【スタッフの休日】~またおかしな山行やってます編~
深山幽谷の信仰の山 白山(はくさん)
皆様こんにちは!
富山店スタッフ やまちゃんです!
突然ですが、日本百名山であり『日本三霊山』の一座でもある白山信仰の登拝に使用された
《 禅定道(ぜんじょうどう) 》
というルートを、皆様ご存知でしょうか?
白山には以下の3本の禅定道があります。
●加賀禅定道(石川県)
●越前禅定道(福井県)
●美濃禅定道(岐阜県)
それぞれの地域から白山信仰に使われた登拝道は、今でも信仰の香りが色濃く残る険しくも魅力的な、見どころの多いルートです。
というわけで、簡単にルートをご説明します。
本来の禅定道には、起点となる神社がありますので併せてお伝えします。
加賀禅定道(白山比咩神社)
・起点となる神社は「白山比咩神社」という加賀の国の一宮で、古くから「しらやまさん」と呼ばれ敬われています。
・登山道の入口は、本来「ハライ谷登山口」という場所ですが、現在は災害通行止めとなっていますので、「白山一里野スキー場」のゲレンデトップからアプローチします。
・「しかり場」、「美女坂」、「百四丈滝」など見どころがたくさんあり、途中の奥長倉山手前には「奥長倉避難小屋(無人)」があり、泊まることもできます。
・行程が長いので、避難小屋での宿泊などをご検討ください。
越前禅定道(平泉寺白山神社)
・起点となる平泉寺白山神社は、お寺と神社が一体となった神仏習合の歴史を持つ場所です。
とても厳かで雰囲気のある場所で、苔むした境内が歴史を感じさせます。
・平泉寺白山神社から法恩寺山までは割と整備された登山道ですが、それより先の市ノ瀬まではあまり人が立ち入ることがなく、未整備の場所も多いので、安全面を考慮してこの区間をカットし、市ノ瀬ビジターセンターから出発されることをオススメします。
・市ノ瀬ビジターセンターから先の観光新道との合流地点「別当坂出合」までは、岩場や木道、そして藪漕ぎありのまさに「修験道」を体験できます。
・観光新道に合流すれば、素晴らしい景色のほか、「殿ヶ池避難小屋」もあり休憩などもできます。
・「仙人窟」、「蛇塚」などを越えれば、白山の一般コース「砂防新道」と合流です。
美濃禅定道(長滝白山神社)
・起点となる「長滝白山神社」は、美濃国側の白山信仰の中心的な神社で、鎌倉時代から現存する石灯篭などが歴史を感じさせます。
・登山道の入口は「石徹白登山口」です。
石徹白(いとしろ)と読み、三禅定道の中で一番長いコースです。
・信仰の雰囲気が漂う石畳みが続き、パワースポットとされる「いとしろ大杉」などが出迎えてくれます。
・途中、「神鳩ノ宮避難小屋(かんばとのみや)」や「三ノ峰避難小屋」などで休憩、宿泊もできます。(いずれも無人)
・最初のピーク「銚子ヶ峰」まで頑張れば、あとは晴れていれば素晴らしい稜線歩きが楽しめます。(一ノ峰、ニノ峰、三ノ峰、別山と先は長いですが)
・別山まで頑張れば、白山御前峰まであと少しです。(山を登る人の「あと少し」は信じない方が身のためです!笑)
大チャレンジ「白山三禅定道一筆書き」
このようにたくさんの見どころがある『白山禅定道』
なぜ僕がこんなに詳しいかというと、実は先日、この白山三禅定道を一気に一筆書きして来ました!
ちょっと何言ってるか分からないかもしれませんが、もう一度言います!
白山三禅定道一筆書き !!!
をして、一度に3回の白山登拝を果たしました。
いいんですよ!””令和の泰澄上人””と呼んでくれても!笑
コースタイムやルートなどは、あまりにも一般的でなさすぎて参考になりませんし、皆様にはぜひゆっくりと、白山の厳かで雄大なルートを楽しんでいただきたいので、ここでは敢えてお載せいたしません。
ご容赦ください
最後に一つギア紹介
【ヘッドライト】
マイルストーン:MS-i1 “Endurance Model”
最大1,000ルーメン、白色と電球色のミックスで目にも優しいです。
専用充電池がモバイルバッテリーとしても使用できるところも、おすすめのポイント!
山行中の夜間パートは、このヘッデンがずっと苦難の道を照らしてくれました。
白山の紅葉へ行こう
白山はすでに草紅葉が始まっており、ナナカマドなども赤々と染まって秋の装いとなっていました。
弥陀ヶ原などの紅葉も楽しめる白山登山、コースや装備などのご相談はお気軽にスタッフまでお尋ねください♪
それでは皆様、今日もご安全に。