こんにちは、新宿西口店シューズコーナーです。
まだまだ残暑が厳しい夏。涼を求めて、高い山に行きたい!というお客様も増えてきました。
でも、
「忙しい中まとまった連休が取れない・・・」
「体力が不安で、長時間の縦走はできない・・・」
「それでも憧れの北アルプスに挑戦したい!」
そんなお声にぴったりの山が北アルプスにあります!
というわけで、今回は安曇野のシンボル的存在、常念岳に1泊2日で行ってきました。
9月上旬、長野県の一ノ沢からスタートします。一ノ沢までの道は、しばしば土砂崩れなどに見舞われて通行不可になる場合があるので、通行状況や山行日前の天気は注視が必要です。
今回の山行でも、一ノ沢までの道中で一部道が崩落しているためゲートが設置されています。そこはタクシーでしか入れず、マイカーでの通行は不可となっていました。
林道をひたすら歩いて30分、一ノ沢登山口に到着しました。
序盤は、すぐ横を流れる沢と一緒に、なだらかな道を進んでいきます。
一ノ沢から1時間半ほどすると、道の様子が少し変化し、かなり急な階段が多く現れるようになります。登りでもバランスをとるのが難しいですが、下りの際は足を階段に対して平行に置くか、ゆっくり後ろ向きに下ることを推奨します。
一ノ沢登山口から2時間半以上歩いて、ようやく標高2,000メートル付近まで登ってきました。
一ノ沢からの登りは急登ではないのですが距離が長く、疲労がどんどん蓄積していきます。
しかもどんどん気温が上がっていって、とにかく暑い!
暑くて困っていると、横を流れている沢が近づいてきました。
一ノ沢ルートは水が豊富で、沢がつねに登山道の横を流れています。
手を入れてみると、とても冷たい!
オーバーヒートしそうな体に染み込むような冷たい水です。
お昼すぎに常念乗越に到着し、この日はここにテントを張ります。
一ノ沢から常念岳に登ると、この常念乗越に着くまで展望はほとんどありません。
開放感が一気に広がりますが、そのぶん晴れていれば日差しを真っ向から浴びることとなります。帽子や日焼け止めは常備しておきましょう。
翌日の朝、5時25分に太陽が東の空から昇ってきました。
常念乗越からは、特に東側の展望が開けており、太陽を遮るものがありません。そのため、地平線から綺麗に昇ってくる太陽を拝むことができます。
ここから常念岳までは、およそ1時間ちょっと歩く必要があります。
しかし、この最後の登りは大小さまざまな岩が転がる地形で、バランスが取りづらい中での歩行となります。山登りで油断は禁物。どんなにいい景色が周りに広がっていても、足元を含め道の様子をしっかり見ておかないといけません。
常念岳までの最後の登りです。一歩ずつ慎重に登っていくと、常念山脈の頂上が目の前に迫ってきました。
快晴の空の下、風も少ない状況で最高の稜線歩きができています。
常念岳に登頂!
一ノ沢からは6時間半ほどの歩行時間をかけて、頂上まで辿り着きました。
麓の安曇野からは綺麗な円錐形の山容が際立つ常念岳ですが、山頂から見える景色は想像を超えるものとなりました。
正面に広がるのは、槍ヶ岳から奥穂高岳までの稜線です。
特に、南岳から北穂高岳までの大キレットの部分は圧巻で、多くの登山者を引き付ける魅力がこの風景に詰まっています。
それ以外にも、稜線伝いに蝶ヶ岳や大天井岳、遠く乗鞍岳や剣岳、晴れていれば妙高や富士山まで見渡せる360度の大パノラマが、この場所から拝むことができます。
下りは、来た道を引き返して一ノ沢まで無事に下山しました。
今回の山行でポイントとなったのは、暑さ対策です。
直射日光をハットや日焼け止めクリームで防ぐのはもちろん、汗冷えを防ぐためのレイヤリングも重要です!
この時期であれば、メッシュのベースレイヤー1枚のうえに、化学繊維の半袖のミドルレイヤー1枚で十分です。
寝るときだけ、フリースもしくはレインウェアをアウターとして着用すれば、十分な環境でした。
もし、登山装備や行程、フィールドのことなど、お困りのことがあればお気軽にスタッフへお声がけください。実際に体験したことを踏まえながら、山行で役立つ情報をお伝え出来ればと思います。
ぜひ、石井スポーツ新宿西口店へ足を運んでみてください!