こんにちは、石井スポーツ松本店の酒井です。
最近流行りの山スキー用クランポン(以下クトー)、
【SKEATS™ Claws】を購入して山で使ってみました。
そのレビューです。
構造はシンプルで、サイドとフロントに爪を持つ小さめの本体と、それに通すゴムストラップで構成されています。
従来のクトーと比べて爪が短く、重ね合わせてもかなりコンパクト。
ザックの隙間に詰め込めるちょうどいいサイズ感で、使わない日でも存在感が薄くて気になりません。
板への装着はゴムストラップでビンディングを選びません。サイズは3タイプあり、僕は85㎜のタイプを購入、センター幅85㎜~115㎜まで幅広く対応してくれます。
(写真ではセンター109㎜の板に装着)
これらの組み合わせにより従来のクトーよりも大幅に小型化。
今までは使用するビンディングや板のセンター幅に合わせて一個一個揃えていましたが、それらからも解放されます。
問題はそのグリップ力。爪は短めだけど実際どれだけ効くのか…?という所で、山で数回使ってみました。
最初に使ったのは白馬エリアの栂池自然園、船越の頭への登りと稜線歩き。
稜線への最後の詰めの時に雪が固かったので装着。装着時には板を外し、トゥピースの下側に絡めるようにバンドで固定。
思っていた以上にしっかり固定でき、歩いていてもズレる感じはありませんでした。
装着する場所を工夫すれば、板を履いたまま装着できるかも?
ヒールリフターの2段目を使っても爪がしっかり噛んでくれるのも良い感じ。
登った時の斜面は比較的硬めでしたが、しっかりグリップしてくれます。
特にフロント爪の存在感は強く感じましたね。
ただ、やはりサイドの爪の短さは感じます。
春先、急斜面にジグを切って登る時は従来のクトーの方が強く噛んでくれるので安心かも。
稜線も横着して板を履いたまま歩いてみました。
風で叩かれたカリカリの稜線の上り下りでもフロントの爪が良い感じに仕事してくれています。
現場で分解して、ゴムストラップ単体で板を担ぐときのスキー固定用結束バンドとしても使用可能。
ゴムストラップは何本でもあってもいいですし、すぐに分解結合できるのは結構便利。
残雪期、急な雪渓をシールハイクで詰めるには従来のクトーの方が適していると思いますが、それ以外の「クトー無くても多分大丈夫だけど一応…」っていう
状況、意外と多いと思います。
そして、そんな状況に最適なのが【SKEATS】
小型軽量で持っていく負担も少なく、それなりですが十分なグリップ力。保険としてザックに忍ばせておくと非常に心強いです。
是非お試しください!
石井スポーツ松本店 酒井