宮の沢店
住所 | 北海道札幌市西区宮の沢1条1丁目6-1 |
---|---|
電話番号 | 011-676-8360 |
FAX番号 | 011-676-8377 |
営業時間 | 10:00~20:00 |
アクセス | 地下鉄東西線「宮の沢駅」2番出口より徒歩1分。車の場合、小樽方面から札幌西ICより車で約3分。旭川・千歳方面から新川ICより車で約6分 |
駐車場 | 無料駐車場有 |
※記事中の情報および価格等は掲載当時のもので、最新では異なる場合がございます。予めご了承ください。