~長倉スキー語録~ 長倉目線で徹底分析!ATOMICブーツの比較【ヨドバシ仙台】

2024-08-28

こんにちは!スキースタッフの長倉です。

 

 

今回は二回目となる長倉による「長倉スキー語録」のコーナー。

 

長倉目線によるスキー用品の解説とちょっとしたうんちくを踏まえながらのんびりと綴っていきます。

 

 

さて、今回はというと、

 

 

ATOMICのスキーブーツ徹底分析~!!

 

 

様々なスキーブーツを展開しているATOMICですが、今回はハイパフォーマンスモデルのATOMICのREDSTERシリーズについて切り込んでいきたいと思います。

 

 

 

ATOMIC|REDSTERシリーズ

 

 

 

REDSTER TI

 

ラスト幅95mm。メモリーフィットによる熱成型加工が可能

 

レースシーンにおける正確なパワーとコントロールの可能なブーツ。

 

 

ブーツのハイトが高く、よりパワーを込めてスキーを踏む男子選手に需要の多いブーツだと感じます。

 

 

例えば、レースシーンにおける緩斜面でスキーを煽って自分から加速を作っていくような動きに対してこのブーツはしっかりと反応してくれる感覚が強かった様に思います。

 

 

ガチっと硬く分厚いシェルがグリップ感を良くし、力強い滑りを支えてくれることは間違いないですね。

 

REDSTER STI

 

 

 

ラスト幅93mm。メモリーフィットによる熱成型加工が可能

 

TIと比べてナローな印象。ヒンジの位置が低く設定されていることからブーツのハイトがTIよりも低く、足首の動かしやすさが特徴的かなと。

 

 

足元の細かな動きがしやすく、横方向の剛性が強いことから基礎スキーヤ―や女子選手に需要が多いように思います。

 

 

ヒンジが下がり、ハイトが低いことから平均的にふくらはぎの位置が低い日本人の足型によく合うブーツではないかと感じています。

 

REDSTER CS

 

 

ラスト幅96mm。メモリーフィットによる熱成型加工が可能

 

TI、STIのようなハイパフォーマンスのスキーブーツに快適性を付け加えました。TI、STIのようなブーツはいらないけどREDSTERを履いて切れのある鋭いターンがしたい方向けかなと。

 

 

全体的にファットなボリュームのブーツなのでメモリーフィットを施せばさらに快適に履くことができます。

 

 

 

ATOMIC|REDSTERを実際に測ってみた

 

 

スキーブーツの性能の紹介をここまでしてきましたがカタログの数値や試乗の感想などは様々な媒体で見かけますよね?

 

 

そこで!長倉は実際にREDSTERを細かく計測し、その実態に迫り、より深くREDSTERを理解していきましょう。

 

 

サイズは統一して25/25.5cmで統一しています。あくまで長倉の手によって測っているため多少の誤差や撮影するポイントのずれから画像では分かりにくい個所もありますがご容赦ください。

 

 

それではレッツゴ!

 

まずはラスト幅の計測から。

 

 

 

REDSTER TI


 

 

REDSTER STI


 

 

REDSTER CS


 

どうでしょうか。

 

これを見るとSTIはやっぱり細い?TIとCSはあまり差がない?ようにも感じますよね。

 

 

長倉の分析ですがSTIはラストは細いがシェルがTIと比べて薄いためメモリーフィットで熱を加えるとしっかりと形が変わってくれそうですね。

 

 

CSとTIが実測値が近いですがTIはシェルが厚いため履くとかなりタイトに感じるようです。そのためTIに関してはメモリーフィットに加えてシェルを削る加工が伴ってくる場合が殆どなのが実際の状況。

 

 

CSはシェルが薄くメモリーフィットで形を替えやすく、さらにインナーブーツが分厚い物が採用されている為インナーがつぶれていく量を踏まえれば、メモリーフィットをすると大きく形が変わることが分かります。

 

 

それにより足幅が広い方でもCSは履きやすい印象です。

 

 

側面の形状は?

