石井スポーツ仙台店ヨドバシ仙台店 スキースタッフ佐藤です!
今回は、雪山の安全管理『アバランチギア』について、仙台店のガイドスタッフ狩野さんに聞いてみました。
人工的に作られていないエリアを滑るBC(バックカントリースキー)は、いくつものリスクが潜んでいます。
そのなかでも雪崩対策は重要な項目です。
もしも、雪崩がおこった時には、いち早く救助を行わなければいけないので、そのための道具(アバランチギア)が必要となります。これを三種の神器と言ったりします。
1、ビーコン
電波を送受信することにより、救助者が埋没者を見つけ出すことができる装置です。
佐)必ず持たないといけないんですか?
狩)誰が探す、探される側になってもいいように必ず持つ必要があります。
佐)ビーコンは、どんなのがいいんですか?
狩)現在販売されている3本アンテナのデジタルビーコンであればどの機種を使っても大きな違いはありません。
佐)ちなみに狩野さんが使っている機種は?
狩)MAMMUT Barryvox Sです。
2、プローブ(ゾンデ棒)
ビーコンサーチの次の段階で使用するもので、埋没者の位置を確認するのに必要不可欠です。
佐)長さが色々あるみたいですが、どの位の長さが必要なんですか?
狩)一般の方は扱いやすい3m以下の物がおすすめです。
佐)アルミ製と、カーボン製はどちらがいいんですか?
狩)重さと強度の違いです。どちらも長所と短所があります。
アルミ製は強度が高いですが重さがあります。カーボン製は、軽いですが強度が低いです。
どちらの性能を理解して使っていただければ良いと思います。
3、スコップ(ショベル)
スコップは要救助者を掘り出す為に使います。他にも、ビバークや休憩の時に雪洞を作るためにも使います。
佐)スコップはどんなものがいいのですか?
狩)掘ることで言えば汎用性があるフラット型がおすすめです。
佐)その中で、穴が空いているタイプと空いていないタイプや、持ち手が違うものがありますが違いはなんですか?
狩)雪崩捜索に関しては穴が空いてていてもいなくても関係ないです。
ただ、雪洞を掘る時は雪質によっては穴があいているタイプは効率よく雪をかけない場合があります。
持ち手の違いは、T型とD型がありますが特にD型は力が入りやすいです。
狩)この3つのアイテムが三種の神器と言われています。持っていくだけではなく、使えることが重要です。
練習をしてからBCに行ってください。詳しくは、店頭でスキースタッフに聞いてください。
次回は、「滑走アイテム」について聞いてみたいと思います。