 

上記でラスト幅の実測を計ってみました。ではその次はというと、ロアシェルの足底面の形状を側面から見ていきましょう。これによりラスト幅と実際に足入れをした際の感覚を想像することができます。

 

アトミック社ではこの部分の形状をボトムシェイプと言うそうですね。

 

ではいってみましょう。

 

 

 

REDSTER TI


ブーツ側面の形状が人間の足の形に近いよう丸い形状になっています。

 

 

スキー板をパワー込めて踏みたい方向けなので足底面に対してストレスがない型取りがされています。さらに、この形状によりフィット感も向上しています。

 

 

REDSTER STI


船底のような形をしたブーツ側面の形状をしています。内傾角をつけた際、側面が雪面に限りなく接地しないようにできており、スキーヤ―達の深い内傾角とシャープなエッジングを正確にします。

 

 

さらに93mmラストということもあり、タイトに履いてレスポンスを求めるスキーヤーに最適といえるでしょう。

 

 

 

REDSTER CS


ラスト幅も広く、足底面も広くとられているため足の空間も大きくなっています。側面を見ても大きく膨らんでいるため快適に履けるブーツだと想像させてくれます。

 

 

どうでしょう。
よりシビアにスキーブーツ選びをしている方、したい方には形状をみると実際の履き心地を想像できるのではないでしょうか。

ここではATOMICのREDSTERシリーズを題に書き進んでいますが様々なメーカーの様々なモデルでも同じことが言えます。

自分の求める性能、履き心地。まずはブーツを手に取ってじっくりと観察して見てください。

製品は我々スタッフよりも情報を提供してくれるものです。

求める物を想像して製品に語りかけてみてはいかがでしょうか。意外とそれに答えてくれるかもしれませんよ。

 

実測!TIとSTIのシェルの厚みの比較!

 

 

STIと比べてTIはシェルが分厚い。

 

などの情報は多くの媒体で目にしますね。

 

ではどれくらいの違いがあるのか?実際に測ってみましょう。

 

REDSTER TI

 

 

REDSTER STI

 

 

 

ロアシェルの入口部分の厚さの比較の数値になりますが、測ってみるとその差は歴然。

 

やはりTIのシェルの厚さが際立ちますね。重厚な肉付きのシェルを持つTIが男性レーサーからの需要が多いことが理解できます。

 

 

筋力や体重のある選手からすると分厚くガッチリとしたシェルを持つブーツの方がレスポンスが過敏になりすぎず安心してスキーに対して荷重を加えられます。

 

特にレースシーンのような不規則なリズムで急激に加圧、荷重を加える局面も多い場合、レスポンスの速いブーツだとスキーとスキーヤーのパワーバンドが短くなり、雪面からのショックやスキーの反動を受け止めるのに大きなパワーが必要になってくるのです。

 

かと言って、シェルが薄いのが悪いわけではありません。

 

 

スキーヤーの前傾圧に対して程よく負けてくれる造りをしているためSTI特有の足首の使いやすさが生まれるのです。

 

 

 

最後に

 

 

ここまで3足の比較分析として綴ってきましたが、結局どれが一番私にあってるんだろう?となる方も多いはず。ブーツのスペックを見てイメージして、自分のスキースタイルを重ねてみて、、、、

 

 

結局履いてみた方が早いです!(笑)

 

なんとなくここまでの話だとTIはものすごくレベルの高くてレーサー向けなんだろうなあ…STIは基礎スキーヤー向けの細いブーツなんだろうなあ…と思うかもしれません。

 

 

ただ、実際に履き比べができる店舗の環境があればそれはもう履き比べる他なし。TIのようなブーツの方が感覚のいい場合もありますし、CSがいい場合もあります。

 

 

スキーブーツは足を入れた瞬間の印象がとても重要になります。

 

 

 

まずは実際に履いてみましょう。

 

 

石井スポーツには経験、技術量も豊富なスタッフが多数在籍しています。

 

 

お困りごとやご相談はいつでも大歓迎。ぜひ、来シーズンのスキーブーツ選びを手伝わせてください!最適なスキーブーツをご案内いたします!

 

 

 

まだまだ早期予約受付中!

 

 

石井スポーツでは2024-2025シーズンモデルの早期予約を8月末まで承っております!!

 

 

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